日本製鉄堺ブレイザーズ観戦記23-24(3) vs東レアローズ第二戦(前編)

 

堺市を本拠地とするプロバレーボールチーム、堺ブレイザーズ改め日本製鉄堺ブレイザーズは、2023年~24年の新シーズンを10月14日の対東レアローズの開幕戦、白星発進しました。
昨シーズン4位の堺ブレイザーズにとって、5位の東レアローズは負けられない相手。この一戦をセットカウント3-1の快勝で、まずは上々の滑り出しです。
この勢いで連勝したい、翌15日の東レアローズ第二戦をレポートします。
(東レアローズ 第一戦(前半)(後半) 記事)

 

■第一セット 静かな序盤戦、若き力が高めるボルテージ

 

▲前日は「(アメリカンプロレスの)WWEみたいだ」とコメントしていた渡邉晃瑠選手(10)の入場シーン。

 

天気は晴天。最寄り駅の南海本線「堺」駅の高架沿いの商店街は、堺ブレイザーズのフラッグがはためき、一歩一歩が盛り上がっていくブレイザーズロード。大浜公園内にある試合会場は新しく建て替えられて間もないさらぴんの大浜だいしんアリーナ。大きな体育館に黄色のチームカラーをまとったお客様はぎっしりです。
この新しい会場の最新設備を活用した開始前の派手な演出は第二戦でも健在です。レーザー光線が飛び交い、炎が噴き上る演出に否が応でも、気持ちが高まりワクワクが止まりません。

この日のスターティングメンバーは、昨日と同じくセッターは主将の山口頌平選手(14)。ミドルブロッカーに竹元裕太郎選手(21)と新加入の渡邉晃瑠選手(10)。アウトサイドヒッターはベテランの髙野直哉選手(4)とエースの風格が漂ってきた迫田郭志選手(9)。オポジットは世界最高峰の大砲シャロン・バーノンエバンズ選手(13)。リベロは堀江友裕選手(5)と森愛樹選手(6)の二人が攻守時入れ替わりで務めます。ベンチには実績あるベテラン勢と勢いのあるルーキー勢が控え、なかなかの布陣ではないでしょうか。

 

▲コートが破壊されそう!? バーノン選手も激しいスパイクが決まり雄たけびをあげる選手たち。

 

竹元選手のサーブから始まった第一セット。前半戦は、サイドアウトを繰り返し、淡々と点が積みあがっていくような展開。バーノン選手の打点の高いスパイクや迫田選手のバックアタックなど攻撃は悪くないように見えますが、連続得点ブレイクにつながりません。逆にチャレンジ成功をきっかけに、東レアローズが3連続得点して、12点先行で折り返しの小休止となるテクニカルタイムアウトは10-12で東レアローズのものとなりました。

 

▲迫田選手のバックアタックさく裂。この後サービスエースも決め、迫田劇場状態に。

 

第一セット後半開始早々、さらにブレイクで東レアローズが突き放しにかかった所で、堺ブレイザーズベンチはタイムアウトをとります。すると、一息ついた効果が出ます。迫田選手が自らのスパイクで得たサーブ権でサーバーに立ったのが反撃開始の合図でした。竹元選手が2ブロックポイントを決めるなどネット際の攻防を制すと15-14と逆転。
今度は東レアローズがタイムアウトを取りますが、堺ブレイザーズの勢いは断ち切れず、迫田選手のエースも飛び出し17-14と差を広げます。このブレイクは決定的に大きな流れを作りました。
すかさず、堺ブレイザーズは若手選手を次々と投入。中でも安井恒介選手(3)、赤星伸城選手(22)は、サービスエースを決めてチームを勢いづけます。
この勢いは最後まで止まらず、セットカウントで飛び出すバーノン選手のスパイクの一撃。25-19と思わぬ大差がつき、第一セットをものにしたのでした。

 

▲エースを決めるサーブ前の赤星選手のルーティーン。ボールをバウンドさせるたびにパワーが蓄積されているかのよう。

 

 

■第二セット ジェットコースター展開を制するものは?

▲セット間には、今シーズン誕生した日本製鉄堺ブレイザーズの公式パフォーマンスチームB-REXによるパフォーマンス。試合中もアリーナから客席に向かって応援を加速させる役割を担い、B-REXには休む間がありません。

 

さて、セットとセットの間のインターバルも、B-REXのパフォーマンスもあって熱気の冷めないコート。昨日は、第一セットを取りながら、気が抜けたようになって第二セットを失いましたが、その轍は踏みたくはありません。はたして今日の堺ブレイザーズは昨日の堺ブレイザーズを超えられるでしょうか。
第二セット開始。まず東レアローズの李博選手(15)のサーブが口火を切ります。その初得点こそ東レアローズに譲ったものの、バーノン、バーノン、バーノンとバーノン選手のスパイクが決まり続けて4連続得点で4-1。
これに対し東レアローズも、ブロックポイントを重ねて6-8と追いつき、追い越します。ただブレイクしただけでなく、バーノン選手のアタックを何度も止め、完全にシャットアウトしてのブレイクです。
これ以上傷口を広げては致命傷になるかもしれない。堺ブレイザーズベンチは、ここでタイムアウトを取ります。

 

▲3連続得点のバーノン選手と5点目を決めた渡邉選手。堺ブレイザーズの強烈なフロントラインが第二セット序盤を圧倒。

 

タイムアウト後、渡邉選手がブロックポイントを決めサイドアウト。さらに渡邉選手の強いサーブが相手を崩して追加得点に。東レアローズに傾いた流れをもう一度引き戻します。竹元選手の速攻、山口選手のサービスエースでブレイクし、最後はバーノン選手がライン際にスパイクを叩きこんで12-11。堺ブレイザーズがテクニカルタイムアウトを奪い取ります。
しばらく封じられていたバーノン選手が久々に得点を決めてからのタイムアウトです。第二セット後半戦に期待が高まります。

 

▲ボールを追う山口選手。この後フェンスに激突するも、つないだボールを髙野選手が決める。

 

試合再開直後のプレー。コート外に飛び出したボールに、フェンス激突をいとわず山口選手が飛び込びます。あがったボールを髙野選手が一閃。切れ味鋭いスパイクで一点追加。このプレーは堺ブレイザーズに火をつけます。再点火したバーノン選手が躍動し、ライン際への一撃、ぽっかり空いたスペースに絶妙なプッシュと、縦横無尽のバーノンからの逃げ場はなく、これぞ絶対エースのショータイム。18-13と差がつきます。
20点台の攻防では、髙野選手、竹元選手のスタメン勢が加点する中、第一セット同様、安井選手、赤星選手、鵜野選手と新戦力が投入され、最後は渡邉選手の速攻でセットポイントを取ります。
第二セットは25-21と堺ブレイザーズのセットとなりました。

 

▲第二セットと第三セットのインターバルには、堺チアリーディングクラブ「マリン」がパフォーマンスを披露。

 

2セット連取で、2連勝まであと1セット。
昨日に比べても安定した試合展開で、選手ものびのびとプレーしているように見えます。このまま勝ちきることができるでしょうか?

(→第四回へ続く)

 

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堺ブレイザーズ

大阪府堺市堺区築港八幡町1番地
TEL:072-233-2264 FAX:072-233-2248
URL:http://www.blazers.gr.jp/

 

大浜だいしんアリーナ

大阪府堺市堺区大浜北町5丁7−1
https://ohama-arena-budokan.com/

 


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