祝「ペーパーサミット2024 コラボ商品コンテスト入賞」そのヒミツに迫る!

 

2024年2月17日、18日の二日間、大阪市内の大阪産業創造館にて大阪の印刷会社とクリエイターが集結するペーパーサミット2024が開催されました。この関西の「紙業界の頂点」ともいえるイベントにおいて、つーる・ど・堺の親会社であるホウユウ株式会社のコラボ商品「食べて厄除け!冷や汗と涙の印刷あるある最中(もなか)」が、人気投票「面白い部門」にて3位、総合ランキングでも5位に入り、好評を博したのでした。
今回の記事では、このコラボ商品の開発・告知・製造に関わったスタッフの皆さんに製造秘話とペーパーサミット当日の様子を伺ってみました。

 

■紙を愛する人々によるペーパーサミット

▲ペーパーサミット2024でのホウユウブース。厳選した人気の紙雑貨が並びます。

取材は3人のスタッフ、Sさん、Tさん、Hさんが普段働いている、ホウユウ株式会社社屋の1階にある紙カフェで行いました。
――皆さんが担当されたお仕事について聞かせてください。
S「普段は紙カフェでの接客と食品プリンターでの製造を担当しているので、今回のコラボ商品でも印刷と袋詰めなどのパーケージ作業を担当しました」
T「私はホウユウでは、デザイナーとしての仕事もしていて、今回はどういう風に商品を詰めてもらうのかを私が考えました」
――それは製品が出来上がってから?
T「いえ。完成する前の準備段階からです。試作データをもとに考えたりしてたのですが、直前まで完成データがあがってこなくてやきもきしました(笑)」

 

▲スタッフの普段のお仕事拝見。印刷、製造担当のSさん。

H「私はSNSの担当で、やりますよっていうのを知ってもらうために、写真を使って、インスタグラムやツイッター、FaceBookなどにあげて行ったり、コメントをくれた方にコメントを返したり、みたいな」
――じゃあ告知関係ということですね。
H「告知。そうなりますね」
――さて、では今回出店したペーパーサミットとはどんなイベントだったのでしょうか?
H「資料によりますと「紙を愛する印刷会社」が「紙を愛するクリエイター」と共に、紙(印刷)の力と魅力を紹介します、と」
S「印刷会社が自信をもってお届けする紙製品の展示販売、新商品の紹介とかをしていまして、それと同時にワークショップや紙の詰め放題のやっていました」
――展示だけじゃなくて、遊べるようなイベントだったんですね。
S「初日は結構スーツを着た業界系の人が多かったです。二日目は親子連れが多かったですね」

 

 

■業界あるあるを極めた『食べて厄除け!冷や汗と涙の印刷あるある最中(もなか)』

▲こちらが『食べて厄除け!冷や汗と涙の印刷あるある最中(もなか)』。身につまされる「あるある」ばかり。

――ホウユウとしては今回はどんな出店だったのでしょうか?
S「ホウユウとしては、うちの商品を厳選して販売したのとコラボ商品の紹介を行いました。うちの商品としては古墳の森シリーズとパンダ古墳のポストカードです。コラボ商品は、食品プリンターでコーヒーフィルターに印刷したものと、人気投票で受賞したのが『食べて厄除け!冷や汗と涙の印刷あるある最中(もなか)』で最中(もなか)に印刷をしたのですが、これが印刷業界のあるあるなんです」
T「あるあるといっても、あって欲しくない方のあるあるですね(笑) 16種類あって、そのなかから好きなものを4種類選んでもらって、自分でお土産みたいにできるようにしました」
――ぱっと見で、もう面白いです。「この見積りほとんど紙代やん」「校正無限ループ」「色は工場まかせ♡」。思わず胃のあたりがキューってなりそうなのもありますね。「納品直後の電話」とか、絶対取りたくない!
S「イベントでも非常に好評でした」
――なかなか完成データがあがってこなかったとのことですが?
T「割と早いうちにパッケージを考えて欲しいと仕事はふられていたのですが、なかなか完成形というのが出てこなくて。こんな感じでいいですか? というのを最初に社長に2種類送ったんですけれど、金具でハトメにするか、それとも割ピンにするか、みたいな材料の検討をしました。中にいれる紙をどの種類にするのか、とか」
――その検討をするにあたって重要視したのは何でしょうか?
T「最中が割れやすいということもあって、ちゃんと持って帰ってもらうことと、もう一つは当日に私たちがこれを、どこまでお客様に詰めてもらって、どうやって仕上げるのかということも考えないといけなかったので、そこが難しかったですね」

 

▲SNS広報担当のHさん。

――販売する時に、商品をお客様に選んでもらってから詰めてお渡しするまでの取り回しに手間がかかりすぎると困りますものね。Sさんの方は制作にあたって何かありましたか?
S「私たちも週に1回ミーティングをしていましたが、これで行きますという決定はなかなかでなくて、2月の最初に社長が東京のイベントに行かれていた時に、これはゴーしていいよとなって、全種類刷った後に、この部分だけ最新ですって送られてきたりして、作り直しになったりしました」
――まさに、印刷あるある! まんまですね! 印刷担当のSさんならでは苦労でしたね。
S「もうひとつのコラボ商品でコーヒーフィルターがあるのですが、こちらは硬い紙じゃなくて、柔らかい紙なので、結構きちんと印刷するのが難しかったんです。滲んでしまったり」
――そんな制作過程をHさんが拾い上げて告知していたんですね。
H「私たちがこういう思いで、こういうものを作っていますっていうのを、ミーティングとかで聞いて、それを共感してもらえるようにネットにあげていきました。こういうのを好きな人が見るだろうってことを想定してです。最中には、印刷業界じゃない人でも共感できるような内容があるので、皆さんもこういうことないですか? っていうことで共感を呼べるように、文章を考えたりしました」

 

▲こちらも人気だったコラボ商品のコーヒーフィルター『飲んで開運!印刷あるあるコーヒーフィルター』。

――なるほど、お客様の反応などはどうでしたか?
S「当日はこれを目当てに来ましたというお客様もいらっしゃいました。柄によっては人気があって『半ズレ』とかはすごい売れたりして、売り切れになるものもありました。『ほとんど紙代やん』とか、業界の現場に人でしたら、営業さんに渡してわかって欲しいとか、食べることで厄除けにしてもらうとか。このあるあるは印刷業界だけじゃなくて、どこの業界でも通じるともいってもらいました」
――業界の方にもいいアピールになりましたね。
S「フードプリンターもアイデア次第でこれだけ面白くできる。なるほど、こんなこともできるんですね。っていう企業さんもいらっしゃって、ノベルティとして検討してみたいとか。また昔よりはすごく鮮明に色が綺麗に出るので、こんなに細かく出るんだと驚かれて、こちらの機械の良さ、印刷、技術の確かさという所でも評価していただけました」
――一般の方の反応はどうでしたか?
T「一般の方はすごく喜んでくれましたし、以外とお子さんでもやってくれた。かわいいと。まぁ一般の方といっても、印刷業界で働いているデザイナーの方だったりもしたのですが」

 

■可能性を広げる機会になったペーパーサミット

 

▲2日間で2000名オーバーの集客があったペーパーサミット2024。

 

――総括として今回のペーパーサミットの印象はいかがだったでしょうか?
S「今回は置く商品をいっぱい持っていくのではなく、これとポイントをしぼっていったのが良かったです。あとは思っていたより最中が売れました! 最中のようなコラボ商品が各ブースであって、その投票をしてもらったんですけれど、3位と6位だったかな? 面白部門で3位と……」
H「総合部門で5位」
S「3位と5位に最中を選んでいただけました。確か一日目のお客様が1000……」
T「1200人で、二日目が900人です」
――いい感じの集客ですね。割とマニアックなジャンルで、これだけの集客は大したものですね。総括としては良い出店だった? 最中は今後ここで販売されるんですか?
S「この最中を販売するということよりは、ノベルティとしてどうですか? という感じだったんです。なので、これを商品化したいという人が結構いたんです。いくらぐらいかかって、ロットはいくらからですか? とか。例えばコーヒーショップをしている友人がいるので、ちょっと言っておくねとか」
――確かに、このコーヒーフィルターなんか、コーヒーショップの自社製品としてあればちょっと目立ちますもんね。では、最後に、皆さんから今後についてなどコメントいただけますか?

 

▲パッケージ、ディスプレイを担当したTさん。

 

S「私が参加したのは、1回目と3回目で、1回目は見る側でコロナの最中だったんです。久しぶりに、今度は売る側で参加したんですが、なんかすごい良かったです。ディスプレイを今回ちゃんと考えてくれて、見やすかった。ちゃんとしていったのが、準備段階としても良かった」
H「私は当日はここのお店番だったので、現場で手に取ってくれたお客さんとか、コメントをくれた日とかと触れ合うことが出来なかったので、来年は会場で声とかも聞けたら嬉しいなと思います」
T「私はここに入ったのが昨年の11月なので、このイベント自体の存在も全然知らなくて、実際向こうで販売して、他のブースとかも回って、クリエイターさんとお話することが出来て、ここでワークショップをしていくお話など、次につながるお話ができて良かったかなと思います」
――当日、商品を評価していただけただけでなく、次につながるイベントになったことが良くわかりました。みなさん、ありがとうございました。

 

 


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