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天牛堺書店の新旗艦店

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古墳や灯台、ちんちん電車など堺にちなんだ「堺柄」のブックカバーが誕生しました。これは、堺市内を中心に12店舗を展開する「天牛堺書店」の新しいブックカバーで、実はつーる・ど・堺も制作に協力しています。このブックカバーを採用された「イオンモール堺鉄砲町店」の店長で創業者の孫にあたる藤吉信仁さんにお話を伺いました。
■堺柄ブックカバーで個性をアピール
藤吉さんは、イオンモール堺鉄砲町店の前は、仁徳天皇陵古墳と隣接する三国ヶ丘店にいました。
「三国ヶ丘店にいた時に、古墳柄のしおりがレジ前あるのを見まして、これはいいなと思ったんです」
藤吉さんは堺生まれ堺育ちです。しかし、大学以降は堺を離れていました。
「大学生から新社会人という今後のことを考える時期に堺に住んでいなかったため、堺について考える機会も少なかったです。20代後半に堺に帰ってきて、まず初めに、”天牛堺書店”という屋号の中に堺という字が入っているということに改めて注目しました」
Uターンしてきた藤吉さんは、自分と堺の繋がりを意識しはじめます。
「しかし、堺という市名をご存知な方は多いですが、どんなところかは意外と知られてないということが離れて気づきました。古墳柄のしおりを見たとき、『堺市は、鍵穴の形の古墳があるところですよ』とよく説明につかっていたことを思い出したんです」
古墳柄のしおりの製作を担当したつーる・ど・堺のプロデュースする紙カフェを訪れ「堺柄」に出会った藤吉さんは、せっかくなら「堺柄」を活用したいと考えます。
「書籍の中でも新本は、制度上、値段を勝手に変えることはできません。だから、どこの本屋で買っても中身はもちろんのこと、値段 も同じです。そんな中で、どうやって差別化を図れるかを考えた時に、かわいいブックカバー、おしゃれなブックカバーは選んでもらえる理由の一つになります」
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▲イオンモール堺鉄砲町店の店長藤吉信仁さん。
こうして「堺柄」のブックカバーが誕生します。イオンモール堺鉄砲町店のオープンに合わせて、2016年3月15日に全店舗で「堺柄」ブックカバーに切り替えました。
「堺柄の良さを伝えたく、堺市内の8店舗だけでなく、大阪市内、高石市内含む全店舗で使用することにしました。幸いネットなどでも『おしゃれ』『かわいい』などとコメントを頂いております」」
新ブックカバーの評判は上々のようです。
■真似のできない53年の伝統
藤吉さんが「堺柄」ブックカバーを導入したように、今は本屋さんが差別化で個性を出していく必要がある時代。 天牛堺書店には、堺の郷土本のコーナーがあったり、堺にゆかりのある作家をアピールして取り上げています。
 藤吉さん自身のおススメ本でもある堺の在住の作家・長谷川千波さんの『営業の悪魔』は、売行き好調だとか。
「長谷川さんは営業のプロ中のプロで、実際に経験されたことを小説に置き換えて書かれているんです。社内で人一倍頑張っている人、新社会人や就活中の若い方にも読んでほしいですね」

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▲藤吉さんのおススメをもう一冊。こちらも堺出身の蓮見恭子さんの『襷を君に』。陸上部だった藤吉さんには共感できる一冊。
そして天牛堺書店ならではの個性として古本の店頭販売があげられます。
「本屋は売上をあげたいから売れる本ばかり置きたくなる。そうすると古い本は売り出せなくなってどんどん押し出されて消えていく運命になります。本屋として置かなくてはならない本として、ベストセラーや季節ものの本がありますが、世の中には埋もれているいい本が沢山あります。出版業界としては古本ではなく新刊を売ってほしいというのがありますけど、古本が無いと消えてしまう本はたくさんあります。絶版になってしまった本や、売れなかったけどいい本と出会えるのも古本です」
古本販売は、天牛堺書店創業時からのものです。
「古本は創業者である祖父・藤吉信夫が、大阪の天牛書店さんに勤めていた時からの伝統です。古本も新刊も置いている本屋さんは他にもありますが、弊社のように定期的に入れ替えて店舗間で古本を流通させている本屋というのは、色々調べてみたんですが、どうも無いようです」

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▲お馴染みの古本コーナー。古本でも堺柄のブックカバーはOKです!
堺の本好きにはお馴染みですが、入れ替えのある天牛堺書店の古本販売は独特のものだったのです。 
「この入れ替えシステムを見たことがない方にとっては、どうもイメージしづらいようです。天牛堺書店をご存知ない方に、口頭で説明しても、定期的に値段と商品が入れ替わる”あの新鮮さ”を身をもって体験していない以上、なかなか理解して頂けません。特別なことをしているわけでなく、4日ごとに全ての店頭在庫を箱詰めして、新規在庫を箱出しする。特別というよりかは、大変です……」
そんな大変という古本流通を53年間やり続けてきた。それは、おいそれとは真似で きるものではありません。
 「天牛堺書店は堺市内に8店舗、大阪市内と高石市に計4店舗あります。南大阪でこれまでやってきた新本と古本の併売書店として、地域の方と共に良書を残していきたいですね」 
■旗艦店として情報発信、地域密着
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▲お客様のリクエストに応じていい本を紹介できた時、充実感を感じます。
イベントは、サイン会からワークショップ、読み聞かせ会など多岐にわたって開催していきます。
「小説などの文学に限らず、スポーツや音楽、料理でも、それぞれに関する書籍は、本屋には必ずあります。先日も阪神を引退した関本賢太郎さんのサイン会を開催しました。スポーツ選手や芸能人、もちろん作家の方にも来ていただくことが出来ます。新店舗がイオンモールの中にあるということもあって、他の店舗とは違う形態のイベントも開催しやすいです」 
このイオンモール堺鉄砲町店は、天牛堺書店の中では大の売り場面積の店舗でもあります。 
「フラッグシップ店(旗艦店)として、様々な情報を発信していきたいと考えています。それをきっかけに、好きな作家が増えて頂ければ嬉しいですし、こちらも地域の方から何かきっかけを頂くことで、今回のブックカバーのように新しい物が生まれたりします」
 藤吉さんは地域とのつながりが何よりも大切だといい、お客様のリクエストに応えられた時が、本屋としての充実感を感じる時だそうです。 地域に密着して53年になる天牛堺書店さんには、これからも新刊、古本を問わずに価値ある本を提供し続けて欲しいですね。
天牛堺書店 イオンモール堺鉄砲町店
大阪府堺市堺区鉄砲町1番地イオンモール堺鉄砲町店3階
TEL 072-225-4107
FAX 072-225-4108
メール(店舗へ直接のお問い合わせ) teppocho@tengyusakai-shoten.co.jp
営業時間 AM 10:00~PM 10:00
営業日 無休
アクセス 南海本線七道駅下車すぐ

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