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歌うカフェが町にやって来る

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▲『カフェ フェリシダージ』の開幕。SATOKOさんの歌声、柔らかい語り口に耳を傾けます。

 

春の風と光がカフェに音楽を運びます。
『カフェ フェリシダージ』は音楽家のSATOKOさんが、音楽を連れて旅するカフェ。フェリシダージとは「幸せ」を意味する言葉。この日、堺の町屋「紙cafe」でオープンします。
■花咲くカフェ
「5月のさわやかな風の季節になってきました」
昼下がりのカフェに、ゆったりと時間が流れます。
聴衆は三々五々集まり、時計の針が開演時間を通りすぎると、ギターが奏で始められました。1曲目は「ほほえみをあなたに」。
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▲現在は西東京市に在住です。「西東京市ってご存じですか?」関西での知名度は今ひとつなようです。
SATOKOさんにとって堺は故郷の町です。2曲目は堺のイベントに参加したことから生まれた「咲く花」。
オープニングの演奏にリラックスした聴衆にSATOKOさんは自己紹介を促します。
「どこから、どんな縁で参加することになったのかをおっしゃってください」
『カフェ フェリシダージ』は、ただ音楽を聴くイベントではなく、参加者1人1人の個性が花開く場。どこからきた誰なのか。どんな縁があってつながりを得たのか。
簡単な自己紹介ですが、暮らす町ややってきた経緯から1人1人の様々な人生が垣間見えます。
もちろんSATOKOさんの人生の陰翳も語られました。

 

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▲和装が素敵な田中さん。フラメンコダンスもたしなみ、ライブの最後には抜群のリズム感を披露していただけます。

 

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▲奈良の明日香から来た岡田さん(左)。自身の病に立ち向かう決意を語られました。 ▲「普段は遠出できないので」と着つけ教室の村上先生に誘われたライブを楽しみにしていた梅井さん(奥)。
■幸せのカフェ
2007年、SATOKOさんは子宮頸がんと白血病を患い生き残りました。自身がサバイバーである経験から「気軽な癒し」が必要なのではないか? と思い『カフェ フェリシダージ』が生まれたのです。
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「軽いおしゃべりをしたり、甘い物を食べて『美味しいね』って言い合ったりそんな場が必要だと思ったんです」
今日のカフェで用意されていたのは、ケーキハウス『リバージュ』さん特製の「餡蜜風味 葛抹茶プリン」。フルーツ満載な上、イベントに合わせてト音記号のチョコがデコレート。芸術的な出来に食べるのをためらう人もいる愛らしさです。
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▲紙cafeのスィーツ&ドリンクのセットです。
オリジナル曲の次はボサノヴァファンならお馴染みの曲に。「イパネマの娘」「ワン・ノート・サンバ」「ソー・ダンス・サンバ」を耳に、美味に舌鼓を打ちます。
そして、今度は参加者自身が主役になる番です。
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▲パーカッションの山本さん。手にするバンデーロという楽器を実演。「タンバリンとは違うものです」
■奇跡のカフェ
登場したのは「ズンドコ書家」こと中山聖さん。中山さんのリードで、参加者が書にチャレンジします。テーマは「半年後の自分へ」。
最初はテーブルごとにテーマについて話し合う参加者。楽しみな未来もあれば、不安な未来もあるでしょう。イメージできた一言を試し書きで書き、あれやこれやと悩みながら本書きの一言を決めます。
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▲ズンドコ書家の中山聖さん。なぜズンドコなのか!?  ▲GWに働きづめだった自分へのご褒美にライブに来た竹内さん。
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▲関東から堺に引っ越してこられた吉田さん。「へびさんの背骨」とは!? ▲写真は苦手とおっしゃっていた着つけ教室の村上先生ですが、素敵なほほえみをありがとうございます。
皆が書き終えた所で、中山さんが大きな紙を広げライブアートに挑みます。
真っ白な紙に黒い墨汁で最初に描き始めたのは、枯れた木の絵でした。
枯れた木を中央に、中山さんは言葉を書き続け、SATOKOさんは即興演奏を添えます。参加者が見守る中、書は完成しました。
「今は枯れた木でも、奇跡を起こすのは貴方自身」
力強い言葉が描かれたのです。
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▲SATOKOさんの演奏から得たインスピレーションで白紙に挑みます。 ▲中山さんのライブアートに即興演奏で応えます。
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▲音楽が書に、書が音楽に。芸術が感応し、響き合う『カフェ フェリシダージ』。
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▲みんなが作品を手に記念撮影。
『カフェ フェリシダージ』の最後の1曲は、オリジナル曲「ときはなて」。これには参加者もパーカッションで参加し、シェイクしたり拍子をとったり、重ねた気持ちがカフェに溢れ、思いを込めた泣き笑いの溢れるセッションとなりました。
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▲最後の演奏。幸せな空気が紙cafeに満ちました。
『カフェ フェリシダージ』は、堺を皮切りに全国で展開されます。開催情報はこちらまで……。
カフェ フェリシダージ
紙cafe
堺市堺区市之町東2丁1
(山之口商店街内
      夢浪漫本舗)
TEL 072-228-5201

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