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▲4月はトマトの美味しい季節。 |
朱色のトマトがカウンターの上に置かれました。洗ったばかりで水滴に濡れ、艶のある表面はサクランボを思わせます。
「いつ開いているのかわからない」と言われる八百屋さんがあります。オープンするのは、大抵夜のとばりが降りてから。
オーガニック野菜を中心に扱う『ベジロー』は、店内に小さなカウンターがあるバール風の居酒屋でもあるのです。
「夜の9時、10時に店をあけて、4時、5時までやっていることもあります」
店主の加島久仁郎さんは、昼間は野菜の配達をしていますが、夜にはカウンターの中で居酒屋のマスターに早変わりします。
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▲カウンターで作業する加島さん。居酒屋のメニューは季節の野菜を使ったものが様々。タジンやパスタなど。 |
店頭を見ると、配達メインのため量こそ少ないものの加島さんが直接会った生産者から仕入れたオーガニックの野菜や、見たこともない珍しい野菜が並んでいます。
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▲紫色のカブは、アヤメユキという品種。プロの料理人でも知らないような野菜もよく扱っています。 |
▲自然農法で高名な福岡正信さんの農場で作られたレモンをリキュールにつけ、自家製果実酒リモンチャロを作っています。
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夜の居酒屋がはじまれば、店頭の野菜をチョイスして加島さんに料理してもらうこともできます。味付けは塩・コショウ程度でシンプルなもので、野菜本来の美味しさを味わうことが出来ます。
「産地も大切ですが、旬かどうかで味は全然違います」
旬と呼ばれる時期でも、本当に美味しい時期とそうでない時期があります。加島さんは、それを見極めます。
「本当に美味しい時だけ、『これは美味しいですよ』と言います」
「よかったらひとつどうぞ」
そう言って加島さんが薦めてくれたのは富田林産のフルーツトマト。
「トマトは今が一番美味しいんです」
丁度旬の一番美味しい時期。歯でかみ切ったトマトは、弾力のある皮がはじけ、自然な甘さの果汁が舌の上に広がりました。
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▲堺東駅とジョルノの間の踏切を渡ってすぐの所にお店はあります。 |
▲「部室の奥に集まって缶ビールを飲んでいるような感じ」と、くつろげるお店です。
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VEGERO(ベジロー)
堺区南三国ヶ丘町1-2-9
TEL&FAX 072-230-4976