コンペイトウ 堺プチミュージアム 体験レポート
『コンペイトウ 堺プチミュージアム』を知っていますか?
楽しくてロマンに満ちたコンペイトウの世界をご紹介します!
『コンペイトウ 堺プチミュージアム』 (以下コンペイトウミュージアム) を作ったのは、大阪糖菓株式会社(本社八尾市)。コンペイトウをはじめとするお菓子を製造する会社であり、コンペイトウをどこよりもこよなく愛している会社です。
コンペイトウミュージアムではコンペイトウ作りを体験したり、歴史を学んだり。いろいろなコンペイトウを試食することもできます。
では、1粒で2度以上美味しいミュージアムへ、GO!
ポルトガル語で「ようこそ!!」と書かれたウエルカムボード。午後の部は満員御礼です。参加者がどんどん集まってきました。小さいお子さんのいらっしゃる家族が数組、八尾からのOL風美女4人組、レンタサイクルでやってきた男女混合の同僚6人組などなど。下は3歳、上は80歳(推定)まで。幅の広さにびっくりです。
時間まで入口付近のバザールコーナーをチェックすることにします。コンペイトウのワゴンにはカラフルな商品がいっぱい。お兄さんたちも夢中です。
その時「綿あめくださ~い」の声。ご近所の方でしょうか。ここは界隈のおやつランド的な役割も担っているのかもしれません。
時間になり教室に案内されます。ここからはビデオでコンペイトウについてのお勉強。長年コンペイトウを研究しているという『コンペイトウ博士(※)』が”コンペイトウの角ができる謎”を解説してくれます。「1日に1ミリしか大きくならない大変効率の悪いお菓子なんです。」と博士。ほお確かに。でも今の時代このゆったりとした時間の流れは貴重ですよね。「とげとげの角(つの)の数は1個につき24本が理想」など目から鱗のお話がたくさん聞けました。
※カーリーヘアに口ひげのコンペイトウ博士。正体は・・・大阪糖菓の社長(!!)
その後は『こんぺいとう工房組』と『カルメラ工房組』の二手に分かれます。
カルメラは「ちびまる子ちゃんで見たことある」くらいで、製造工程は初めて見るという人がほとんど。かきまぜている間にぷくぷくと膨れてきていい匂いが漂ってきました。完成品はみんなで少しづつお味見。しゅわっと溶けて香ばしさが口の中に広がりました。
ふと気づくと教室の壁には歴史上の人物を描いた絵がたくさん掛かっています。油絵?いえこれはシュガーアート。全部社員さんの作品だと聞いてニ度びっくり。完成度高すぎ。聞けば開館以来年々腕を上げてきているそうな。恐るべし。シュガーアート教室もあるそうなので興味のある人はぜひ。
『こんぺいとう工房』に移動し、いよいよ手作り体験教室です。直径85センチのミニ釜の前で職人さんが手順を説明してくださいます。傾斜した釜の中でぐるぐる回っている白いコンペイトウに”好きな色×味”の蜜を掛けて仕上げるとのこと。多数決で”ピンク色×サイダー味”に決定。コンペイトウを混ぜる人と蜜を掛ける人が2人1組になって、参加者全員交替で作業をしていきます。白→うすピンク→ピンク・・・徐々に色がついてきました。「そろそろいいですか?」職人さんの声に賛成の手が上がります。
完成品をあたたかいうちに試食。ここでしか出来ない体験にそれぞれ感じ入っている様子。「面白かったね~。」
教室に戻ったところでオレンジ色の衣装をまとった『南蛮人(※)』の登場。おぉ~。軽いどよめき。ここからは歴史の授業”コンペイトウの大航海物語”です。
※とってもキュートな南蛮女性。正体は・・・大阪糖菓の社長の娘さん(!!) 当ミュージアムのチーフでもあります。
レプリカの火縄銃と刀が出てきました。再び会場が沸きます。やっぱり一度は持ちたいものですよね。パシャ。よい記念写真が撮れました。
新商品もたくさん試食しました。織田信長が食べたであろう金平糖を復刻した”信長の金平糖”、最近話題の塩を使った”ソルティースター”などなど。ユニークな味と形のコンペイトウが次々回ってきます。驚いた顔、真剣な顔、笑顔、微妙な顔(失礼☆)・・・表情もいろいろ。
さきほど作ったコンペイトウは包装してもらい、Myコンペイトウとしてお土産にいただきました。
盛りだくさんの内容に頭とお腹が膨れたところで、イベントはお開き。これほど手づくり感いっぱいで愛とアイデアにあふれたミュージアムを見たことがありません。「誰か連れてまた来よう。」きっとみんな思ったはず。
さっそく次の週末に行ってみませんか?
取材日:2010.11.27
■コンペイトウ 堺プチミュージアム
堺市堺区南島町4-148-12
TEL: 072-282-2790
FAX: 072-282-2791
営業時間: 10:00~17:00
定休日: 土日祝
※土日祝の体験は事前予約にて可
※土日祝に限り3名以下での体験も可
http://www.konpeitou.jp/