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堺ブレイザーズ 鋼炎の男たちⅣ ~リブート~

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秋が深まり、肌寒さが増してくるとバレーボール、Vプレミアリーグ開幕の季節の到来です。
今年も開幕に先駆けて、選手たちを応援するファンが駆け付けた「堺ブレイザーズ2014/15Vプレミアリーグ出陣式・激励会」が開催されました。広い体育館には、小さなお子さんから若い女性、スーツ姿の男性、年輩の方など幅広い年齢層のファンと関係者が詰めかけています。
■新体制で3冠を目指す!!
ファン注目の中、黄色いジャージに身を包んだ鍛え抜かれた選手たちが入場。試合で見せる厳しい表情に比べると、今日はさすがに少し柔らかな印象があります。
前シーズンは連覇に挑戦するも惜しくも逃し、3位に終わった「堺ブレイザーズ」にとって雪辱のシーズンです。
今年の変化はなんといっても、印東玄弥(いんどうはるや)新監督の就任など、スタッフ体制の一新でしょう。ノルウェー男子チームの各世代代表の監督やコーチを長年務めてきた印東監督は、「堺ブレイザーズ」にどんな変化をもたらすのでしょうか。
出陣式の印東監督の第一声です。
「6月の就任以来、激しい練習をしてきました。手術をした選手も開幕に間に合いそうです。他のチームも力をつけてきている中、皆さんの声が力になる。熱い戦いを繰り広げられるよう、ご支援をよろしくお願いします」
リーグ優勝はもちろんのこと、12月の天皇杯、5月の黒鷲旗と三冠を目指す――新体制からは、そんな力強い宣言がなされました。

 

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▲印東玄弥新監督(右)によってダルマの瞳が入りました。

 

そして今年は「堺ブレイザーズ」が地域密着を掲げて15年目の年になります。会場には竹山修身市長や田村恒一副市長、市議会議員といった地元堺のお歴々も姿をみせ、チームへの期待が感じられます。
「堺ブレイザーズには勇気と感動を与えてもらっている。市民全体で支えていきたい。監督も部長も代わって新しい体制となり、選手も努力している。金岡体育館で行われる試合には、家も近いですし2日間応援に行きたいと思います」
竹山市長の挨拶の後はお待ちかねの激励会。選手は各テーブルに散り、ファンと一緒に食事を楽しむ立食パーティーとなりました。
■選手たちの決意
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▲ファンと記念撮影。内藤選手。 ▲小さなファンの目線で話す松岡選手。
激励会は和やかというよりも、にこやかな空気の中ではじまりました。
好きな選手、憧れの選手、ずっと応援してきた選手など、間近にふれあい話し合う機会をファンは楽しんでいます。ジュニアブレイザーズやブレイザーズキッズなど少年少女にとっては目標やお手本となる選手であるでしょうし、年配のファンにとっては、子や孫のようにかわいい存在であるかのようです。
選手をいたわる言葉、励ます言葉、プレーの感想や質問など、様々な会話が飛び交い記念撮影が行われています。
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▲神戸からお越しの有生さん。「今年も期待するのは、とにもかくにも”優勝”と怪我をしないこと。練習を見てても今までとは違う新しいことをしています。本番で発揮してほしいです」

 

そんな交流の合間を縫って、選手のみなさんに今シーズンにかける意気込みをインタビューしてみました。
●千々木駿介選手 No10 ウィングスパイカー
ファンがなかなか途切れない中、一瞬の隙をついて千々木選手に突撃! 千々木選手は新体制について語ってくれました。
「新体制になってはじめてのシーズンです。今年は特に自分たちもそうですが、見る人にも楽しいバレーを追求しようとしてきたオフシーズンでした。それを体感できるシーズンでありたいです。ファンの声、毎年大期待しています」
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●佐川翔選手 No8 セッター
堺ジュニアブレイザーズで学び、大学を経て昨シーズン入団した堺市出身の佐川翔選手。スーツ姿のおじさまたちに囲まれ、期待の新入社員よろしくいかにも可愛がられているような印象。お話を伺うと、表情を引き締め、まっすぐにこちらを見つめて答えてくれました。
「今年は新体制になり、印東監督のバレーボールは去年までとはまったく違います。このバレーボールをコートで出来るようになって、その後のステップアップにもつなげていきたいと思います」
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●伊藤康貴選手 No11 ウィングスパイカー
いつもほがらかな表情が印象的な伊藤選手ですが、スポーツ選手にはつきものとはいえ怪我を経験し、オフシーズンは快復に努められていた様子です。
「今年は怪我明けなので、開幕戦は万全では迎えられないと思います。しかし、必ずチームに貢献したいと思います」

 

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●松本慶彦選手 No1 ミドルブロッカー
ベテランの松本慶彦選手は、前監督からも冷静さを評価されている選手だけあって、インタビューにも一言一言言葉を選びながらお話をしてくれました。
「監督が代わり、かなり新しい”戦術”というより、ひとつひとつのプレーをきっちりやる、ひとつひとつのプレーを大事にする土台の上に、システムを乗っけていくやり方になりました。だからミスした原因もすぐにわかるし、すぐ修正できる。どうしてそうなったかがあいまいなバレーではない。ちゃんとそれを選手が表現できるようになると、いい結果が出るでしょう」
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●井上裕介選手 No2 リベロ
「つーる・ど・堺」の名前をご存じだった様子のリベロの井上選手。熱いプレースタイルそのままに、きびきびとコメントをしてくれました。
「新体制になってリーグが始まるのをすごく楽しみにしています。開幕からスタートダッシュが切れるよう頑張ります!!」
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出来れば全選手を……と思っていたのですが、ここでおしゃべりはタイムアウト。ファンの皆さんすいません!
檀上では、石島雄介選手と出耒田敬選手をモデルに新ユニフォームのお披露目が行われました。「堺ブレイザーズ」を支えるスポンサーの名前もしっかり入り、頼もしさや有難さを感じます。
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▲今シーズンのユニフォームのお披露目。”ゴッツ”石島選手(中央)と出耒田選手(右)。

 

そしてこちらも「堺ブレイザーズ」を応援して15年目に突入したなおき応援団長。サプライズは、応援歌のCD発売です。Vプレミアリーグは企業チームが多い中、唯一のプロクラブチームである「堺ブレイザーズ」の応援は「文化」と表現しても良い、他にない唯一無二のもの。ファンにとってCDはマストアイテムといえるでしょう。
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▲「応援団も15年目に入ってリセットした気持ちで」となおき応援団長。「皆さんの助けをもらってブレイザーズの応援を。黄色一色に染めていこう!」。CD発売で狙え紅白!?

 

なにしろ金岡公園体育館で行われる「堺ブレイザーズ」のホームゲームは、相手チームをして「本当のホームゲームは金岡公園体育館での『堺ブレイザーズ』のゲームだ」と言わしめるほど。
今シーズンは、12月20日、21日の二日間しかないのがなんとも残念ですが、あの大迫力の試合と応援は一度体験してみるべきもの。はじめての方も気後れせずに金岡公園体育館へGO!!。

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