与謝野晶子生誕芸術祭2011【後編】
【プログラム第二部 パフォーミングアート&芸術家たちとの交歓会】
素晴らしいコンサートのあとは、瑞々しい作品を制作した大阪芸術大学金属工芸学科の学生たちの紹介から。(前編/中編)
右から、松本真生さん、沖田恵夢さん、長畑こころ、井上有沙さん。(※順序、ご確認下さい)
続いて帽子作家の伴野久美子さん、左端は花束を用意してくれたフラワールーシュの安達敬子さん。
学生たちのひとり、竹内春香さんは『今年の晶子さん』にも選ばれ、『教育者としての晶子』のイメージで作られた衣装に身を包んでいます。教育者のイメージ…のはずなのだけれど、なんとも清楚で可憐な雰囲気。
帽子製作は昨年に引き続き伴野久美子さんが手掛けられました。
今年は帽子だけでなく衣装も製作。晶子をシンボライズした衣装は気品に満ち、竹内さんにとてもよく似合っています。
この帽子は毎年、『今年の晶子さん』に選ばれた女性が帽子を依代(よりしろ)にして晶子になる、というパフォーマンスに繋がっています。
古来、日本人は神や霊が現世に降りてくる時、何かを媒介物としてやってくると信じています。この媒介物を『依代』といい、晶子をシンボライズした帽子を晶子の霊が憑依する依代として見立てているそう。
このパフォーマンスの企画はボルボックスアート団。
団員の岸田かおるさんは言います。
「憑依だとか霊だとかはちょっぴり怖いかもしれないけれど、憑依した晶子の霊を堺の地に迎え、心から誕生をお祝いしたい、そんな意味が込められています。さらに、情熱に燃える晶子は、若い世代の芸術家たちの活動に尽力してきました。現在もここ晶子生誕の地で、若きアーティストたちに表現の場を与え続ける場所になれば、という願いもあるのです。」
なるほど、深い意味が込められているのですね。
この後の交歓会の前に…
晶子へのバースデイケーキに火を灯し、再び参加者全員でバースデーソングを歌います。
バースデイケーキを用意してくれたのはポップアイド。
プレートには晶子の幼名『鳳志よう(ほうしよう)ちゃんへ』と刻まれています。う~ん粋ですね。
『今年の晶子さん』と竹山市長の奥さま、冨美さんとのケーキカットの後は…
さあ、交歓会の始まりです!
乾杯の発声は堺観光コンベンション協会会長、和田貞夫さん。
前年度から注目されている三好長慶(みよしながよし通称ちょうけい)について熱く語っておられたのが印象的。
三好長慶は今後、当サイトつーる・ど・堺も追いかけていきたい人物のひとり。三好一族、盛り上がればいいなあ。
パーティが始めると、今までの厳かな空気は一転、和やかで楽しいムードに。用意されたお食事も美味しそう!
早速、大阪芸術大学の学生たちと谷内暁子さんが楽しげに談笑されています。
では、この空気のうちに参加された方々のスナップを撮りに回ってみます。
素晴らしい歌声とプログラムを披露してくれた谷内暁子さん。凄いスタミナ、凄い声量でした。お疲れさまでした!
ピアノ伴奏の東條和恵さんとピアノ・アコーディオン伴奏の渡部明子さん。可愛いショットじゃありませんか♪
コンサートの裏方(黒子?)を見事に務められた、堺歴史研究家の中井正弘先生と、水野鍛錬所3代目水野さん。
愛娘、七菜子さんの晴れ姿を観に駆けつけた水野夫妻。いつも仲良しなお二人。
与謝野晶子研究家の松永直子先生。
株式会社サンユー都市開発本部長の山本富央さん。
そして与謝野晶子生誕芸術祭実行委員の北野庸子さん。本当にほんとうにお疲れさまでした!
今回で与謝野晶子生誕芸術祭は第4回目を迎えました。
回を重ねるごと、与謝野晶子を愛する方々、堺を愛する方々へ認知され、ここまでに成長しました。
晶子を通じ、この堺を通じ、若い世代のアーティスト達が、表現を開放できる場が創りあげられる…そんなイベントになればいいと心から願います。
年々参加者が増えていくこのお誕生日会。きっと晶子も空の上から、驚きつつも喜んでいるに違いありません。