新生・堺ブレイザーズ2018-2019(12) vsFC東京
勝利まであと1セット。
バレーボールの国内トップリーグ、V.LEAGUE男子に所属する堺ブレイザーズは、ホームゲームの堺大会にFC東京を迎えていました。試合は2セットを堺ブレイザーズが先取しています(前篇)。
現在の堺ブレイザーズは10チーム中の7位で、レギュラーシーズン後のファイナル6に進出するためには6位以内に入らねばなりません。FC東京戦で勝ち点3をゲットし、5位6位のチームにプレッシャーをかけるためにも、勝利は絶対に必要です。
■新生V.LEAGUEの楽しみ
新生V.LEAGUEになって、第2セット終了後に長いインターバル(ハーフタイム)をとるようになりました。この時間を利用して、ホームチームはショーなどで観客を楽しませるようにもなりました。
この日のインターバルには、ダンススクール「Wet’s Dance School 名谷校」のパフォーマーたちが登場。勢いのあるダンスを披露してくれました。
また、試合前には、応援団同士がアリーナを挟んでやりとりする一幕もありました。
きっかけは、FC東京の応援団が掲げた横断幕「串カツ食い飽きた」。
おそらく前日の東レアローズ戦の応援にも来ていて一泊されて、大阪グルメを満喫されたのでしょう。
その横断幕に堺ブレイザーズのなおき応援団長が対面の観客席からつっこんだのがきっかけで、スピーカー越しのユーモラスなやりとりがなされました。コート上では火花を散らす両チームの応援団が、オフタイムには気軽な交流をしている様子は微笑ましいものでした。
■第3セット
3セット目になりましたが、どうやら選手の変更はないようです。堺ブレイザーズは、松本慶彦選手(1)、樋口裕希選手(2)、髙野直哉選手(4)、出耒田敬選手(7)、関田誠大選手(11)、ジョルジェフ・ニコラ(ニコ)選手(18)、リベロには山本智大選手(20)。
第3セットは、ニコ選手のサーブからはじまって、リターンのFC東京の手塚大選手(9)の力強いスパイクを、山本選手が全身で勢いを殺して跳ね上げ、関田選手のトスから樋口選手が決める。という流れで、堺ブレイザーズが先制。
ここから、後が無いFC東京がひるまず果敢に立ち向かってくるのを、堺ブレイザーズが正面から力でねじ伏せるような戦いになります。
特に気を吐いたのは、出耒田選手でした。2本のクイックを決めて6-4に。さらにブロックで同じミドルブロッカーの小田嶋大貴選手(12)のクイックをたたき落としてブロックポイントをあげて8-5。堺ブレイザーズは順調にファーストテクニカルタイムアウトをとります。
中盤戦。
一気に堺ブレイザーズがFC東京を突き放しにかかります。
髙野選手サーブ時に、ラリーで粘るFC東京に対して、ニコ選手がパワーと技巧のスパイクで連続してブレイク。11-5に。
この点差でさすがにFC東京の選手たちの気持ちも切れてきたのか、ミスから自滅するプレーも増えてきます。追いつかなければならないFC東京なのに、一度もブレイクできずに点差は広がって16-8のダブルスコアでセカンドテクニカルタイムアウトも堺ブレイザーズのものになりました。
終盤戦。
ここまで来ると堺ブレイザーズは、各人が持ち味を活かした普段のプレーを続けるだけでした。
20-12と先に20点台に乗せると、一気に押し切ります。樋口選手のブロックや、ニコ選手のノータッチエースでマッチポイントに。最後の最後に松本選手と樋口選手の二枚ブロックが、栗山英之選手(18)のスパイクをシャットアウト。25-14と大差をつけてホーム最終戦で勝利を飾ったのでした。
■インタビュー
勝利者インタビューには元気一杯のプレーで活躍したリベロの山本智大選手が呼ばれました。
――おめでとうございます。まずは、感想を。
山本「ファイナル6に進むために大切な試合を、ホームゲームで勝てて良かったと思います」
――ホームゲーム最終戦ですが、一言お願いします。
山本「いつも温かい応援ありがとうございます。堺のホームゲームでは応援のおかげでいつも自分たちは全力でプレーできるので感謝しています。ありがとうございました」
もう1人のヒーローインタビューはジョルジェフ・ニコラ選手。
――本日チーム最多の19得点をあげました。
ニコ「ありがとうございます!」
――お気持ちを。
ニコ「オーグレイト! 皆さん本当にいい雰囲気で勝利を収めることができました。温かい雰囲気で良かったです」
――今シーズン最後のホームゲームです。今後の意気込みも含めてお願いします。
ニコ「(日本語で)今日、ありがとうございました。次は三島大会でJTサンダーズとサントリーサンバーズです。2つ勝ちましょう。ありがとうございます!」
記者会見は、まず真保監督からとなりました。
真保「今日は非常に難し試合だったんですけれど、今日は絶対に負けられないという試合で、選手は高い集中力をもってやってもらったと思います。特にサーブの所と……もちろん何人かミスの多い選手もいましたけれど、あとはブロックに関しては組織的に常に次ぎの次を狙っているようなしつこいバレーボールが出来たと思います。ただ、今回ここで6ポイントとれたのですが、まだまだファイナル6は決まっていませんので、さらに来週もしっかり準備をして挑みたいと思います」
――どういった点で難しい試合だったのでしょうか?
真保「ひとつは選手にとって昨日大きな仕事をやりとげた。(今日の相手は)順位的に我々よりちょっと下だと、どうしても受けてしまったり、変に楽観視してしまう。そういった状態で臨まないように、一球一球に全力を尽くして集中するという話をしました」
――38才の松本選手が昨日今日と活躍しましたがその評価を。
真保「松本は、もちろんコンディションの維持に関しては彼も細心の注意を払っています。たまにですけれどこちらからコンディション維持に関してコントロールするのですが、その時は22~23才の選手と同じです。あとは2日に渡る連戦なので、今日と明日と明後日とどのような状態かコミュニケーションをとらないといけないなと思っています」
――ベテランの選手の存在は大きいですか?
真保「やはりここのチームに関しては、優勝を知っている数少ないメンバーで、そういうものを土壇場で還元して欲しいという気持ちも期待もしています」
――樋口選手はどうでしょうか。今日はスパイクであったりディグであったりあらゆる局面で活躍していました。
真保「今日ご覧になってわかったと思うのですが、最後の方でブロックに関して神経が研ぎ澄まされている。次を次をと狙って、ただ高い、ただジャンプするというわけじゃなくて、インテリジェンスのある頭の良さで点数を取っている、タッチを取っているという選手です。あと、サーブレシーブもひとつ懸念材料だったのですけれど、非常に良くやってくれていると思います」
――シーズンの前半なかなかサーブが入らないということがありましたが、どのような対策をとってこられたのでしょうか?
真保「対策というか、僕らは同じことをやり続けている。それが形になってきているのです。サーブが入らないから入れておこう、だとぶれてしまうので。だからシーズン当初からやっていることは一緒です。ただフローターでいえば50km台のミス、ジャンプサーブでいえば80km台で、ようするに中途半端なサーブというのはかなりないようになってきたと思います」
――攻めのサーブは持ち味で。
真保「はい。あとは本当にうまくコースをついて、関田とかニコとか内藤とかそれが出来る選手とミックスをして」
――話が変わりますが、ジュニアブレイザーズがあることの意義はどう思われていますか?
真保「いや、本当にすごい大きいと思います。今、堺ブレイザーズとかパナソニックパンサーズとか何チームかが(ジュニアのチームを)持っていますけれど、下から上まで一貫したバレーボールを出来るようになれば、日本のバレーボールにもつながっていく。特に一貫性のある組織では、体作りもその中で入ってくる。非常に意義のあることだと思います」
――佐川翔選手(8)のようにジュニアブレイザーズからあがってくる選手もいずれ?
真保「そうですね。実際今も中学生に素晴らしい選手がいるので、それをしっかり堺ブレイザーズにまでラインが出来ることが大切ですね」
――新しい体育館が作られていますが、堺市の行政からの支援に対して意見や展望などはありますか?
真保「ここで素晴らしい環境でやらしていただいているので、不満はないです。ただ新しい体育館、どんな体育館が出来るのか非常に楽しみです。その頃には本当に常勝チームが出来て、今の(若い)選手が25、27才になって、連覇できるチームになっているようにね」
選手インタビューには、樋口選手、関田選手、山本選手、ニコ選手が来てくれました。
樋口「先週に引き続き、ファイナル6に向けての大切な試合で、ホームゲーム2連勝できたということはすごくチームとしても大きいと思うので、この勢いのままファイナル6に向けてチーム一丸となってやっていきたいと思います」
関田「ファイナル6へ向けて大事な一戦だったんですけれど、序盤FC東京さんに苦しめられる展開だったので、我慢が必要な場面がありましたが、よくセットを取ることが出来て、勝ちにつながることができたので良かったと思います」
山本「まず今日の試合を振り返って3点取れたということは良かったと思うのですけれど、まだまだ自分たちの甘い部分が出た試合だったと思う。来週からの試合があるので、1週間で詰めてやっていきたいと思います」
ニコ「とてもアメージングだった。勝ち点6をとれて良かったと思います。ファイナル6に向けて力になると思う。今は全員でハイレベルのプレーが出来ていて非常に嬉しいことです」
――関田選手に。この2試合も含めて重要な試合でしたが、どういう意気込みだったのか。
関田「結果的に勝つことが大事なので、内容どうこうよりも、チームが勝つことを優先して僕は常に考えている。ずっと展開が悪くてもポジティブに捉えて試合に挑もうと思いました」
――樋口選手。今日はサーブ、レシーブ、ブロックで活躍されて、ホームゲームで活躍を見せられたという感想を聞かせてください。
樋口「サーブとブロックは自分も自信を持っているプレーなので、それについては自信をもってやった結果がサービスエースであったりブロックポイントという点につながったのは良かったと思います。ただスパイクが決まったりというのは、セッターの関田選手やリベロの山本選手がいいレシーブをあげて、いいトスをあげてくれての結果なので、自分の結果というよりはチームのみんなが助けてくれての結果です」
――それを受けて関田選手、山本選手は樋口選手の活躍についてどういった感想をもたれていますか?
関田「頼もしいですね(笑み)」
山本「落ち着いて見えるので、内定選手じゃないような気がします。プレーが」
――ニコ選手は?
ニコ「(日本語で)めちゃグッド(真顔でサムズアップ)あと素晴らしい。バット。(英語で)まだまだこれから、彼は日本の最高の選手の1人になれると思う」
――今の言葉を聞いてどうですか、樋口選手?
樋口「自分としては上限は無く、うまくなろうという一心でやっていたので、チームが勝つためにやっているので、自分でもそう思っています」
――ニコ選手、ホームゲームでプレーできる感想については?
ニコ「ホームゲームとアウェイゲームがあり、ヨーロッパではホームゲームは絶対に勝たねばならないゲームです。ヨーロッパのファンは強い圧力をかけてきます。選手もファンとのコネクションを大事にします。私にとっても、今日の第1セットのように、大事な時に良いコネクションを作ることは大切です。堺ブレイザーズファンは熱くて、私は本当にエンジョイできる。エナジーを得て、もっとモチベーションを上げることが出来ます」
――ヨーロッパと同じような熱さでしょうか。
ニコ「イエス。そうですね。ヨーロッパはもっと熱いですが。しかし、堺ブレイザーズファンは日本で一番熱い雰囲気を作りますね」
――(昨年まで別チームだった)関田選手や山本選手はホームゲームとして堺で戦って感じることはありますか?
関田「これといってすごい変わった部分というのは感じにくい所もあるのですが、すごい一体感を感じるので、より自分たちが勝ちたいという思いを出すときに、チームとファンの方が一緒になって戦ってくれていると感じます」
山本「僕も応援だけじゃなくて、人としてもめっちゃ温かいので、そこはやりやすさというのはありますし、勝って喜びを分かち合いたいという気持ちにはなります」
――どういうところに温かさを感じます?
山本「話したりしていても、笑顔で頑張ってくださいと言ってくれたりしてやりやすいです」
――山本選手は古巣対決でしたが、何か思いというのはあったでしょうか?
山本「特には意識していなかったのですが、絶対に負けたくないという気持ちはありました。普段は仲が良いですが、コートの中に入ったら敵なので、絶対に勝ってやろうと思いました」
――山本選手は大活躍されていますが、チームを変わった影響はあったのでしょうか?
山本「堺ブレイザーズは去年もファイナル6に出られなかったので、自分が入ったことで少しでもチームを変えて、順位をあげることが役目だと思っているので、そういった意味で今週2連勝できたことはファイナル6にも繋がると思うので良かったと思います」
――試合後に試合を手伝っていたジュニアブレイザーズの子らが練習をしていたのですが、聞いたら初めてとのこと。試合会場で若いときに経験できることというのは何かありますか?
樋口「僕は中学からバレーボールを始めたのですけれど、始めたばかりの頃に普段してない体育館や、天井の高さが高い所でやると、サーブを打つ時やレシーブを打つ時でもすごい違和感があって、やりにくかったのを覚えています。そういった意味でもこういった広い体育館で練習できるのは、すごい良い経験になると思います。今後年を重ねていった時にすごい役立つと思います」
関田「今でも僕は思っているのですけれど、経験というのはすごく大事だと思う。色んな体育館や会場で練習できるのは大事だと思うので、よりそういった体験だったり楽しさだったりを感じて欲しいです」
――ジュニアブレイザーズを経験した子がまた、堺ブレイザーズに戻ってきて欲しいと思いますか?
関田「そうですね。バレーボール人口が増えることが大切だと思うので、出来れば成長して欲しいなと思います」
山本「僕も小学校1年生からバレーボールをやっていて、小3から全国大会に出ているのですが、ちっちゃい頃からの体験は大切ですね」
ニコ「若い選手や子どもたちにとって、雰囲気を感じることや試合を見ることは大切なことです。僕もそういうことをやりました。頭の中で夢ははじまって大きくなっていく、毎日夢を見てモチベーションを上げていくのはとても大切なことです。私たちが夢を見ないと、何もなすことは出来ません。(ジュニアブレイザーズの子どもたちが堺ブレイザーズの選手になることについては?)もちろんです。いつだって、若い人たちを、いつだって、私は助けることが出来る。プレイも練習も、若い人たちとやるよ。彼らは未来だ」
FC東京の記者会見でも堺ブレイザーズやスポーツ文化に関する興味深い言及があったので、今回は長めに抜粋します。まずは、ロディ監督の質疑応答です。
――試合の振り返りから。
ロディ「堺ブレイザーズはすごく調子が良かったと思います。前までは波があるチームに感じていました。今はずっと良い調子を保てています。私たちはサーブレセプションではいいプレイが出来たと思います。(データ票をかざして)数字がその結果を伝えているのですけれど、とても満足しています。立ち向かう態度も良かったと思います。厳しい状況でしたが勝負に向かう姿勢はちゃんと出来ていたと思います。アタックは堺ブレイザーズの方が上でした。特に出耒田選手とニコ選手です。以上です」
――FC東京の応援団は熱心です。監督から見てFC東京の応援団は?
ロディ「もし自分がFC東京の応援団の一員だとしたら、毎週来るかと聞かれたら、来ないかもしれません。なのでファンたちの方がちゃんと応援してくれているなとという気持ちがあります。これはジョークですが。ファンが何をするのかというのは、西洋と日本の応援の仕方は完全に違いますので、ジャッジは出来ません。いつも来てくださっているサポーターの方はとても嬉しいですし、とてもいいことだと思います。問題はチームが何をしても、特にファンの対応が何も変わらないこと。ファンはいつもハッピーなので。もしうちらの調子が悪かったらトマトを持ってきて投げればいいとファンにも言ったことがあります。勝っても負けても同じ対応だと、何も変わらないから。ファンの方が応援をしてくれるのはとてもいいことだけれど、飴と鞭も必要だと思います。でもこれは、西欧社会の人間としての意見なので、特にこうだといいという意見ではありません。ファンも正しいと思っていることをやり続ければいいと思います」
選手としては手原選手と野瀬選手の2選手が来てくれました。
――試合の振り返りから。
手原「試合の勝敗については、コントロールできることではないので、自分たちが出来ることを毎試合やろうしているので、今日はその結果が負けということなので、どういう立ち位置に僕らがいようがやることは変わりません。その点で自分たちよりも堺ブレイザーズの方が良いバレーボールをしたというのが今日の結果に繋がったのだと思っています」
野瀬「内容自体は、点差ほど差を感じなかったというのが正直な印象です。本領を発揮できずに負けるという試合がシーズン中何試合かあるのですけれど、今回はそこまで悪くなかった。ロディ監督がずっと言っていることを、選手たちもそこに向かって、苦しい中で一緒に戦っていけたんじゃないかな。ただやっぱり技術的な差を感じる場面がセット中に何回かあって、そこが勝つチームと負けるチームの差なのかなと思うので、そこを選手はプロ意識を持って、改善していかなきゃいけない。普段の練習から、高い意識をもってやっていかなきゃならないので、そういうところは課題にしていければなと思います」
――野瀬選手は、インスタグラムやツィッターで墨田区を紹介していますが、積極的に発信していこうという風に切り替わったのですか?
野瀬「僕は大好きなバレーボールを18年やっているんですけれど、バレーボールと関わらない人生は無いなと思っていて、リーグが盛り上げていきたいとずっと思っています。きっかけは豊田合成トレフェルサの高松さんが、Vリーグ記者会見の時に柵を跳び越えて観客にインタビューしたのをネットで見たことです。実際に行動を起こせば世間、世間からすると高松さんの影響力も、失礼な言い方かもしれないけどすごい小さいものかもしれないけれど、でもゼロを1にしていかないと何も変わらない。1選手なのでやれることといったら、ホームゲームに来たお客様に、墨田っていうのは場所に恵まれている、もっともっとバレーボール以外のことでも楽しんでもらえる(と伝えること)。他のリーグの事例とかを見ても、そういった所が進んでいるので、小さな僕の影響力ですけれど、それで楽しんでもらえる人が1人でも2人でも増えればいいのかなと思って、意識としてやるように思ってやっています」
――ロディ監督にもお聞きしましたが、熱心なFC東京の応援団について思う所を。
手原「本当にいつも試合にこうやって来てもらっているのには感謝していますし、ああいう独特の他のチームと違う応援というのも僕らの魅力だと思っているます。どのチームよりもファンが多く、現状を維持するのに満足することなくファンが増えていき、自分たちを支えてくれる人が増えることを願ってプレーしています。ホーム&アウェイでやると、今日みたいに堺ブレイザーズのホームでやると、堺ブレイザーズのファンが多くなります。自分らのホームの時に、FC東京のファンが10-0、9-1になる、FC東京のファンしかいないんだ、FC東京のファンで埋め尽くすってとこまでもっていきたいと思っています。ただこうして今日も来ているってことには本当に感謝しています」
野瀬「僕はFC東京の応援は他のチームにはない、バレーボールのリーグにはないすごいいいアイデンティティだと思っています。音響を使わずにサッカーと同じようなやり方で応援していただいているのですけれど、それを僕はもっともっと多くの人に知ってもらって、一緒に声だしてもらって体感してもらったら、本当にすごい楽しいかなと思います。皆さん自らの意思で来ていただいているというのが、僕はすごい大きいと思っていて。FC東京側からチケットを払ってお願いしてというのではなく、皆さんが「よっしゃあいつらを応援してやろう」という気持ちのもと毎週毎週会場に来ていていただいていて、すごいお金もかかると思うんですけれど、一緒に戦ってくれているのはすごい嬉しいことです。さっきロディがいったみたいに、たまにトマトが飛んできたりとか、海外ではそんなこともある。サッカーであれば、負けた試合で叱咤激励があるし、いいプレーがあれば賞賛されるし、そういう文化がFC東京にあってもいいかなと個人的には思います。言われて、なんだよって思うときもあるとは思うんですけれど、それは権利というか、ずっとああやって応援してくれている、どっかで止められていたら今はそれがないわけだから、もっともっとお互いにいい意味でコミュニケーションをとっていけたらなと思います。選手を含め、運営を含め、あの応援を会場にもっともっとこだましてもらって、本当に相手に脅威となるようなことができると思っているので、僕はそれはすごい誇りに思っています」
チームや選手と、ファン・サポーター、そして地域との関係性についても語っていただけた記者会見でした。
さて、ホーム2連戦を2連勝し、勝ち点を6点積み上げることが出来た堺ブレイザーズは、この勢いを維持してトップに君臨するパナソニックパンサーズも撃破。ファイナル6へコマを進めることに成功します。
堺ブレイザーズは少しずつかつての強さ、熱さを取り戻しつつある。そんなレギュラーシーズンでした。さて、次なる戦いは……?
■オマケ♪ 堺ブレイザーズギャラリー