ぎゃらりいホンダ『定番のうつわ展』観覧
台風21号上陸の1週間後、まちはまだ台風被害の爪痕が消え切っていないようでした。
「残念。さっきまで阪本さんもいらしたのですが」
と、オーナーの本田山さん。これは予告なしにやってきた筆者が悪いのです。
寝屋川市生まれで、六古窯の1つ丹波焼の篠山市で育って陶芸を学び、堺に転居して陶芸家として活躍中の阪本さんには、先日お話を伺い記事にしました。10年以上のキャリアを持つ、4人の陶芸家がそれぞれ定番にしている器を展示販売しています。
▲4人の作家の作品が並ぶギャラリー |
ではここで、4人の作品を写真で紹介しましょう。
■市野 吉記(兵庫)
安南手という言葉にちょっとワクワクしてしまいます。安南とは、ベトナムの古い名称のひとつ。市野さんの作品は、エキゾチックな可愛さに惹きつけられます。
■齋藤 剛 (香川)
5角形の大小の器を重ねて展示してあるところが目を引きます。ちょっと色違いのものを重ねると楽しいですね。それも釉薬の美しさがあってこそでしょうか。
■阪本 健 (大阪)
独特の質感と手に触れた触感に味のある阪本さんの作品。先の取材で粉引という技法だと教わりました。特に阪本さんオリジナルという紅粉引は華やかで、小さな作品でも存在感抜群です。
■濱岡 健太郎(愛媛)
白磁の作品の手に持った時の軽さがまず印象的でした。そしてシルエットの美しさ。シンプルなんだけれど、取っ手やふちのデザインがさりげなく個性的で、そのバランスが面白いと思いました。
4人の作家の、それぞれ色合いも違う個性あふれる作品に出会える『定番のうつわ展』をさらっとですが、紹介させていただきました。
さて、この『定番のうつわ展』ですが、やっぱり台風の被害があったため搬入の日も停電したままだったとか。そんなこともあり、「ぎゃらりいホンダ」さんは一つ考えていることがあるそうです。
「会期の前半は台風の影響もあったので、会期をもう少し延長しようかと考えています」
とのこと。
この機会に「ぎゃらりいホンダ」さんに足を運んでみてはいかがでしょう。きっと、お気に入りの逸品に出会えるのではないでしょうか。
※延長期間については、『ぎゃらりいホンダ』さんのブログなどであらかじめご確認くださいね。
定番のうつわ展