堺ブレイザーズの挑戦(13)

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バレーボールの季節も終わろうとしています。
毎年、シーズンの終幕を飾る大会として、ゴールデンウィークに「黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会」が開催され、堺ブレイザーズもその予選リーグに挑み、予選リーグも最終戦・第3戦を迎えています。
堺ブレイザーズは、これまでの2試合、V・チャレンジリーグの大分三好ヴァイセアドラー戦と大学リーグの中央大学戦をどちらもセットカウント3-1で破り、すでにグループ戦突破を決めています。
しかし、第3戦の相手は同じV・プレミアリーグの強豪豊田合成トレフェルサ。豊田合成トレフェルサは、同じ相手をセットカウント3-0で破ってきています。豊田合成トレフェルサに勝利するか敗北するかでグループ戦の順位が決まり、それにより決勝トーナメントの対戦相手も決まってきます。決勝トーナメントを勝ち抜くためにも、勝利を収めて先に進みたい試合です。
雨模様の空。会場である丸善インテックアリーナ大阪へ向かいました。
■第1セット
丸善インテックアリーナ大阪のメインアリーナには四面のコートがとられており、同時並行で男女2試合ずつが行われています。堺ブレイザーズvs豊田合成トレフェルサ戦は第4試合です。前の東レアローズvsジェイテクトSTINGS戦が終わると間をおかずに両チームの選手はコートに入って慌ただしくウォーミングアップを始めます。
この日の堺ブレイザーズのスターティングメンバ―は、松本慶彦選手(1)、松岡祐太選手(13)、堤智久選手(9)、竹元裕太郎選手(21)、山口頌平選手(14)、髙野直哉選手(4)。そしてスターティングリベロは昨日までと変わって今富稜介選手(16)。※( )内は背番号。
すでに外国籍選手のウォレス・マルティンス選手(18)は怪我の治療のため帰国(大会後契約満了に伴い退団を発表)しています。外国籍選手がいない分も、昨日も活躍が目覚ましかった左右の大砲、松岡・髙野両選手の得点には期待がかかります。
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▲豊田合成トレフェルサ戦では、序盤から感情をあらわにする選手が多かった。

 

ベテランの松本選手のサーブでゲーム開始。
それを受けた最初の相手側の攻撃で堺ブレイザーズのブロックは破られ失点。その後、堤選手のスパイクはラインアウト、松岡選手のスパイクはシャットアウトと、出だしから0-3で豊田合成トレフェルサに先行されてしまいます。
その後は互いにサーブがネットに捕まったり、あっさりとスパイクが決まったり、淡泊な試合展開が続きます。豊田合成トレフェルサのサーブがネットインで堺ブレイザーズのコートに落ちて8失点目。
5-8で、豊田合成トレフェルサのファーストテクニカルタイムアウトとなります。
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▲来季の堺ブレイザーズは、このメンバーが中核となるのでしょうか。ベテランから若手まで噛合えば、必ず今季以上の成績を残せるはずと期待したい。

 

タイムアウトあけは、松本選手が綺麗にスパイクをコートど真ん中に決める。
そろそろ打ち合いになって欲しいのだけれど、松岡選手、髙野選手の攻撃も容易には決まらずに、9-15と差が開き始めます。
その髙野選手のスパイクでサーブ権をもぎとると、ひさしぶりにブレイクして11-15。次いで、竹元選手のサーブを返す相手の攻撃でスパイクが竹元選手の脇に叩き込まれて11-16となり、セカンドテクニカルタイムアウトも豊田合成トレフェルサのものに。
ここまで取り立てて豊田合成トレフェルサが強いという印象もないのだけれど、ボールがラインの内側に入るか外側に入るのかの天秤が堺ブレイザーズに傾かずに、いつの間にか差が広がってこうなった印象です。もちろん、それも実力が招いた結果なのかもしれませんが。
いずれにせよ、堺ブレイザーズの風向きはあまりよろしくない。
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▲突き放された終盤、山口選手とはまた異なるプレイスタイルが魅力の佐川選手が登場した。
5点差で迎えた終盤戦。
これ以上の点差がつくと逆転は難しい。そんな状況で髙野選手の活躍が光りました。スパイクを決め、サービスエースを決めで、14-17と点差を縮めます。
しかし、豊田合成トレフェルサもブレイクして15-20と再び差を広げる。
タイムアウトをとった後、松岡選手が決めて16-20に。
ここで山口、松岡に代えて、佐川翔選手(8)と宮原貴人選手(3)が投入されます。前線に身長190cm後半の竹元選手、宮原選手が並ぶとさすがに迫力のある高い壁です。
交代の効果はあったのか、髙野選手、髙野選手、宮原選手と連続得点を決めて19-21と追いつくまでもう一息の所まで来ました。
しかし、エンジンがかかるのが遅すぎました。21-23となったあと、相手にツーアタックを決められ21-24でセットポイント。次の攻撃も決められ21-25で最初のセットを失ったのです。
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▲今季途中からチームに合流した宮原選手にも期待がかかる。

 

■第2セット
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▲第2セットの出だしは松岡選手のサーブやスパイクが豊田合成トレフェルサをズタズタに切り裂く。

 

第2セット、コートには第1セット当初と同じメンバーが並びました。
最初のセットを終え、堺ブレイザーズの選手も少し落ち着いてきたのかもしれません。相手のサーブを好判断でアウトと見極め1-1でスタート。
そして髙野選手の攻撃でサーブ権を奪うと、サーバーに松岡選手が立ちます。ここからノータッチエースを皮切りに、怒涛の松岡タイムが始まりました。サーブを打つのも松岡選手なら、スパイクを決めるのも松岡選手。これでスコアは6-2まで開きます。
この勢いに飲み込まれたのでしょうか。豊田合成トレフェルサはサーブ権をとってもサーブミスを繰り返し、8-4でファーストテクニカルタイムアウトは堺ブレイザーズのものとなりました。
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▲粘り強い守備でも堺ブレイザーズの選手が魅了する。
中盤戦。
一度奪われたサーブ権を松岡選手の攻撃で取り戻すと、山口選手がサーバーに。
今度はディフェンスで堺ブレイザーズが輝きます。ブロックしてコート外までに飛び出たボールを追いかけてコートに戻し攻撃をつなぐ。この熱い粘りのプレーでブレイクして11-5に。攻撃だけではなく、守備でも魅せる堺ブレイザーズを久々に見たようにも思います。
続いてお互いにサーブミスをしあって12-7となり豊田合成トレフェルサのサーブからのプレーは長いラリーになりましたが、最後は堤選手の一撃でこれを決めることができました。
続く松本選手のサーブに対して、豊田合成トレフェルサの反撃はラインアウト。そこから、またも堺ブレイザーズはブレイクして14-7とダブルスコアに。
豊田合成トレフェルサは攻撃を決めても、サーブミスでサイドアウトを献上します。それに対して堺ブレイザーズはラリーの最後に髙野選手がバックアタックを決めて16-8でセカンドテクニカルタイムアウトに。
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▲豊田合成トレフェルサの攻撃もシャットアウトし、大差で第2セットをものにする。

 

終盤戦。
堤選手のサーブに対する、豊田合成トレフェルサのレシーブが大きく跳ね返ってきた所を髙野選手が直接叩き込み18-9に。その後も、堺ブレイザーズはサイドアウトからブレイクという流れでついに23-13と10点差になります。
ここで松本選手に代わって、伊藤康貴選手がサーバーとして登場。厳しいサーブを放ちますが、ラリーの末豊田合成トレフェルサの攻撃が決まって23-14に。
しかし、竹元選手がひょうひょうとスパイクを決めて24-14でついにセットポイントです。
松岡選手のサーブを、豊田合成トレフェルサは受け、そのスパイクが堺ブレイザーズのブロックをぶち破ります。これをジャンプした髙野選手が片手でかろうじて軌道変更。それでも落下しようとするボールを今富選手が拾って背面のネット際にあげます。このチームメイトが繋いだボールに合わせて松岡選手がジャンプ。振りぬいた左腕から繰り出されたスパイクは、相手コートを貫いたのでした。
第2セットは堺ブレイザーズのものになり、セットカウントは1:1の互角。
豊田合成トレフェルサは、一度もブレイクしないまま第2セットを失ったのですが、これが本来の実力のわけはありません。豊田合成トレフェルサは眠ったままなのか、立て直してくるのか。
戦いの結末は、後篇へ。

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