イベント情報

堺ブレイザーズ 鋼炎の男たちⅪ ~未到~

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2015年12月13日、金岡公園体育館。2015/16 V・プレミアリーグ男子の堺ブレイザーズのホームゲームの様子を振り返ります。
昨季の2連敗。そして昨日の敗戦(前篇)と、この日はファンもチームも地元での勝利に飢えた状態です。
相手は「JTサンダーズ」。5位の堺ブレイザーズと同じ5勝6敗で、通算ポイント差で6位。順位を下げないためにも負けたくない相手ですが、会場のファンからは「JTは苦手な相手」と不安の声も。果たして勝敗やいかに。
■序盤戦
試合開始に先立って、コートには堺ブレイザーズ応援団のなおきさんが登場。往年のレジェンドとして田中幹保さんらとトークを繰り広げました。
前身の「新日鐵ブレイザーズ」時代を含めた長い歴史の重みを感じさせるトークイベントです。
「これからも愛される堺ブレイザーズでありたい」
とレジェンドは語りました。
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▲なおきさんと堺ブレイザーズのレジェンド・田中幹保さんのトーク。レジェンドも見守る中、JTサンダーズ戦がスタート。
そして始まった第1セットは、JTサンダーズリードで始まりました。ファーストタイムアウト、セカンドタイムアウトもJTサンダーズのもの。一方で、堺ブレイザーズの選手は、スパイクを決めた後も感情は表に出さず、スロースターターな印象です。終盤20(堺)対20(JT)と追いつきますが、21(堺)対25(JT)で第1セットを奪われます。
接戦はしても勝ちきれない。ジェイテクト戦の嫌な印象が浮かび上がります。
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▲粘り切れずに第1セットを落とす。

 

第2セットは一転、一方的な展開を見せます。おしっぱなしの序盤で8(堺)対4(JT)でファーストタイムアウト。中盤では千々木選手の活躍が目立ち16(堺)対8(JT)でセカンドタイムアウト。じわりとJTサンダースが粘りを見せ始めると、2階応援席から、「サカイ! サカイ!」のひときわ大きな声援があがり、選手の後押しをします。すると18点から23点までノンストップの連続得点。堺ブレイザーズの勢いが止まりません。そのまま25(堺)対13(JT)の危なげない試合展開で第2セットをものにします。
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▲他チームもうらやむ堺の応援団。

 

とはいえ、まだまだ安心はできない。
真価が問われるのは次の第3セットでした。
■怒涛の決着へ
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▲コートのガッツポーズに会場も盛り上がります。
接戦を勝ちきれなかった第1セット。押せ押せで相手を寄せ付けなかった第2セット。
そして第3セットは、やはりとってとられてのゲームになります。16(堺)対13(JT)でセカンドタイムアウトになったものの、サーブが入らなかったり、長いラリーも相手のものとなったりで、波に乗り切れません。
ついに23(堺)対23(JT)と追いつかれて正念場。果たしてここを乗り切ることが出来るのか!?
24点目、堺ブレイザーズが取りマッチポイント。そして、25点目のスパイクが突き刺さって、第3セットを勝ち切ります。
会場は揺れたようにも思えました。
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▲気合満タンの石島選手。殺気のこもったサーブで相手を仕留めにかかります。

 

第4セットはベテラン勢の活躍が目立ったセットでした。
8(堺)対6(JT)でファーストタイムアウトを迎え。石島選手の豪快な一撃などで、14(堺)対11(JT)と突き放す。ペピチ選手も得点だけでなく、アウトになるボールを必死で追いかけて足で拾おうとするなど執念を見せます。
セカンドタイムアウトは16(堺)対13(JT)。昨季スパイク賞の松本選手も渋く得点を積み上げ、粘るJTサンダーズに差を詰めさせません。
最後は25(堺)対22(JT)で第4セットをと取り、2年ぶりに堺での勝利を決めたのでした。
コート上では勝利の円陣が組まれ、黄色いタオルが宙に舞いました。
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▲勝利のセレモニー。黄色いタオルが宙を舞う。

 

■インタビュー
試合後、記者室に現れたのは、千々木主将と佐川選手、印東監督でした。勝利後のインタビューでしたが、硬い表情から始まりました。
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▲「チーム内でしっかりコミュニケーションを」と、千々木主将。

 

セッターとしてチームに勝利をもたらした佐川選手はこの勝利をどう見たのでしょうか?
「なかなか苦しい展開の中で選手一人一人が声掛けをして、なんとかメンタル的な部分で支え合ってできたゲーム展開で、それがなんとか勝利につながりました」
千々木主将も、チームの結束について触れます。
「個人的にはプレイでチームをひっぱりたいんですが、毎回そういう試合はできない。みんなが一人一人意識を高くもってやってくれているのが自分としては助かっています。佐川選手も言いましたけど、チーム内でしっかりコミュニケーションをとることは継続してやる。自分自身もしっかりやっていきたいです」
堺市民へのメッセージを、まずは千々木主将から。
「今シーズンは一勝一敗でしたけど、チームとしては堺でのゲームを大切にしています。チームは優勝を目指せるチームだと思いますし、強いブレイザーズを見せることができると思います。応援したいと思ってもらえるように」
佐川選手は、負けた後も変わらないファンへの感謝の言葉を述べました。
「昨日の試合で負けた中でもファンの方々、堺の方々に声をかけてもらいました。負けはしたけれど楽しかったといってもらえてありがたかった。そういってもらえる試合展開に、プラス勝って喜びを分かち合えるようなチームにしていきたいと思うので、これからもよろしくお願いします」
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▲「勝って喜びを分かち合えるようなチームに」と佐川選手。

 

ホームゲームでの勝利は格別のもの。
ファンにとって久しぶりのカタルシスを得られた1日となったことでしょう。
来シーズンのホームゲームでも必勝を、そして更にはタイトルをと願わずにはいられません。
新日鐵住金堺体育館
堺市堺区築港八幡町1番地(新日鐵住金堺体育館内)
電話:072-233-2264
FAX:072-233-2248

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