堺ブレイザーズ 鋼炎の男たちⅤ ~プロミス~

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▲2014/2015シーズンを戦う「堺ブレイザーズ」の戦士たち。

 

■新体制で優勝への決意
バレーボール「2014/15Vプレミアリーグ」11月15日のシーズン開幕を前に、新日鐵住金堺体育館では「堺ブレイザーズ」の記者会見が開催されました。
先日のファンを交えての激励会と比べると張り詰めた空気の中、勢ぞろいしたスタッフと選手。まずは田中幹保部長が新体制の変化について語ります。
「今年はスタッフが総入れ替えになり、新鮮な新しいチームになっている。印東新監督になってがらりと変わり、基本の部分を徹底してます。海外の練習法を取り入れ、飽きないようにしながら、和魂洋才とでもいいましょうか」
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▲ノルウェーで各世代の代表チームの監督・コーチの経験がある印東玄弥(いんどうはるや)監督。

 

その印東玄弥新監督の挨拶は、
「(就任以来)5ヶ月の間準備をしてきました。日本代表で出耒田選手、AVCカップで佐川選手、松岡選手が抜けた以外は、これまで代表で抜ける選手も堺をベースにトレーニングが出来ました。怪我で手術をした伊藤選手、横田選手もリハビリをずっとしていてシーズン中にはもどれそうです。
 堺ブレイザーズは、選手が14名とVプレミアリーグの中で登録人数は最少ですが、反面結束力・団結力はリーグNo1です。人数が少ない中、戦術をつめて、誰がでても高いパフォーマンスでそれぞれの選手が持ち味を出すだけでなく、ポジションの流動性もあります。堺ブレイザーズの選手には、過去に実績があるのに、新しいシステムを受け入れる柔軟性を持っていました。優勝を目標に突き進んでいきます」

 

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▲少数精鋭の「堺ブレイザーズ」に新加入の木村泰輔選手。熱い声援を受けて存分に活躍を!!
新加入の木村泰輔選手が抱負を語ります。ポジションはウィングスパイカー。「FC東京」から「大分三好ヴァイセアドラー」を経て、今シーズンより「堺ブレイザーズ」の一員となります。
「『堺ブレイザーズ』は、バレーボールに対して情熱が熱いチームという印象があります。応援も熱く、団結力も魅力的です。チーム日本一を目指して、一員として頑張ります」
燃える男たちの一人として、木村選手の熱いプレーに期待ですね。
そして「堺ブレイザーズ」の新たな取り組みとして、「赤い羽根共同募金」への協力……これは堺市内で「堺ブレイザーズ」の選手のポスターを見た方も多いでしょう……、今季もCS放送「GAORA」で「ブレイザーズ@TV」が放送されること、12月21日(日)開催の堺ホームゲームが、「J:COM堺局」で生中継されることが報告されました。
■堺のクラブチームとしてのアイデンティティ
記者から質疑応答タイムとなりました。
「つーる・ど・堺」としては、チームと堺とのつながりについて聞かざるを得ません。代表して三人の方にお答えいただきました。
印東監督は堺ブレイザーズの監督として半年ほど。しかしクラブチームとしての個性を感じられているようです。
「日頃から堺市の皆さんには親しく支援してもらって感謝しています。他のチームとは違いまして、堺ブレイザーズには、『堺』という自治体の名前がついています。日頃の生活から地域とのつながりを実感しています。日頃のサポート、それからホームゲームでの熱狂的な応援に感謝しています。そうしたつながりを大切にしながら、前進していきますので、今後とも応援よろしくお願いします」
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▲期待の佐川翔選手。地元クラブ出身の選手がトップチームで活躍する――クラブを応援するサポーターにとってもそれは夢。
そして、堺市出身で堺ブレイザーズで育てられた佐川翔選手。
「このチームに所属して二年目になるわけですけど、イベントを通じて堺市民の自分を含めて、すごい近い距離で応援していただけていると感じているので、そういう声援を力にかえてプレーしていけたらと思っています」

 

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▲日本のトップアスリートの一人、石島雄介選手。プロアスリートが在籍する「堺ブレイザーズ」のコミュニティの一員としての価値はとても高いものです。
最後にキャプテンで日本代表の顔でもある”ゴッツ”石島雄介選手。
「堺ブレイザーズは発足当初から地域に根差したスポーツクラブ活動をしてきていますけど、僕自身も今年の夏は色んな小学校中学校の生徒さんとバレーボールを通じて触れ合うことが出来ました。いままで『堺』と口にしながらナショナルチームに行っていたのでなかなか出来ませんでしたが、今年は地域活動という部分でも少しは参加出来て良かったですし、そうした地域活動を通じて僕たち堺ブレイザーズを地域の方に知っていただき、試合だったり応援してもらえる、まちづくりのコミュニティーの一部分を担っていることを感じたので、これからも積極的に参加していきたいと思います」
「堺ブレイザーズがコミュニティーの一部を担っている」という石島選手の言葉は、クラブチームの本質を的確に表現しています。町の一員、コミュニティの一員としての「堺ブレイザーズ」に、町の人々や行政からもアクセスする事が求められているのではないでしょうか。
■プロアスリートの激しくも楽しげな公開練習
記者会見に引き続いた公開練習では、印東監督がノルウェーから持ち帰ったプロアスリートの練習にも注目です。
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▲円になってストレッチ。このキュートなヒップは……?

 

コート上でトレーナーを中心に円になった選手たち。ストレッチからはじまり、フィジカル的な練習へと進んでいきます。
ここで気づいたのが、ひとつひとつのメニューが短いこと。学校教育の体育のイメージだとひたすら腹筋や腕立て伏せを繰り返したイメージがあり、プロアスリートならより以上の回数をするものかと思いきや、1セットもすればすぐ次のメニューへと移ってしまいます。
ひたすら新鮮なメニューで体の様々な部位が鍛えられていくんだろうと想像できます。コートを回るランニングも同様で、一周ごとに横歩きやジャンプなど様々な動きが指示されます。
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▲スキップしながらランニングも。

 

ゲーム形式になっても、通常のボール以外に風船をいれ、ゲーム的遊び的な要素を取り入れ、おそらく実戦の場面を想定したりして、頭の訓練も兼ねているように思えました。こんな練習を学校やクラブで出来たら、スポーツ好きの子供がもっと増えるに違いありません。
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▲練習中も井上選手の元気な声、姿が目につきます。ボールを追って壁に激突しかねない勢いでした。
日本唯一のバレーボールのプロクラブチームである「堺ブレイザーズ」。選手の想いや、最高レベルに鍛えられた肉体に、ヨーロッパの風を感じさせるスタッフ陣。これは、どれだけ貴重な堺の資産なのか。強調してもしすぎることはないでしょう。
ぜひ、リーグ優勝、そして三冠をとってその名を全国に轟かせてほしいものです。
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▲迫力のスパイク!!! 日時によっては一般の方も練習見学は可能ですので、公式webなどでチームスケジュールをチェックしてみましょう。

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