堺ブレイザーズ 鋼炎の男たちⅢ ~共闘~

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バスに揺られて金岡公園体育館へ向かう道筋も慣れたもの。車内でも、スポーツウェアの学生さんや、チケットを確認しているらしき人を見かけると、「この人もブレイザーズファンかな?」なんて気になります。
2013/14Vプレミアリーグは、1月18日・19日に行われたの堺大会で、1stレグから2ndレグへの折り返し地点。12月の大会に続き、二日間の熱戦をレポートします。
■1月18日(土) vsジェイテクト・スティングス戦
金岡公園体育館前で目についたのは、ジェイテクト・スティングスの黒いのぼりでした。
ジェイテクトの応援に来られた人向けに会場誘導のアナウンスをされている様子。なんとジェイテクトは600人の大応援団で乗り込んでくるのだとか。
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▲ジェイテクト・スティングス応援団ののぼりが目に飛び込んできた金岡公園体育館前。 ▲堺ブレイザーズの応援団席には、出陣式で寄せ書きした応援旗が掲げられています。
会場内は、すでにぎっしりと客席が埋まり、試合開始を待ち構えています。
観客席から間近にあるコート内には、試合前の練習に励む選手たち。12月22日の対FC東京戦以来連勝続きの堺ブレイザーズの選手たちは、心なしか表情にも余裕が漂っているようにも思えます。
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▲堺ブレイザーズのキャラクターマスコット『がお~』 ▲小さなファンに近づいてサインボールを投げる3番 石島選手のさりげない優しさがにくい。

 

オープニングセレモニーでボルテージもあがり、いよいよ試合開始です!
大応援団に後押しされて両チームは白熱のプレー。第1セットの序盤は一進一退。ファーストタイムアウトは、8(堺)対6(ジェイテクト)で堺がやや優勢でしたが、その後ジェイテクトも粘って追い付き、9対9、11対11……と、ぴったり背走される展開。
こんな時に頼りになるのは、やはりエースの存在。
13対12から、3番 石島選手のサーブ時にサービスエースや得点が次々決まって、突き放します。
そして、新加入の7番 出耒田選手もワンポイントで登場。
勢いをそのままに、25対16でジェイテクトを押し切ったのでした。
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▲エースのスパイクがさく裂する。

 

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▲守備の要、リベロの2番 井上選手。 ▲7番 出耒田選手が初登場。
第2セットは、二階席で観戦。間近で見る応援団長なおきさんとファンの応援は、一体感と試合の展開で一喜一憂する盛り上がりに驚かされます。
「堺ブレイザーズの応援は種類が多くて大変だと思います」
と、なおきさんが言っていたのも納得ですが、多彩な応援で飽きることがありません。派手好きで飽きっぽい(?)関西人には、ピッタリではないでしょうか。
第2セットは、激戦の末、25対20で堺がものにします。

 

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▲太鼓をたたくなおきさん。 ▲UFOのなおきさん。

 

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▲観戦歴4年目という古谷さん(手前)。プレーが決まると大喜び。 ▲失点すれば観客席はがっかり。大丈夫なおきさんがついてます!
ジェイテクトの応援は、チームカラーの白一色の応援が見事で、大ヒットしたKpopな応援歌が賑やかです。
インターバルの間にインタビュー。答えてくれたのは、応援団事務局の鎌田さん。
「惜しかった。次のセットは取りますからね!」
その言葉が力を与えたのでしょうか。第3セットは、堺ブレイザーズが先行するものの、ジェイテクトが盛返しセカンドタイムアウトを取ります。勢いづいたジェイテクトは、20対25でセットを取り意地を見せます。
セットカウントは2対1に。面白くなってきました。
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▲バルーンスティックで応援するジェイテクト応援団。青いメガホンの男性が鎌田さん(右)。 ▲ジェイテクトのチアリーダーの皆さん!
第4セットでは11番 伊藤選手がスタメンで登場すると、この起用が的中。伊藤選手の活躍もあって、第4セットは25対20で堺ブレイザーズのものにし、セットカウント3対1で勝利を収めたのでした。
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▲戦況を見守り、出番を待つ選手たち。 ▲戦いを終えて……。
ヒーローインタビューは19番 今村選手と2番 井上選手。
「ラリーで絶対負けない。気持ちで負けたくなかった」
という今村選手。勝利はしたものの、「修正すべき所はまだまだある」と更なる向上を目指していました。
「前半はよかったです。相手チームにレシーブで負けないように、チームは粘り強くつないだ」
と、井上選手も相手チームへの強い闘志を覗かせました。
この試合で、すべてのチームと対戦し第1レグが終了。二回り目の第2レグとなります。
翌日のチームは12月にホームゲームで敗北しているJTサンダーズ。リベンジはかなうのでしょうか。
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▲第二試合は東レアローズvsJTサンダーズ戦。 ▲試合を終えた堺ブレイザーズの選手たちも観戦していました。
■1月19日(日) vsJTサンダーズ
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▲優勝したチームがダンスを披露。
この日も前日に負けない満員のお客様が詰めかけました。
試合開始前には、エンターテイメントイベントが開催されていました。
「普段は接点がないダンスファンとバレーボールファンが、それぞれバレーボールとダンスを楽しめるいい機会にしてください」
コート上では、ダンスグループのコンテスト。見事に息の合ったダンスが披露され、会場があったまります。
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▲応援団のエールは届くか!? ▲試合前のハイタッチ。エスコートキッズたちの笑顔の一列。
さて、この試合が堺では今シーズン最後のホームゲーム。なんとしても勝ち、連覇に向けて弾みをつけたいはず。気合の漲った選手たちがコートに登場します。
第1セット。昨日Vプレミアリーグデビューを果たしたばかりの出耒田選手がスタメンで登場。さっそくの活躍を見せ、堺ブレイザーズが先行する形で、8(堺)対5(JT)でファーストタイムアウトは堺がリード。セカンドタイムアウトも16対13で堺が優勢のまま。終盤にやや詰め寄られますが、25対20でセットを取ります。

 

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▲ペピチ選手が跳ぶ! ▲石島選手が吠える!

 

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▲好プレーに沸く堺ブレイザーズ応援団! ▲グリーンがチームカラーのJTサンダース応援団!
第2セットはシーソーゲーム。序盤はリードを許し、追い付くも突き放され、再度追いすがり逆転というハラハラドキドキの展開。
ピンチサーバーで5番 内藤選手が登場すると、堺ブレイザーズの観客席が沸き立ちます。
「内藤選手はサーブを期待されて出てくるんだな」
と、バレーボール観戦初心者の筆者も、2大会試合を観戦して薄っすらとわかるようになってきました。
プレイの迫力や得点の入った入らないに興奮していただけの時より、一歩前進したといえるでしょうか?
ともあれ、第2セットは、25対22で連取。
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▲燃えに燃える堺ブレイザーズ。 ▲ピンチサーバーの5番 内藤選手!

 

そして、第3セットも勢いは止まりません。6番 ペピチ選手が縦横に活躍、石島選手が決めると「いいぞいいぞゴッツ」と盛り上がり、決めるべき人が決める形に。25対22で第3セットも堺がものにし、セットカウント3対0のストレート勝ちを収めたのでした。
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▲ブロックを突き破れるか。 ▲両者とも死力を尽くした戦い。

 

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▲2階席からは俯瞰して試合を見れますね。 ▲ちびっ子も熱烈応援。
応援団長のなおきさんはこの勝利をどう見ているのでしょうか。
「ホームでの2連勝は絶対に大きい。選手の頑張り、練習の成果ですね。応援している人々の気持ちはいつも圧巻だと思います」
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▲そして決着へ。

 

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▲激戦を終えた男たち。 ▲だが、次の戦いが待っている。

 

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▲勝利を祝して。

 

第1試合の応援団は素早く座席を開け、第2試合のジェイテクトスティングスvs東レアローズ戦の応援団のために場所を譲ります。

 

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▲東レアローズ応援団は60名。それに一般のファンも駆け付けての応援です。 ▲昨日と変わらぬ応援を繰り広げたジェイテクトスティングス応援団。
それにしても沢山のお客様が来場される中、会場には数多くのスタッフが運営に携わっておられました。スタッフは、中学生から壮年の方まで年齢層も様々です。
お話を伺ったスタッフの方は、大阪府バレーボール協会の方。
「大阪府バレーボール協会から、スタッフとして役員が派遣されてきています。もちろん堺ブレイザーズの方もいますし、コートにボールを出し入れしていたのはジュニアブレイザーズの子供たちだったでしょう。他にも学校のバレーボール部の生徒たちも頑張っていたと思いますよ」
大阪府バレーボール協会からは、審判やVISと呼ばれる記録係りなど、責任ある役割を担っていました。
「今回は、同日で大阪市中央体育館でも大会がありました。大阪にVプレミアリーグ男子の8チーム全てが集まっていたんですよ」
二つの会場にスタッフを派遣せねばならず大変だったよう。スタッフの活躍もあって、大会も無事に運営が出来るのだと、ここで感謝したいと思います。
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▲ずっと立ちっぱなしの審判は大変です。 ▲チケットチェックの皆さん。

 

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▲コートのボールの出し入れは大切なお仕事です。 ▲選手の汗をぬぐうモップがけ。

 

第1試合を終えて会場から立ち去るファン、第2試合の観戦へと向かうファン。喜びや口惜しさや興奮、色んな感情が交錯するロビーでした。
※2013/14Vプレミアリーグはすでに終了しました。次シーズンも、堺ブレイザーズをはじめ各チームや応援団の熱線を期待します。

 

堺市堺区築港八幡町1番地
(新日鐵住金堺体育館内)

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