イベント情報

堺からJリーグへ FC大阪の超戦!!

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■堺からJリーグへ
青空と夏草とサッカーボール。
堺の夏祭りのイベントで子どもたちと一緒にボールを追うのは、プロのサッカー選手たち。彼らは堺・南大阪を拠点に、大阪から三つめのJリーグチームを目指すFC大阪の選手です。
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▲練習は主にJgreen堺で。 夜の練習しか出来ない社会人チームもある中、日中練習できることは暑さ対策として大きなアドバンテージがありました。
FC大阪は、もともと現在の運営法人である株式会社『アールダッシュ』の社員による草サッカークラブからスタートしたチーム。
Jリーグのキャリアサポートセンターからの紹介で、元Jリーグ経験者も集まったことで徐々に本格化し、ガンバ大阪で優勝を経験した森岡茂選手を2008年に監督に迎え、地域リーグで優勝を重ねます。2013年に関西1部リーグにあがってからも、なんと無敗街道を続けて優勝を決めました。
背番号10・フォワードの四ヶ浦寛康選手は、大卒の2年目で、現在リーグ得点王&アシスト王の活躍。
「大学卒の若い選手が多く、チームは良い雰囲気で勢いがあります」
そんな若いチームを引き締めるのが、昨年キャプテンも務めた背番号8・ミッドフィルダーの金東秀選手などベテラン勢。この強さの背景には、他のチームと比較して恵まれた状況のお陰だとも。
「プロ契約をしている選手もいますし、練習もJgreenで行え、(同じリーグの)他では考えられないぐらい素晴らしい環境です」
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▲エースストライカーの四ヶ浦選手(左)とミッドフィルダーの金選手(右)。金選手は東京の町田ゼルビアで上のカテゴリーも経験。 ▲選手の栄養サポート以外に、キッズ向けに食育イベントも。スポンサー企業『オーエム・エックス』の栄養運動指導士・宗鈴美さん(左)。FC大阪のディレクターの高橋健史さん(中央)、吉澤正登会長(右)。
FC大阪は地域リーグの優勝チームなどが集う「全国地域サッカーリーグ決勝大会」に出場しが決まっており、成績次第で全国リーグのJFLに昇格。いよいよJリーグが視界に入ります。
来年のJ3リーグの新設に伴い、Jリーグ入りを急ぐチームは多いのですが、FC大阪はJFLをスキップしてプロリーグへ参入する道は選びませんでした。
「慌てずにチームを固めていくことにしたんです。まずは地域に受け入れてもらう事、地域貢献で地域に密着していきたい」
FC大阪・ディレクターの高橋健史さんは、イベントの現場に足を運び選手と共に汗を流しています。
■地元・堺にサッカーを通じて貢献
2013年8月4日。
堺東の夏祭り・ガシフェスでFC大阪の選手達はユニフォーム姿を披露し、サッカー少年・少女たちを相手にサッカークリニックなどのイベントを開催しました。
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▲小さな子でも参加しやすくゲーム感覚を取り入れ、子どもたちのはしゃぐ声が堺東の瓦町公園に響きました。サッカー教室は、『ハーベストの丘』や金岡でも好評開催。
サッカー教室は大人向けのものもあり、50才以上を対象にしたシニアチームや、新たに女子チームも発足しています。
「女子はなでしこ人気もあって競技人口が増えているのですが、プロか趣味の延長の両極端だけで、その間がないんです。大阪で競技者を目指す女子やこれからサッカーを始めたい女子の受け皿になればと思っています」
高橋さんは、30名ほどが所属する女子チームの監督も兼任しています。チームが所属するのは関西3部リーグ。澤選手や川澄選手と戦えるトップの『なでしこリーグ』まで、険しい道のりが待っています。
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▲女子選手、外国人選手も堺東の夏祭りに登壇。技を披露するのは、ブラジル代表ネイマール選手のいた名門サントスFCから来たワーケル選手。弱冠16才!!

 

「サッカーイベントをすると盛り上がるからと商店街や施設から声をかけていただけるのが本当にありがたいです。サッカー少年・少女や親御さん、競技者、サッカーファンだけでなく、地元のすべてのために地域に密着して地域貢献していきたい」
高橋さんをはじめ、FC大阪の選手やフロントが、ピッチの外での活動を重視しているのには理由があります。
■サッカー小僧のネクストキャリア
キングカズこと三浦知良選手のように長く選手生活を続ける選手もいますが、サッカー選手の選手寿命は長くありません。Jリーガーの引退年齢も平均すれば20代半ばぐらいだといわれています。
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▲「自分からサッカーをとったら何も残らない」と言い切る永遠のサッカー小僧、森岡監督。「優勝はノルマ。必ず上にあがります」 森岡さんもすでに堺市にお住まいで、選手寮も堺に。

 

引退する選手の中には、怪我や年齢的な衰えだけではなく、チーム事情で戦力外となり、運悪く所属チームが見つからなかった選手も少なからずいます。また、前途有望な若い選手であっても、運やタイミングに恵まれずプロ契約できなかった選手も。
そんな選手たちのために、キャリアサポートの活動が注目されています。
「セカンドキャリアという言い方はせずに、ネクストキャリアという言い方をしています。セカンドというと、最初に比べて劣った2番目というイメージになってしまいますので」
働きながらも競技者を続ける道、競技者は引退したが何らかの形でサッカーに携わる道。
そうした『次のキャリア』がFC大阪には用意されています。
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▲練習中、ミスして絵に描いたように凹む15番フォルビス選手。アフリカのギニアビサウ共和国代表。

 

高橋さんも、元はサッカー選手。J2のヴォルティス徳島で2年間の選手生活を送ったのち、FC大阪に加わりました。
高橋さんが所属していたヴォルティス徳島も、地域の声援を受けてプロチームへと成長したチーム。徳島時代に地域に密着すること、地域貢献の大切さを肌で感じました。
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▲高橋さん(左)。四ヶ浦選手(右)は、学生時代Jリーグチームの練習にも参加し、Jリーグ入りしてもおかしくなかった選手でした。 ▲複数のチームを渡り歩き地域密着の大切さを知る金選手。小さなお子様のサポートをさりげなくしていました。
■ムーブメントが起こるためにも勝ち続ける
しかし、FC大阪が勝ち進んだとしても、Jリーグ入りするためには、大きな課題があります。
そのひとつがホームスタジアムの問題です。
現在、堺市内には収容人数などでJリーグの規定を目指すスタジアムはありません。
現在あるスタジアムを改修するとしても、行政の協力や多額の費用など課題は大きいものです。
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▲立派なJgreen堺のスタジアムですが、収容人数は3800人しかなく、JFLの規格に達していません。
「行政がすぐに振り向いてくれるとは思っていません。チームがしっかりとして、地域の皆様からの支持があってはじめて振り向いてもらえると思っています。勝てるチーム作りをしながら、地域に貢献する努力を続けていきます」
地域重視のコンセプトがある以上、指摘を受けるのはチーム名に地域名が反映していない、という問題です。『FC大阪』というチーム名では、堺市民には親しみにくいとの声も聞きます。
「はい。チーム名については、私たちにFC大阪という名前にこだわっているわけではありません。しかし何度もチーム名が変わるような事は避けたいですから、変えるとしても、しっかりとしたタイミングを見計らって変えたいんです」
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▲堺の夏祭りにて選手自らイベントブースでグッズ販売。10月の堺祭りではパレードにも参加予定。
FC大阪には、応援団と呼べるようなサポーター集団も存在せず、チームカラーも定まっていくのはこれからといった所。
「チームカラーやムーブメントというのは、我々だけでは生み出せない自然発生的な部分もあると思います。逆にいえば、なにもないゼロからチームを作り上げていく楽しみを、地域の皆さんと共有できればと思っています」
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▲ファンサービスでサイン。フォワードの11番・川西誠選手。リーグでは11ゴール、11アシストの活躍でアシスト王に!
Jリーグバブルと呼ばれたブームは去り、危機も囁かれたJリーグですが、現在J1・J2合わせて40のプロチームが存在します。Jリーグチームが存在する地域は若者人口が増加する傾向があるとの評価もあり、地域の活性化に重要な役割を果たしているチームもあります。
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▲監督のもと力を合わして。 ▲その脚で栄光を駆け上がる。

 

「大阪の3つめのJリーグを堺から。
子どもから大人までサッカー競技者の受け皿としてだけでなく、地域の人々全体にサッカーを通じて貢献し、南大阪を盛り上げたい」
FC大阪が目指す夢は、堺・南大阪にも「ネクスト」をもたらすのか。成績だけでなく、チームの生み出すムーブメントからも目が離せません。
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FC大阪
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公式サイト ホームページ http://fc-osaka.com/

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