鳳翔館で個展開催中の三浦孝裕さんの抱き人形が、堺テクネルームの稲本響ライブに遊びにいきました。
開演前の人形たちも、ちょっとそわそわしているのでしょうか。
堺テクネルームには、「堺七まちひな飾りめぐりコンサート」以来です。
100才のグランドピアノ・ベーゼンドルファーがお嫁に行き、今日は稲本響さんの最初のピアノで、150才にはなろうかというアップライトピアノが出番を待っています。
稲本さんにとっては、地元の堺、実家である堺テクネルーム、小学生の頃からのピアノ。
演奏は、『ナチュラルブレッシング』組曲などの自作曲をはじめ、被災地・三陸でリクエストが多いという邦楽の『ふるさと』、洋楽の『テネシーワルツ』など。時には即興演奏も交えます。
静かな指使いから、ダイナミックな動きまで、稲本さんの演奏が間近に見れるのも、息づかいが聞こえるほど近いテクネルームならでは。
演奏の合間のトークもざっくばらんな印象で、子どもの頃の家族との想い出や、被災地での出会いを語ってくれました。ホールに笑顔がこぼれます。
素晴らしい演奏に、人形たちも聞き耳をたてています。
作者の三浦さんも、「こんな間近でライブを聴けるなんてはじめてです」と感無量の様子。
アーティストの魂が揺さぶられたよう。
※11/4のライブのチケットは当日券が入手可能とのこと。17:00開演の公演の方が、余裕があるそうです。
※三浦孝裕さんの個展は11/4まで。テクネルームから歩いてすぐに鳳翔館が会場です。ライブ前に少し寄り道していかれてはどうでしょうか?
★三浦孝裕 木の抱き人形作品展
■日時:10月29日~11月4日
■場所:鳳翔館
■住所:堺市堺区綾ノ町西1-2-17
■アクセス:阪堺線「綾ノ町」電停前西側
《問い合わせ》
TEL 072-205-5909
■三浦孝裕 関連URL:
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