「第8回堺区ボランティアまつり」レポート(2)
2023年2月11日にフェニーチェ堺で開催された「第8回堺区ボランティアまつり」には多くのお客様が足を運んでいました。前回の記事では、福祉関係の団体がフードドライブであったり、活動報告やバザーなど思い思いのお店を出していたブースを紹介しましたが、今回の記事ではステージイベントの様子をレポートします。
1階の小ホールから。
トップバッターは堺SAさん。ブースではおもちゃづくりをされていましたが、ステージでは「歌体操」です。「歌体操」あ、その名の通り歌に合わせて体操をするもの。
レトロな「東京のバスガール」から誰もが知る「焚火」まで、4曲の体操を披露。「焚火」では、「みなさん一緒に体操しましょう」と呼び掛けられていましたが、呼びかけ以前から舞台のふりにあわせててを動かされていた観客も少なからずいて、観客参加型の良い舞台でした。
毎週第1火曜日の10時から、堺市総合福祉会館で体操をされているそうです。興味をもたれた方は訪ねられてはどうでしょうか。
左海相撲甚句会さんによる「相撲甚句」。相撲甚句ってそもそもなんなのでしょうか?
説明によると「相撲甚句は、大相撲の地方巡業の余興の一つとして行われ、力士6~7人が土俵場(どひょうば)で輪になって順番に唄ったりします」とのこと。
今回は、男女2組ずつで紅白歌合戦形式で、相撲甚句を披露していただきました。
まずは男性陣の「江戸の花」からスタート。歌い終わった後に別の歌い手が登場して補足的な歌を詩の朗読的に歌います。これが囃子歌ということで、本歌とセットなのだそうです。女性陣の歌には、堺のご当地ソングもあったりして、これは地方巡業行くと盛り上がるんでしょうね。
そして何よりも、合いの手で入る「ドスコイ ドスコイ」がなんだか楽しい相撲甚句。歌うと美肌効果もあるそうですよ!
ふれあいサークル「手話隊」による手話歌。
「私たちは耳の不自由な人たちと共に活動し、幼稚園から高齢者まで頑張っているグループです。施設や小学校では場所に合わせた歌を用意し、ベートヴェンの第九はニューヨーク、京都に行きました。多くの人に手話を理解していただきたいと活動しています。今回初めて小学生のメンバーが舞台に出て、小さな可愛い手で手話をします」
一曲目は、日本の日曜日に欠かせないご長寿アニメ番組「サザエさん」のテーマソング。
歌に合わせて手話をするということでしたが、それに加えて芝居やムーブメントの要素もあって、これはなかなか大変です。
小学生が登場しての曲は「パプリカ」。はい。子どもとパプリカ。これはもうすべてが吹き飛ぶ反則級の可愛さです。ムーブメントの演出も子どもが主役になっていて、みずみずしさが前面に出た良いショーでした。
今度は大旗が登場した、湊さくらんぼさんの「よさこいなど」。
一曲目は「きよしのドドンパ」。
湊さくらんぼさんは、フェニーチェ堺の前身である堺市民会館の公演で初踊りをし、以降29年間やっているという超ベテランの団体です。ここ最近はコロナのお陰でさびついてしまいました……といいつつ立派な口上と元気な踊りを披露してくれました。
午前の部のトリを務める表演で、ええじゃないか、よさこいと、大人のやんちゃなエネルギーが舞台にあふれました。
3階では、「こどもコーナー」が開催されていました。
フロアに座ってゆったりとした雰囲気で見ることができますね。写真はNPO法人SAKAI子育てトライアングルによる「ばっちゃんZOO」。未就学児向けに、見てる子どもたちも一緒に参加して楽しむことができる対話型の出し物ですね。
このこどもコーナーでは、他にもわくわく科学実験室や人形劇などがプログラムされていました。
ステージイベントにせよ、ブースにせよ、関係者がいかにも楽しそうにされていることが印象的でした。3年ぶりということもあって、ようやくイベントを開催できたという喜びを隠しきれないという様子でした。
参加された団体さんにしてみれば、このイベントは多くの人の前で日ごろの練習の成果であったり、活動の報告をする機会です。場合によっては、活動を支える資金を得たり、人と出会ったりする貴重な機会でもあるでしょう。実利的な面もあって、喜びはいっそうのものだったはずです。
まだまだ予断を許さない状況ですが、来年も無事に開催できることを願わずにはいられません。