イベント情報

船場ごちゃまぜ文化祭(3)

 

 

大阪市でも歴史ある商業地区・船場で行われた「船場ごちゃまぜ文化祭」を三回にわたって紹介してきました。前回の記事では、「子どもから大人まで、障がいあるなし関係なく、国籍や個性もごちゃまぜのメンバーが参加」とうたう着物ファッションショーの第一部を紹介しました。今回の記事では、まず着物ファッションショー第二部の様子を紹介しましょう。

 

■着物ファッションショー第二部

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第一部同様、第二部もひとくくりにできない様々な人たちがモデルとしてラインウェイを歩きました。着物ファッションショーのモデルさんたちも個性的なら、第一回記事で紹介した出店ブースも個性的でした。一体、このイベントはどうしてできたのでしょうか?
主催者の言葉に耳を傾けてみましょう。

 

■魅力的な人々が集まったイベント

▲船場ごちゃまぜ文化祭の主催者辻和王さん(左)と、今回のファッションショーの着物を全て提供した増谷保さん(右)。2人が出会ってから、実は辻さんのお母さんが増谷さんのお店の着物教室に通っていたことが発覚したりと、

 

船場ごちゃまぜ文化祭の主催者辻和王(つじ かずたか)さんは学校の教員をされているのですが、ある生徒さんの身におきたことが、このイベントの発端になったそうです。
その生徒さんは、人と目線を合わせることが難しい子でした。それが学校の行事でファッションショーをすることになった時、ちゃんとしたメイクに、衣装もばっちりでカメラの前に立ったときにはじめて目があったのだそうです。
おしゃれをして、人前に立って、拍手をしてもらう。そんなことが人を変える力を持つのです。その経験がもとになって、着物ファッションショーの企画がスタートし、当初は学校の校外学習として行おうとしたものがコロナで流れてしまい、その後紆余曲折を経てこの日のイベントにつながったのでした。

 

 

辻さんは、着物ファッションショーの最後にこんな事を言いました。
「モデルさんといっても、普段は色んなことをされている素人の方です。ファッションショーってどんなんかな? とか見に来られた方もそれぞれの印象があって、僕はいいかなと思ってます。ただ、彼らが、皆さんに見てもらうってことを快諾してくれたってことと、皆さんの前を歩いたということが、僕はすごく素敵だなと思っています。僕の想像以上の姿で出演していただけて本当に感謝です。ここを歩いてみんなに拍手されたりという経験っていうのは、すごく恥ずかしかったり、嬉しかったり、皆さんに来ていただいたから、僕がやってほしいなと思った事がすごく彼らにも届いたと思うんです」

人前に出て拍手されて肯定されるというのは得がたい経験です。人によっては恥ずかしいとか、ひょっとしたら失敗したといった気持ちになるかもしれない。それでも、この経験が何かしら、その人の人生に影響を与えるのではないか、ということではないでしょうか。

 

 

流れてしまったファッションショーを開催したいという所から始まったイベントですが、多くの人が辻さんのもとに集まって、こんな大きなイベントになりました。着物を提供した増谷さんや、会場を貸してくれたビルのオーナーさん、プロフェッショナルな照明や音響のスタッフもそうして集まった人たちでした。
「イベントをやる時は、大事にしていることが一致している、自分の好きな人を集めてやっています」
ファッションショーのモデルさんにせよ、出店ブースの人々にせよ、個性的で魅力的な人々が集まったというのは、辻さんのそんな姿勢によるところが大きいのではないでしょうか?

 

昨今、SDGs、ダイバーシティ、多様性といった言葉が頻繁にきかれるようになってきましたが、それが実現した社会は未だ無く、私たちはそれがどんなものなのかをリアルに感じることは簡単ではないと思います。今回の「船場ごちゃまぜ文化祭」は、「多様な社会」はどんなものなのかを想像する手がかりを与えてくれたのではないかと思います。

 

 

灯台守かえる

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