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雑記帖 No.016

Oogi ~オオギ~

洗練された空間に“ごはんの似合う器”が並ぶ

日本全国からここだけを目指してトンボ帰りするお客さんが多い、ここは"特別な器屋さん"、Oogi(オオギ)
阪堺電車「寺地町駅」から徒歩30秒の場所にあります。

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気をつけて見つけないとつい通り過ぎてしまいそうになる外観。しかしよくよく見ると"ここはただ事ではない"オーラが漂っています。
耳を澄ませてそっと近づいてみると、「とっておきが並んでいるの。どうぞお手にとってご覧下さいな。」と語りかけているよう。
では、勇気を出して扉をあけてみようじゃないの、と店内に入ると...

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わあ、なんてスタイリッシュな空間!真ん中にある大きなテーブルには、素敵な器が美しく、センス良く飾られています。

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白を基調にした内装。ゆったりとした棚も白く、器そのものの色が美しく映えます。この日の展示は鶴見宗次さんの作品。

白い壁には、継ぎ目をわざと見せるような塗料が。
棚を支える器具にしろ塗装にしろ、完璧に仕上げたわけではない、という意図が伝わってきます。無機質な白に、あえてほんのりとした温かみを与えてくれる...そんな「隙のあるカッコよさ」がたまりません。なんとなく、お店自身の心持ちが見え隠れしているようで思わず微笑んでしまいます。

そして何より目を惹くのは、ストーリーを感じさせる器たち。

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ひとつひとつ丁寧に、手作りされたそれらは、すべて店主 井出桂子さんがチョイスした作家さんのもの。
視覚的にひやりとなってしまいそうな外観なのに、よくよく見ると土のぬくもりが感じられ、作家独自のオリジナリティがじんわりと伝わってきます。それはそのまま、Oogiの雰囲気そのもの。

「冷たい感じがするってよく言われます。そうでもないと思うんですけど。」と井出さん。
白黒モノトーンの器しか置かないと噂でお聞きしましたが...?
「それも誤解です(笑)絶対に置かないというわけではなくて...うーん、なんというか、自分のお店にふさわしいとか、そんなお硬いことはちっとも考えていないんです。」
では、どういった基準で選ぶのですか?とお聞きすると
「"自分の趣味に合うもの"です。」
『この器が好きだから』。この一言に尽きるのだそう。

そんな井出さんの感性に惹かれるように、遠方から足を運んでくれるお客様も多いのだとか。

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この日も、素敵な女性のお客様が。和歌山から来られたのですって。

「もうひとつ大事なことは、"なんとなくご飯が盛りたくなる器"ですね。私は料理が好きで、いつもお皿に盛る瞬間を想像して作ります。この葉っぱはこの器に映えるろうなとか、卵の黄色にはこれだな、とか。」

「季節感も大事ですね。季節によって使いたい器って、違ってくると思うんです。春夏は凛とした器、秋冬はぽってりとした温かみのある器。食材と季節の相性がなにより気になります。」
Oogiで扱う器たちを実際に使ってみないと気が済まない、といいます。それは販売する為には大事なことだけれど、それだけではない、もっと大事なことが含まれているように感じました。小さいお子さんもいらっしゃる井出さん。きっと母としても、器を通じて"食べること"への大切さを伝えたい、そんな気持ちが強くあるのでは...と。

青磁や白磁、粉引のものも好きなんです、とわざわざ奥の部屋から出して下さいました。

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美しいフォルム、ふわりと優しい白。取っ手は、なんと金属。大らかさの中にピリリとしたスパイスを感じます。

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大きさといい、深さといい、重宝しそうな白磁の中鉢。和食も洋食も中華も似合いそう。

さり気ない拘りが詰まったOogi。現在では様々なメディアに取り上げられ、とっておきのお店としての地位をしっかりと築かれました。そしてここまでの店になるまで、井出さんは多くの汗を流してこられたのです。

「自分はもともと器が好きだったけれど、まさか自分でお店を持つとは思いませんでした。以前は主人の家業を手伝っていたのですが、そんな状況をなんとなく主人が"かわいそう"と思っていてくれていたようで。」
本当は結婚前からの飲食の仕事を続けたかった、ワインの勉強を極めたかったという思いがあったのだそう。
「でも器もとても好きでしたし、器の店をしようかなと。オープンが本格的に決まると、こうなったら自分で窯元に足を運んで、仕入れをお願いしに行こうと、飛び込みで作家さん達に会いに行っていました。30代~40代の作家さんたちの作品は自分好みのものが多かったし、何よりすんなりお話が進んで。」

自分が本当にやりたいこと。それを見事に見つけ出し、それに向かって邁進し続けてきた井出さん。そこには理解ある旦那様と、井出さんご自身のもつ先天的なセンスが後押ししていました。

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きっと今ではたくさんの作家さん達との交流があるのでしょうね。
「いえ、40~50名くらいですよ。」
あら、意外な数字。
「この世界は広く浅くでは厳しいのではないかと。特定の作家さん達を、深く掘り下げるような販売をしていきたいんです。」
その年、その季節に作り出す器を見て欲しい、作家の成長過程までも見続けて欲しい、そんな思いからなのだそう。
「年代によって徐々に作風が変化することが分かるんです。特に若い作家さんは、結婚されてからぐっと変わります。お子さんが生まれるとさらに変わる。個性的で、やや使いにくかった作風が、実用的で優しいラインになっていく。作家としての現在のスタンスが伝わってきて、とても面白いんです。」

Oogiの器たちは、あくまで井出さん自身の選び方であり、見せ方。それらを提案という形でお客さんに押し付けたりすることも、井出さんはしません。
過ごす毎日のなかに、しっかりと存在している器。生きるために食べるという行為を、ひとつの器一枚で、何段階も上のものにしてくれる。

ブログを覗くと垣間見えてくる、井出さんのあるがままの姿。それがまさにOogiの魅力、その真髄なのかもしれません。


◆Oogiは9月29日より、OogiFood・OogiWearブースがオープン!◆

器の風合いを実際に体感して欲しい...そんなコンセプトのもと、Oogiは9月29日よりカフェスペース『OogiFood』を新規オープン!
コーヒーは徳島のaaltoコーヒー、紅茶はteteria。店内に並べられた天然酵母の手作りパンはイートインができ、温めてくれるのが嬉しい。天然酵母の手作りパンはスタッフの一人、千崎さんのご担当。もちろんそこで活躍するカップやソーサー類は、Oogiで扱う器たち。
『OogiWear』では、井出さんセレクトのステキすぎる洋服、小物類が揃います。身に纏うアイテムまでも、Oogi色。

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写真はOogiプレートランチ(900円~)。三笘修さんの器で頂く極上ランチは最高。

チンチン電車の走る風景を見ながら、Oogiの作り出す独特の空間で、贅沢な時を過ごしてみませんか?

Oogi
Oogi Table (器、テーブルウエア)
Oogi Food (天然酵母パン、カフェ)
Oogi Wear(衣服、アクセサリー)

〒590-0963
堺市堺区少林寺町東1-1-27
TEL/FAX:072-221-4005
OPEN:11:00~18:00
CLOSE:月・火曜日

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