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雑記帖 No.214

堺ブレイザーズの挑戦(9)

黒鷲旗 vs大分三好ヴァイセアドラー戦(前篇)

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バレーボールV・プレミアリーグ2017/2018シーズン。堺ブレイザーズは7位という残念な結果でレギュラーシーズンを終えました。
この不完全燃焼はゴールデンウィークに解消して欲しいと、黒鷲旗こと「第67回黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会」へ足を運ぶことにしました。

黒鷲旗は、V・プレミアリーグ/V・チャレンジリーグだけでなく、大学や高校など各カテゴリーのトップチームが参加する大会です。それゆえ大学生のチームが、V・プレミアリーグのチームに勝つなど、大物食い(ジャイアントキリング)だって起こりえます。
参加チームは、男子・女子それぞれ16チームで、4チームずつグループリーグで総当たり戦を行い、上位2チームが決戦トーナメントに進出します。
堺ブレイザーズは、Bグループで、同カテゴリーの豊田合成トレフェルサ、V・チャレンジリーグの大分三好ヴァイセアドラー、そして中央大学が対戦相手です。初戦の相手は、大分三好ヴァイセアドラー。決勝トーナメントに進むためには、絶対に勝利しておきたい相手です。

戦いの場は、大阪市港区にある丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)。4月30日の初戦の様子をレポートします。


■第1セット
丸善インテックアリーナ大阪のメインアリーナには、四つのコートが設けられ、男子2試合と女子2試合が同時に行われます。1試合が終わると、間髪入れずに次の試合が始まるので、常にどこかで試合が行われていて、体育館中にバレーボールの空気が充満しています。

堺ブレイザーズvs大分三好ヴァイセアドラーはAコートの第二試合。第一試合のジェイテクトSTINGSvs早稲田大学の試合はフルセットのデュースにまでもつれ込み、早稲田大学の牙はあと一歩でV・プレミアリーグチームの喉を食い破るところでした。寸前で勝利を手にしたジェイテクトSTINGSは、冷や汗ものだったことでしょう。さっそく黒鷲旗の怖さと面白さを実感し、コートで礼をする早稲田大学の面々に拍手を送りました。

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▲試合前に対戦相手の大分三好ヴァイセアドラーの選手と握手。


はたして堺ブレイザーズの面々は、前試合の熱戦をどんな思いでみつめていたのか。熱気が消える間もなくコートに選手たちが姿を現します。
スターティングメンバ―は、松本慶彦選手(1)、松岡祐太選手(13)、伊藤康貴選手(11)、堤智久選手(9)、竹元裕太郎選手(21)、山口頌平選手(14)。スターティングリベロは井上裕介選手(2)。
※( )内は背番号。
今季活躍した若手の面々が顔を揃え、ベテランもバランス良く配置された布陣でしょうか。エースで外国籍選手のウォレス・マルティンス選手(18)は怪我のため帰国、千々木駿介選手(10)も客席からの応援です。

第1セット。オープニングの伊藤選手のサーブはアウトで、まずは大分三好ヴァイセアドラーの得点でスタート。以後、こちらが連続得点のブレイクをすれば、相手もブレイクを獲り返すといった調子で両者譲らず。8点を先取してタイムアウトになるファーストテクニカルタイムアウトは、8-7の紙一重で堺ブレイザーズが獲得します。

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▲タイムアウト中のコート整備も選手自ら。


タイムアウトになってちょっと驚いたのが、タイムアウト間のコート整備を選手自身がやっていたこと。黒鷲旗は今年で67回目の長い歴史のある大会です。モップ掛けをする選手の姿に、かつてはオリンピックがプロに門を閉ざすほどアマチュアスポーツの精神が尊ばれたことを思い出したりもしました。

さて、第1セットの中盤戦。
タイムアウトあけは、相手チームにブレイクされ逆転を許してしまいますが、堤選手のスパイクをきっかけに伊藤選手サーブ時にブレイクが続き再逆転。大きく突き放すことは出来ませんでしたが、16-14でセカンドテクニカルタイムアウトを迎えます。
堺ブレイザーズが先行する間、活躍が目に付いたのは、左利きの松岡選手。切れ味鋭いスパイクは、一撃必殺の武器でした。
「松岡は日本で一番すごい左利きだ!」
と、観客席からも感嘆の声があがっていました。

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▲切れ味鋭い松岡選手の攻撃を大分三好ヴァイセアドラーはなかなか止められない。


セット終盤に入って、ようやくギアがかみ合ってきたのでしょうか。
松本選手サーブ時に連続ブレイクします。攻撃も多彩で、どこからも得点する堺ブレイザーズらしい試合展開です。
23-17まで引き離すと、山口選手に代えてセッターの佐川翔選手(8)が登場。サーブはミスしましたが、終盤の攻撃にタクトを振るい、最後は伊藤選手のスパイクでフィニッシュ。25-20で、堺ブレイザーズは第1セットをものにしました。


■第2セット
コートが代わり第2セットがスタートしました。
堺ブレイザーズは、相手のサーブになってもすぐにサイドアウトでサーブ権を取り戻す危なげない戦いぶり。出だし好調で8-5のスコアで堺ブレイザーズ先行でファーストテクニカルタイムアウトとなりました。
第1セットに引き続き、スパイクにサーブにと松岡選手の活躍が目に付きました。

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▲今季ブレイクした若手選手の1人が堤智久選手でしょう。


中盤は堺ブレイザーズがブレイクを重ねてじわじわと大分三好ヴァイセアドラーを引き離しにかかります。
途中ライン判定を巡って、主将の伊藤選手が審判に確認をもとめるシーンがあると、観客席のファンから「ヤス抑えて、抑えて」と心配する声があがっていました。こんな風にコートと観客席が一体になれるのもライブ観戦ならではですね。

ここまで堺ブレイザーズが好調というよりは、大分三好ヴァイセアドラーの調子が今一つあがらないのかな? という印象。いかにもパワフルで身体能力が高そうな外国籍選手のヤカン選手にもボールがあまり回らず、回っても外してしまう。どこか大分三好ヴァイセアドラーが空回りのまま、16-12と差が開いてセカンドテクニカルタイムアウトも堺ブレイザーズのものになりました。

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▲同じく新戦力として台頭した竹元裕太郎選手。


終盤は、いきなり伊藤選手のサーブがエースになる幕開け。たまらずタイムアウトも勢い止まらず18-13。
ここでようやく大分三好ヴァイセアドラーのヤカン選手が一発反撃するも、堤選手のスパイクで得点しすぐに堺ブレイザーズはサイドアウトします。
続く松本選手サーブ時にブレイクで得点が連続しついに22-13まで差が開きます。ここで堺ブレイザーズは佐川選手と宮原貴人選手(3)をコートに送り出します。
その後、またもヤカン選手に一発許しますが、続くヤカン選手のサーブはアウトになり、25-15と大差をつけて堺ブレイザーズが第2セットもものにしたのでした。

これでセットカウントは2-0と堺ブレイザーズが王手。さて、このまま危なげなく初戦をものにすることが出来るのでしょうか。試合は後半戦へ。

(→後篇へ)




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