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雑記帖 No.249

新生・堺ブレイザーズ2018-19(4)vsFC東京戦

2018.11/3 vsFC東京戦(後篇)

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新生V.LEAGUEとなって初めての堺市金岡公園体育館でのホーム開幕戦。堺ブレイザーズはFC東京と対戦していました。ぎこちない立ち上がりの第1セットは23-25で奪われましたが、攻撃も守備もうまく回り始めた第2セットは25-22で奪い返しました。(→前篇
堺ブレイザーズはこのままたたみかけることができるでしょうか? 後篇では第3・4セットと、試合後のインタビューをお届けします。

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▲新生V.LEAGUEになって第2セットと第3セットの間に少し長めのブレイクタイムがとられるようになりました。この日は堺市のマスコットたちも登場し、東京ドロンパとなおき応援団長のショータイムに!!


■第3セット
堺ブレイザーズの前に立ち塞がったのは、FC東京のデロッコ・ジェイソン選手(10)でした。デロッコ選手の強烈なサーブは堺ブレイザーズのレシーブを乱し、堺ブレイザーズ自慢の攻撃力を発揮できません。ゆるいボールを相手コートに返すと、FC東京のチャンスボールになって再び強い攻撃が堺ブレイザーズを襲うのです。FC東京の連続得点・ブレイクが続き、いつのまにかスコアは1-4に。

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▲デロッコ選手のスパイクに3枚のブロックが飛ぶ。


序盤とはいえ、これ以上差はつけられたくありません。デロッコ選手の3度目のサーブをリベロの山本智大(20)がようやくうまくあげることに成功。いいトスからの髙野直哉選手(4)のスパイクは強烈で、FC東京は堺ブレイザーズコートに返すだけになります。このチェンスボールを千々木駿介選手(10)が確実に決めると2-4となり、反撃の狼煙があがります。

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▲堺ブレイザーズの逆襲!! 髙野選手のスパイクがデロッコ選手に。


続いて佐川翔選手(8)のサーブからのブレイクや、髙野選手のサービスエースがライン際に決まって5-5と追いつきます。髙野選手は今日2本目のエースです。
この後、FC東京にブレイクがあり、ファーストテクニカルタイムアウトは6-8でFC東京のものになりますが、慌てる点差ではなく、雰囲気も悪くありませんでした。

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▲FC東京がブレイクし、ファーストテクニカルタイムアウトを得る。


FC東京のサーブからはじまったタイムアウト明け。
追いついても追い越せない展開が続いた後、出耒田選手のサーブがFC東京のリベロ橘裕也選手(3)のレシーブをわずかに乱したのか、セッター手原紳選手(16)のトスとデロッコ選手のタイミングが合わず打ったボールは力なくコート外へ。これでブレイクし11-10で逆転。

そして次のプレーは堺ブレイザーズの怒濤の攻撃をFC東京が耐え忍ぶラリーとなった後、ニコこと、ジョルジェフ・ニコラ選手(18)の一撃がFC東京のブロックを吹き飛ばす勢いでブロックアウトに。勢いそのままに、ニコ選手は堺ブレイザーズ応援団に向けて雄叫びをあげ、両手を振り回すようにして煽ります。スコアは12-10。

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▲スパイクを決めたニコ選手が雄叫びをあげ、堺ブレイザーズ応援団を煽る。


さらに次のプレーでは、FC東京の長友優磨選手(14)のスパイクを佐川選手が一枚でたたき落としブロックポイントを決めます。13-10に。ニコ選手が佐川選手を抱き上げて祝福。FC東京はタイムアウトをとり、堺ブレイザーズの選手たちは肩を組んで笑顔でベンチへ駆け戻るのでした。

このいい雰囲気が選手をさらにのせたのでしょうか。
FC東京に一度ブレイクを許したものの、順調に得点を積み重ねます。得点者も髙野選手、竹元選手、ニコ選手と多彩。16-14のスコアで堺ブレイザーズがセカンドテクニカルタイムアウトを奪取します。

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▲ブロックポイントを決めた佐川選手をニコ選手が抱き上げて祝福!


終盤戦。
FC東京は粘りをみせてブレイクし17-17と堺ブレイザーズは追いつかれてしまいます。しかし、千々木選手がサービスエースを炸裂させると会場も沸き堺ブレイザーズの勢いは再加速します。髙野選手も負けじと連続得点をあげて、20-18に。


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▲スパイクにサーブに千々木選手も好調。


得点が20点を上回ると、空気がヒリヒリしだします。
佐川選手のサーブ。FC東京の手塚大選手(9)のスパイクにニコ選手と竹元選手のブロック2枚が飛んでたたき落とし、ブロックポイントをゲット。22-19と、堺ブレイザーズのブレイクが止まりません。

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▲コート外までボールを追いかけたデロッコ選手が突っ込み目の前でフェンスが吹き飛びました。これも生観戦ならではのド迫力!?


次の佐川選手の厳しいサーブをFC東京は返すのが精一杯。チャンスボールをあげたトスに髙野選手のスパイクはどんぴしゃ。FC東京の選手がなんとか拾って跳ね上げたボールはコートの外へ。FC東京のデロッコ選手は足から突っ込んでコートを囲むフェンスを吹き飛ばしますがボールは拾えず、23-19に。
そして24-21でセットポイントになると、最後はニコ選手が相手コートのど真ん中を打ち抜いて25-21で第3セットを奪取したのでした。

序盤、先行を許したものの、その後はいきいきとプレーし、第3セットを奪った堺ブレイザーズ。この勢いで第4セットも奪いシーズン初勝利といきたいところです。


■第4セット
後が無くなったFC東京も簡単には引き下がらず、序盤の戦いは互角。
サイドアウトを繰り返してから、FC東京のブレイクに対して、出耒田選手のスパイク、千々木選手のスパイクと得点が続いて堺ブレイザーズがブレイクしてスコアは5-4に。

そして髙野選手が、FC東京のサーブを自ら拾ってあげたボールからスパイクを決めて7-7に。
シーズン直前の記者会見では「守備だけでなく、スパイクを見て欲しい」と言っていた髙野選手ですが、この日はFC東京のサーブは髙野選手に集中していました。そんな中、サーブで狙われても自分で決めきる。髙野選手にとって、このプレーは求められている役割を果たした姿だったかもしれません。


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▲レシーブでボールをあげた髙野選手がネットに向けて助走。


しかし、次のプレーでは、FC東京の攻撃に対するニコ選手のブロックはアウトになって7-8。ファーストテクニカルタイムアウトはFC東京のものとなったのでした。

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▲髙野選手がダイブして拾ったボールを佐川選手があげようとしており、スパイクを狙うニコ選手が視線を向けた瞬間。このあとニコ選手は、佐川選手からのトスであがったボールをスパイクで決めました。


タイムアウトがあけると、ブロックアウトのうっぷんをはらすかのようにニコ選手が連続してスパイクを決めて9-8と堺ブレイザーズが逆転します。
しかし、突き放すことは出来ません。FC東京は粘りを見せ、決まったかと思えた髙野選手のスパイクを拾ってラリーを制すプレーもあり、14-14と追いつきます。

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▲真ん中や左右から全員で攻撃態勢に入る堺ブレイザーズ。


次のプレー。FC東京のサーブを髙野選手が拾うと、またもラリーとなります。今度は髙野選手がスパイクを決めて15-14。続く佐川選手のサーブは、相手選手の腕をはじきボールはコート外へ。
「サービスエース!」
場内アナウンスが大きく宣言し。セカンドテクニカルタイムアウトは堺ブレイザーズのものに。サービスエースの余韻に、タイムアウト中も堺ブレイザーズの客席は盛り上がり続けます。

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▲サービスエースを決めた佐川選手が吠える。


16-14と、まだどっちに転ぶかわからない点差で終盤戦へ。
するといきなり、堺ブレイザーズは失点を重ねて16-16と追いつかれます。相手のサーブを受け続けていた髙野選手は消耗が激しいのでしょうか、ブロックでもスパイクでも失点に絡み、サーブもアウトとなり、17-17に。
このまま追い越されるのか? そんな時に頼りになるのはニコ選手。ニコ砲がバシバシと炸裂して20-19。一歩先に20点台に到達します。続いて佐川選手がブロックポイントをあげて21-19と、ここにきて大きなブレイクです。
FC東京はタイムアウトをとり、その間に堺ブレイザーズは千々木選手に替って小池勇輝選手(12)がコートに入ります。

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▲頼れるニコ選手が豪快に決める。


サイドアウトしあって22-20になったところで、堺ブレイザーズはリリーフサーバーとして、内藤和也選手(5)が登場します。
期待の集まる内藤選手の一打は、見事に相手コートを貫くサービスエース! これで23-20と3点差。大きな大きなサービスエースとなりました。

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▲リリーフサーバーとして登場した内藤選手が期待に応えてサービスエースを決める。


さらに堺ブレイザーズは高さのある宮原貴人選手(3)を投入。ラリーとなりますが、ここはFC東京が得点を奪い23-21に。
堺ブレイザーズとしてはブレイクされたくない大事な局面。FC東京のサーブは髙野選手を襲います。このサーブを上手く佐川選手に返した髙野選手はそのままネットに向けて走ります。佐川選手は左サイドの髙野選手にボールをあげると、髙野選手は2枚のブロックの上からスパイクを叩き込んだのでした。疲れも吹き飛ばすような一撃!! これで24-21とマッチポイントです。
FC東京は再度タイムアウト。

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▲終盤に登場したルーキーの小池選手。試合を重ねるごとに存在感が増し、頼れる戦力に成長中!!


タイムアウト後、佐川選手のサーブはアウトになり24-22。
その次のプレー、FC東京のサーブを小池選手があげると、佐川選手が左サイドへトス。ニコ選手がそのボールを強く打つのではなく、プッシュして相手コートへ。真正面にいたのは、FC東京のデロッコ選手でした。イージーなボールに思えたのですが、タイミングを外されたのか、デロッコ選手のあげたボールは遠くコート外へ。FC東京の選手は追いかけることもできずに、堺ブレイザーズのポイントに。これで25-22。

第4セットを制しセットカウントは3-1で試合終了。堺ブレイザーズはようやく今シーズンの初勝利をあげたのでした。


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▲勝利のVOMインタビューは攻撃を引っ張った千々木駿介選手。賞品は炭火焼肉たむらのたむらけんじさんからおなじみのギャグとお肉が入った商品の詰め合わせ、大阪喜安さんからジャムの詰め合わせ。

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▲久しぶりの勝利の儀式、堺ブレイザーズの選手が円陣を組み黄色いタオルが高く宙を舞ったのでした。


■試合後インタビュー
試合後の記者会見には、選手からは本日活躍された千々木駿介選手と佐川翔選手に来ていただきました。
まず、それぞれの感想です。

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▲ユニフォームを着替えちゃった佐川選手とVOMの千々木選手。


佐川「なにはともあれ、白星を獲得できたのが何より収穫でチームで喜ぶべき点です。試合内容に関しては。自分がなかなか真ん中を通せない中、レフトの千々木選手や髙野選手がしんどいところを託しても決めきってくれた。クイックを使えない中でも、パイプだけでも通せているのは相手チームの脅威になる新しいかたちになりました」
千々木「1セット取られた中でチャレンジ精神をもって戦えたのがよかった。自分たちの思い描いた戦いではなく、もっと真ん中を使って戦えたらよかったのだけれど、そういう苦しい中でも真ん中を使っていけました。今季のチームを立ち上げる時に監督に言われたのですが、去年までの(外国籍選手)ウォレス選手のようなタイプではないが、ニコ選手も能力は高いのだけれど、日本人選手の活躍も勝つのには重要。今回、外国籍選手に頼るのではなく、日本人選手が活躍して勝てたということで、しっかりいい雰囲気を保って僕自身も次に挑めます」
――FC東京にとられた第1セットは調子が悪そうでした。第2セット以降立ち直ったのは、何が変わったのでしょうか?
佐川「ミーティング通りの相手の動きだったのですが、そこを徹底できなかった部分が失点につながりました。お互いサーブミスも多かったですし。2セット目以降は戦術的にサーブが打てて、ラリーを作った上でポイントを取れたりしていたので、1セット目だけを見れば、もうちょっと自分たちのペース、バレーボールをできれば、ああいう点数の取られ方はしなかったのかなと思います」
千々木「ひとつはホームゲームということもあって硬くなってしまった。自分たちの形をやんなきゃ、やんなきゃ、と受けて立つ形になってしまったので思い通りにならなかった。そこから自分たちはチャレンジャーなのだと気持ちを切り替えて、若い選手たちも自分たちを盛り上げる声が出ていたので、セットを取られてもチームとして落ちてなかったのがよかったのだと思います」


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▲若いチームの中ではベテランの2人。これからもチームを引っ張っていってくださいね。


――先ほど千々木選手が日本人全員でという話をされていましたが、セッターとして佐川選手もそういう意識を持たれていたのですか?
佐川「もちろん。ニコ選手はどんなトスでも打ち切れる上手さとかも持っているんですけれど、もっといい点数の取ってもらい方は四枚攻撃の中の一枚としてなので、彼一枚だけで戦っていくということは彼が来た時からそういう考え方をするつもりはなかったです。もちろんニコ選手に託して点数を取ってもらいたいというシーンが出てくると思うのですけれど、基本的には戦術の中に組み込んで戦っていく形になると思います」
――今日は佐川選手のサービスエースも出ましたね。
佐川「サーブに関しては今年一番力を入れていた練習なので、ちょっとずつコート内で形になりました」
――では、最後にファンやサポーターに一言お願いします。
千々木「いつも応援ありがとうございます。金岡公園体育館での試合は応援の熱さが段違い。自分たちもやっていて気持ちいいですし、もちろん応援にこたえられるように努力してまいりますので、24日25日に力をもらえたらと思います」
佐川「応援の熱さは千々木選手の言う通りで、新リーグになってホームゲームの勝利がより価値あるものになったと感じています。そういう中で、僕たちも来てくださっている地元の方々やサポーターの方々に恩返しという意味でも勝たないといけないです。また新リーグとなったことでより応援も表現しやすくなっていると思うので、応援する方も遠慮せずにどんどん参加していってください」
――試合後お疲れの中、ありがとうございました。


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▲いつも理知的な語り口の真保監督。


次いで、真保綱一郎監督です。
――まずは、試合を振り返ってのコメントをお願いします。
真保「先ほど、1セット目調子悪いといわれていましたけれど、サイドアウトの方は取れて、拾って拾って点数にならないというのはよくなかったです。やっぱりそこをきっちり取りきらないと競った試合だとああして落としてしまう。その後、安定してとれて、ブレイクも連取したあと、あがったボールがきっちり決めることができて、難しい試合ですけれどなんとか勝つことができました。千々木も言っていたけれど、日本人の選手が......ニコ選手ももちろん大事な存在なんですけれど、全員で勝ち取る、全員が得点をとるというチーム。そういうところを千々木とかも大変頑張ってくれていました」
――先週の豊田合成トレフェルサ戦は後を引くような敗戦だと思えたのですが、FC東京戦では立て直してこられました。
真保「豊田合成トレフェルサは経験のあるチームです。競った試合の中でプレッシャーをかけられ、心を折りにこられてしまった。今週1週間の練習の結果、今日はいい表現が出来たと思います」
――では、最後にファンやサポーターに一言お願いします。
真保「本当にここでは力強い応援をしていただいています。あと4試合ある金岡公園体育館に、多くの皆さんに来ていただきたいです」
――ありがとうございました。


こうして堺ブレイザーズは新生V.LEAGUEの最初のホームゲームで初勝利をあげることができました。残り4試合ある堺市での試合だけでなく、もちろん他会場でも堺ブレイザーズの勝利を見たいですね。




堺ブレイザーズ
堺市堺区築港八幡町1番地(新日鐵住金堺体育館内)
電話:072-233-2264 
FAX:072-233-2248 

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