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雑記帖 No.118

JFLを見に行こう!

2017年 FC大阪開幕の戦い

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JFLを見に行こう。どこへ? ってそれは、J-GREEN堺。JFLとは「日本フットボールリーグ」の略称です。日本における全国規模のサッカーリーグであり、Jリーグへの登竜門ともなっています。このリーグでは、企業チームとJリーグ入りを目指すクラブチーム、そして地域のアマチュアチームがしのぎを削っています。
そして堺浜にあるJ-GREEN堺で公式戦を行うチームが、大阪から三つ目のJリーグ入りを目指すFC大阪なのです。
2017年3月5日。J-GREEN堺では2017年シーズンの開幕戦の火ぶたが切って落とされました。

■J-GREEN堺へ行こう
JFL公式戦のチケットは、他のスポーツ観戦やライブイベントと同様、「チケットぴあ」「ローソンチケット」「プレイガイド」で購入できます。チケットの値段は、ホームチーム/会場によって異なるのですが、当日料金で1000円から高くとも1500円程度。前売り券だと1000円を切るし、小中高校生だともっと安かったり、無料の場合だってあるのです! これはファミリーにとっても、お財布に優しいイベントではないでしょうか。

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▲J-GREEN堺のメインフィールドには両チームのファン、サポーターが駆けつけました。この時点では、まだどのチームも負けていない、希望だけが胸いっぱいにある開幕戦。


今回の試合会場となるJ-GREEN堺は、日本で二つ目のサッカーのナショナルトレーニングセンターとして誕生しました(福島県のJ-VILLAGEは原子力発電所事故の対応拠点となり、現在もトレーニング施設としては活動停止中)。
天然芝や人工芝のサッカーフィールドにフットサルコートもある屈指のサッカー施設で、日本代表が合宿をすることもあれば、市民サッカー、学生サッカーの場としても広く利用されています。

J-GREEN堺へ行く公共交通機関としては、南海本線「堺」駅、南海高野線「堺東」駅や、大阪市内の住之江やなんばからのバスが利用できます。施設はだだっぴろい埋め立て地の果てにあるので、自転車で行くにはちょっとしたサイクリングの覚悟が必要ですが、車やバイクで行くのなら信号も少なく至近距離といった感じでしょうか。

今回のJFL開幕戦が行われるのは、J-GREEN堺の中でも一番奥まった所にあるメインフィールド。3600名収容と小さいながらもサッカー専用スタジアムですので、ピッチとの距離は近く、間近で迫力のあるプレーを観ることができます。
対戦相手は、JFLの雄・奈良クラブ。同じく関西からJリーグ入りを目指す強豪のライバルチームです。FC大阪がJFL入りしてから過去2年間の対戦成績を見ると、1勝2敗1分けでほぼ互角。ファン・サポーターならこの日の対戦に燃えないわけがないでしょう。
キックオフ前のスタジアムに到着すると、ゲート周辺には選手のノボリが数多くたち、水色のユニフォームを纏ったファン・サポーターで賑わっていました。なんとも心の浮き立つ祝祭ムードが満ちています。

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▲試合開始前、選手たちがアップをはじめたフィールドを子どもたちも真剣なまなざしで見つめます。

スタジアムに入ると、観客席はなかなかの入り。一般の観客をリードし選手を鼓舞する両チームの応援団(コアサポーターグループ)がそれぞれ両翼に陣取っています。アウェイになる奈良クラブのコアサポーターは40人~50人ぐらいでしょうか、対するFC大阪の方は数では負けていますが、
「量より質というところを今日は見せましょう!」
と、意気盛んです。

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▲FC大阪のスターティングイレブン。


■前半 攻め込む奈良クラブにカウンター一閃!

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▲アウェーに駆け付けた奈良クラブのコアサポーターグループが迫力の応援でチームを盛り上げます。


試合開始早々、FC大阪は奈良クラブに攻め込まれます。
「奈良クラブは4141やまずいな」
とコアサポーターがうなっています。4141というのは暗号のようですが、選手のポジションとフォーメーションを後ろのディフェンスから順番に数字で表したもの。どうやらFC大阪にとっては相性の悪いフォーメーションのようです。
ピッチ内に目を移すと、確かにFC大阪は防戦一方で、ほとんどFC大阪陣内で試合が進んでいるような有様です。これは厳しい戦いになりそうだと思っていると......。

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▲奈良クラブの猛攻を体を張ってFC大阪の選手が止めます。


突如FC大阪のカウンター攻撃がさく裂します。昨年得点王だった川西選手が快速を飛ばしてパス、木匠選手が中央で受けてシュート。これが見事に決まります。

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▲木匠選手のシュートが相手ゴールを揺らす! FC大阪の先制点です。


1:0。ゴールが決まると、こうもムードが変わるのか。観客席も盛り上がりFC大阪はイケイケになって、どんどんと相手ゴールに襲い掛かります。FC大阪のフォーメーションは攻撃時と守備時で変化し、捉えどころなく変幻自在といった印象です。
そして45分が過ぎ、前半終了寸前のアディショナルタイムに入って待望の2点目が生まれます。左サイドのスローインから江坂選手が持ち込んで決める。これは大きな1点でした。

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▲ゴールが決まって歓喜に沸くFC大阪のコアサポーター。燃える応援が追加点を生みます!


■後半 加熱するフィールド、踊るスタジアム

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▲ヘディングで木匠選手のこの日2点目が決まる! 点差は3点に。

サイドを変えた後半も、FC大阪は勢いを持続していました。
ひたすらFC大阪が奈良クラブゴールに向かう23分。ミドルシュートがポストに嫌われて跳ね返ったボールを木匠選手がヘディングで押し込んでゴール。木匠選手のこの日2点目のゴールで、3:0となりました。

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▲鼓舞し続けたコアサポーターたちと直接触れ合って喜びを分かち合う。


木匠選手は、観客席に向かって疾走。ピッチに向かって体を伸ばしたファン・サポーターの中に飛び込んで喜びを分かち合います。これがサッカー専用スタジアムの良さですね。

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▲ハンドマイクを受け取った若きサポーターがコールをリードする!


場内アナウンスで、この日の入場者数の発表がありました。1523人。施設のキャパシティのほぼ半分。その中でも決して少なくない数を占めた奈良クラブのファン・サポーターは、これだけの劣勢になっても諦めていませんでした。必死の応援は時にFC大阪を圧倒するようでしたが、40分。ゴール前でFC大阪が得たフリーキックをジュニーニョ選手が一閃。美しい弧を描いたボールは奈良クラブのゴールに吸い込まれ、4:0。思わず驚きの声をあげずにはいられないほどの美技。これでダメ押し、勝敗は完全に決しました。

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▲ジュニーニョ選手のフリーキックは奈良クラブ選手の作った壁の上を超え、キーパーの指先をすり抜け、ゴールネットへ突き刺さった。


■試合終了
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▲観客席から直接ファンサービスを受けることができます。


試合終了の流れで、客席とピッチの間でファンと選手の交流が行われました。
サインや握手、言葉を交わす両者。
「今年も○○選手のユニフォームにしたからな!」
90分間、途絶えることなく声を上げ続けたコアサポーターの方にこの日の勝利について伺ってみました。
「開幕戦を勝てて良かった。1stステージ、2ndステージを制覇して優勝を目指します」
と力強い言葉。同じ関西のライバルチームに完勝しただけに、喜びも格別だったのでしょう。ぜひ優勝してJリーグ入りして欲しい......のですが、話はそう簡単ではありません。

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▲2得点をあげた木匠選手のヒーローインタビュー。いかにも大阪らしく、観客席から逐一ツッコミが入ります。


FC大阪が今年ぶっちぎりで優勝したとしても、JリーグJ3入りすることは叶わないのです。それは、なんといってもJリーグ入りの要件を満たしたホームスタジアムを持っていないからです。
新設スタジアムの場合J3で5000人以上、J2で15000人以上、J1で20000人以上が必要です。現在大阪府下でこの条件を満たすスタジアムといえば、ガンバ大阪の前ホームスタジアムの万博記念球技場と現スタジアムの吹田スタジアム、セレッソ大阪のキンチョウスタジアムとヤンマースタジアム長居しかありません。
2017年は、J-GREEN堺のメインフィールドを中心に上記のスタジアムを順次使う予定です。そのおかげでこの日堺市内でのJFLサッカー観戦がかなったというわけです。
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▲通算100勝のメモリアルフラッグが掲げられる。


ちなみに、堺市は2014年よりセレッソ大阪のホームタウンに追加されましたが、政令指定都市20市の中で、唯一Jリーグチーム/Jリーグ入りを目指す独自チームを持たない市です。取材しながらサッカー文化の楽しさに触れると、これが堺市の身近にないことに寂しさも感じてしまったのでした。



大阪府堺市堺区築港八幡町145番地
TEL.072-222-0123
FAX:072-222-3355












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