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雑記帖 No.077

堺ブレイザーズ 鋼炎の男たちⅧ ~マニフェスト~

2015/2016シーズン記者会見

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自分たちの町に国内トップレベルのバレーボールチームがある。しかも優勝経験豊富な強豪チームがある。そんな町は決して多くはありません。
堺はV・プレミアリーグの強豪「堺ブレイザーズ」のホームタウン。例年、シーズン開始前に記者会見や出陣式・激励会が、築港八幡町にある新日鐵住金堺体育館で行われていました。今年はクラブチームとなって15周年とあって、開幕イベントは堺市役所と市役所前の堺市民交流広場に場所を移すことになりました。


■堺に生まれたクラブチーム
堺市役所内の記者会見室に姿をあらわしたのは、印東玄弥監督、千々木駿介主将・内藤和也副将・松本慶彦選手・石島雄介選手・出耒田敬選手・佐川翔選手・松岡祐太選手、そして田中幹保部長でした。
まずは田中部長の代表挨拶から。
「私たちのチームはもともと北九州市の八幡製鉄所が発祥地で、昭和44年(1969年)に堺に拠点を移し、平成12年12月(2000年)に堺ブレイザーズとなり、クラブチームという形でスタートしました」
高度成長期に堺の郊外・農村エリアは住宅地に代わり、そこに八幡から多くの人が転居してきたという歴史がありました。堺に移って30年の月日が流れ、クラブチームとなってからは15年。堺発展の歴史と堺ブレイザーズの歴史には深いかかわりがありました。
「昨シーズンは、三大会すべてベスト4にはいったのは評価されることかもしれませんが、優勝できなかったことは私自身残念でしたし、今シーズンこそはという思いでやっていきたい。(中略)私たちは、他のチームと違うバレーボールスタイルを求めて取り組んでいます。そうしたブレイザーズのバレーボールを楽しみに見に来てもらえたらと思っています」

続いて、2シーズン目となる印東監督が抱負を語ります。
「昨シーズン優勝をめざしながら、すべてのタイトルにあと一歩届かずに悔しい思いをしました。その届かなかった数点、届かなかったセット、それが何かを検証し、今季はしっかりと準備をしてきたつもりです。選手はその悔しさを胸にトレーニングをつんできました。
 堺ブレイザーズのプレースタイルはといいますと、コートの中の選手全員が豊富な運動量を最後まで貫くというものです。1人の選手の打数が偏るということがなく均等なので、それぞれ体にかかる負担は非常に大変です。それを貫くべく今季は準備をしてまいりました」
昨シーズンは怪我で出遅れた選手もいましたが、今季は準備は十分で新戦力も加え、ワールドカップバレーボールに出場した出耒田選手、ワールドリーグバレーボールに出場した松岡選手など若手選手も国際経験を積んでいます。

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▲ワールドリーグに参加した松岡選手「国際経験が少なかったので、世界レベルを体感できたのが一番大きい。個人的な課題や目標もはっきり出てきました。課題克服と自分のいい部分を伸ばして、どういう状況で出たとしてもチームを盛り上げたり、貢献できたらと思います」。
ワールドカップに参加した出耒田選手「ランキングもすごく高い世界の強豪に対しても自分の高さは通用しました。それまでも高さには自信がありましたが、確信に変わりました。ただもっと試合に出たかった。不完全燃焼に終わった。それを切り替えるのも大事だけれど、もやもやしたものをリーグにぶつけて力に変えていければと思います」


そして、チーム内の体制にも大きな変化がありました。
「新体制といたしまして、経験のある選手がプレイングコーチという形で、より経験・技術・技をチームに浸透すべく奮闘してくれていますし、若いキャプテンである千々木もチームをひっぱるべく頑張ってくれています」
長年日本代表チームで活躍し、チームの顔でもある"ゴッツ"石島選手や、松本選手、井上裕介選手がプレイングコーチに就任したのです。


■一丸となって戦うチーム
質疑応答に移り、記者の質問はプレイングコーチを置いた狙いについて。印東監督が答えます。
「石島、松本、井上の3名は長い間堺ブレイザーズを支えてきた選手で、国際経験も豊富であり、人望もあります。彼らの力が必要で、持ち味を更に活かしたい。プレイングコーチという立場にたって、さらにチームの強化に前進した形で携わってほしい。しかし、彼らも選手としての強い探求心やこだわりもある。まずは選手としてのパフォーマンスをあげることを第一に、そして私やスタッフからの方針を若い世代に噛み砕いて伝えてほしいと考えて、今期はそのような体制にしました」

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▲「勝つためにやりぬく部分とチームとして強くなっていく部分の両立のバランスが取れていなかった」と昨シーズンを分析する印東監督。

プレイングコーチとなった石島選手からは、
「今まではプレイングコーチというと、晩年、そろそろ引退かな? というよくわからない役職としておいているという印象があると思うんですけれど、僕個人としてはまだまだ選手として、監督がいった以上に自分自身を伸ばしていきたい、チームとして勝ちたいという思いがある。それは変わりが無い。また、コーチングっていうことにおいて、ティーチングとはまた違ってくる。教えるというよりは、選手と一緒になっていいチームを作っていくという役割があります」
チーム最年長の松本選手。
「コーチングというよりはプレイヤーをまず第一に考え、それプラス監督の考えやコーチ、チーム側の考えをひとつにするのに必要な役割を果たしていく」

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▲昨シーズンを振り返って石島選手は、「選手も人間なんで勝てないと落ち込みますから。自分自身が吹っ切れない、変えられない、変わらないと難しい中、自分の理想とするプレイが体現できない。負けが込むとそういう感じじゃないかな。僕自身は、負けもそうだし、自分自身が受け入れるのも悲壮感はあんまりなかった」と、冷静に分析し、さすがの頼もしい言葉。監督の目指すバレーボールにしても、「僕や松本さんは去年からできました。今季はチーム全体が出来るようになりました」とチームのバージョンアップを宣言!


松本選手は昨シーズンはスパイク賞に輝きました。印東監督は、全選手が活躍する堺ブレイザーズのバレーボールスタイルの中で、松本選手が受賞したことから、今季のトレーニング方針について触れます。そこには堺ブレイザーズらしさが表れていました。
「最後のファイナル6でコートに立っていた選手全員が規定打数に達していたのは堺ブレイザーズのみで、その中で松本がスパイク賞を獲ることが出来ました。全員が攻撃に参加するという部分はぶれずに、システムだけじゃなくて個人の能力を伸ばす部分を評価して、たとえばビーチバレーを取り入れたり、近畿総合という大会ではリーグでフル出場していない選手に出場する機会をもってもらう、色んなチームを呼んだり自分たちが出向く中で、自分たちを客観視することによって、何が足りなかったかが明確になっています。今季もチームのスタイルはぶれずにいきますけれど、最初から勝ちにこだわったやり方が出来るようになったと思います」


■「堺」の名前を冠して戦う
「つーる・ど・堺」からは、堺市民へのメッセージをお願いしました。
堺ブレイザーズの監督としてはじめて1年戦ったことについて、印東監督。
「V・プレミアリーグ男子の中で自治体の名前を冠として戦える素晴らしさというのは昨シーズンでつくづく実感した次第です。反対に全国で歴史のあるこの町の名をつけて戦う責任を非常に感じました。またチームも地域に根差した活動を目指しているので、まずは勝利という形で普段のご支援・お気持ちに応えるのが一番という中で、ホームゲームではその姿を見せることが出来なかったのが残念です。応援していただいていることが分かるからこそ、勝ちという形を皆様の目の前でお届けしたいと思っています。堺市民の皆さんにはあたたかいご声援を本当に感謝しています。会場では選手のバレーボールに対する熱い思い、チームワーク、劣勢の中でも立ち向かっていく姿をさらに強く見せることが出来ると思いますので、今季も引き続きご支援をお願いします」

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▲若きキャプテンに期待がかかる。千々木選手。

若きキャプテンとしてチームを任された千々木主将のメッセージ。
「私たちは色々なところに出向いてゲームをするんですけれど、自分の中では堺のホームゲームが一番盛り上がって、テンション高く戦えるというのがあります。過去経験したシーズンでも、ホームゲームがターニングポイントになったというシーズンがあるので、今季はしっかり勝利して堺の皆さんにいいところをお見せしていい流れにもっていけるよう準備していきたいと思います」


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▲昨シーズンは出場機会も増え、今後の活躍が期待される佐川選手。

そして堺出身・堺ジュニアブレイザーズ出身の佐川選手にも、メッセージをいただきました。
「何より今季はチーム全員でジャンプするために走り込みをしたり、強くスパイクを打つためにトレーニングをしてきていますので、堺市民の方々に他のチームと違う高さやパワーの部分をお披露目するとともに、勝利して何より見に来ていただいて感動してもらって、来てよかったなと思えるように、まず自分たちが取り組むのが第一。その中でしっかり自分がコートに立って、僕も堺ジュニアブレイザーズの時には、コートの隅で選手の皆さんにボールを渡したり、モッパーで入ったりしているので、コート脇に堺ジュニアブレイザーズが見ているんだという自覚をもってプレイをしていきたいと思います」


2013/14シーズンは3位、2014/15シーズンは4位と、2012/13シーズン以来優勝から遠ざかっている堺ブレイザーズ。今年はリーグ優勝、三冠へと力強く進んでもらいたいもの。

続いては、いよいよその姿を堺市役所前市民交流広場でお披露目です。

(つづく)

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