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雑記帖 No.072

舞いが笑顔をつなぐ~すずめ踊り(後篇)

「いずれ堺の人たちが自分たちでやっていけるように多くを伝えたい」(鈴木大地)

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400年の歳月を超えて「すずめ踊り」で結ばれた堺と仙台の縁。5月の仙台・「青葉まつり」には堺から踊り手が参加し、10月の「堺まつり」には仙台から選抜チームが訪れる。そんな濃厚な交流が続いています。
開口神社の境内で行われた奉納舞い、そして「堺まつり」のハイライトともいえるパレードの様子をレポートします。(→前篇


■全員集合! 開口神社奉納舞い
もともとは海に向かって「口を開いていた」開口神社は、日本各地、そして海外へも開かれた港町の象徴、コアともいえる神社です。普段は閑散とした境内に今日は屋台が立ち並び、ステージも設えられ、華やかな衣装の踊り手さんと、そのご家族や観光客が押し寄せていました。
このステージで、踊り手たちが祭連ごとに登場して舞いを披露するのです。


●仲囲巣連(ないすれん)
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「つーる・ど・堺」では、南宗寺で行われた「三好長慶座像建立式」での奉納舞いを拝見させていただいた「仲囲巣連」さん。一般の方からも会員募集で、「踊りが好きな方、踊ってみたい方、お囃子をやってみたい方」など大歓迎だそうです。
「『堺すずめ踊り』連盟が出来て10年。開口神社で披露することが出来ました。ありがとうございました」


●三国丘幼稚園
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続いては三国丘幼稚園の園児たちが、すずめ踊りを披露。「オレンジ色を親指にして」と先生の指導を守り小雀になりました。最後のうちわをくちばしと尾羽にみたてた「チュンチュン」のポーズもばっちりと決まります。
「2学期に入ってから楽しんで練習していました。子供たちはリズム感がいいですね。年少時から伝統として引き継いでいきたいです」
と、先生も子供たちの踊りに満足げです。


●市扇雀
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10年前に市(いち)小学校の市校区で生まれたのが「市扇雀」さん。上は82才から小学校低学年まで幅広いメンバーが参加。踊り手だけでなく、お囃子もいる祭連です。
「ひさびさに参加させていただきました。今年はパレードにも参加させていただきます」


●堺凛雀&楽雀&東川家
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他の祭連の踊り手さんや見物客まで飛び入りを促して、賑やかな一幕を演出したのが「堺凛雀」「楽雀」「東川一家」の合同チーム。最後には園児たちも一緒になり、本能に突き動かされるような踊りの楽しさを見せてくれました。
「夫婦一組と親子の六人でやっています」と堺凛雀さん。楽雀さんも少数精鋭で。東川一家は三世代で、「普段は美原区の学校や区民祭りなどで子供達と一緒に披露しています」とのこと。


●響&泉州堺すずめ組
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「響」と「泉州堺すずめ組」の合同チーム。「泉州堺すずめ組」は踊り手のいないお囃子祭連です。今回のようにお囃子がない祭連のためにお囃子の助っ人もされています。
「楽器に興味のある方一緒にやりましょう!」
一方「響」は、
「7年前にここのステージを見て立ち上げました。8人で徐々にやっていきたいです」
老人ホームなどをまわっているそうです。


●堺勇舞雀
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「堺すずめ踊り連盟」の会長で祭連代表でもある松村進一さんは所用で不在でしたが、日本でもおそらく唯一の男祭連である「堺勇舞雀」は、躍動感溢れる舞いを披露。
「仙台から教えに来てくれるメンバーを含めて、3年目で楽しくやっています」


●伊達の舞い
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いよいよ、仙台の選抜チーム。「伊達の舞い」の登場です。
登場するとすぐにレベルの高さに驚かされます。一人一人の動きの切れ、全体での動きの調和や揃い方も、さすが本場の選抜チームだけあります。食い入るように踊りを見ていた堺の踊り手さんも、感心して思わず漏らしました。
「綺麗すぎるわ! これは雀やないわ。白鳥やわ」

踊りを終えた踊り手さんにお話を伺いました。
「堺で始まって10年間毎年来ています。指導もしているし、『青葉まつり』にも来てもらい毎年交流をしているんです。最初はよちよちあるきでしたけどさすがに10年もたつと違いますね」
と、堺雀たちの成長をよろこんでいました。

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▲最後は総踊りで全員が躍り出す。


■パレード 交流と別れ
午後からは、大小路シンボルロードでの大パレードに、「堺すずめ踊り連盟」と「伊達の舞い」が「流し踊り」で参加します。

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▲松村会長(右)も先頭を切って踊ります。

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パレードでは、「伊達の舞い」の皆さんから、震災の時に堺から多くの支援が寄せられたことに感謝の言葉がアナウンスされました。「すずめ踊り」を通じて、堺と仙台で結ばれたつながりの意味が多くの人に目にみえる形で示された瞬間でした。

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▲仙台の鈴木大地さん。

仙台から2~3か月に一度のペースで堺にやってきて、すずめ踊りの指導をしている鈴木大地さんにもお話を伺いました。
「基本的な動きや振り付けの指導をしにきています。何かしら伝えることが出来ればいいと思っています。直で伝える機会が少ないので、多くのものを伝えて、いずれ自分が抜けても自分たちで作ってもらえるようになったらと思っています」
鈴木さんは、「堺勇舞雀」の一員でもあり、この日もひときわ目立つ舞を披露されていました。

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最後に、奉納舞いやパレードも終わり、仙台へと帰る「伊達の舞い」の人々を堺の人たちが名残惜しげに見守っていました。
この交流は、きっと末永く続いていくことでしょう。


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