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雑記帖 No.071

堺ブレイザーズ 鋼炎の男たちⅥ ~ハードゲーム~

2014年12月20日(土) vsJT戦

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■熱戦前
「堺ブレイザーズ」ホームゲームが行われるこの日。午前から小雨まじりの生憎の天候でしたが、試合開始2時間前には会場となった金岡公園体育館に、数多くのサポーターの姿がありました。
コートの上にも子供達の元気な姿。堺ブレイザーズキッズバレーボールスクールの子供たちが、総当たりの各区対抗戦を行っていたのです。
見事勝利したのは南区チーム! おめでとうございます!

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▲試合に先立って行われていた子供たちの対抗戦。熱戦でした。


入場口になっている3階のエントランスには、ファングッズの販売やオークションが行われています。この日のオークションはサイン入り選手ユニフォーム。3番キャプテンの石島雄介選手の未使用ユニフォームと2番リベロの井上裕介選手の使用済みユニフォーム。それに選手全員のサイン入りの背番号なしのユニフォーム。落札された方には宝物になりますね。

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▲入場を待つサポーターの列。 ▲オークションでは人気選手のサイン入りユニフォームも。

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▲二年連続得点王のペピチ選手への期待が高まります。


コート上では本日の対戦相手の「JTサンダーズ」の練習がはじまり、時間をずらして「堺ブレイザーズ」の選手たちも登場。サポーターの方の声も聞いてみましょう。

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▲府外からおこしの三人様。元々バレーボールファンで「堺ブレイザーズ」を熱心に応援しだしたのは3年目。それぞれ左の方から、松本選手、千々木選手、横田選手のファンだそうです。「優勝をめざし、ぜひ(V・ファイナルステージ・ファイナルの行われる)東京へ! がんばってください」 ▲「『広報さかい』で申し込んだらチケットがあたったんです。バレーボールファンの友人を誘ってきました」 その川西市から来られた千々木選手ファンのお友達の方(左)は「いまちらっと見たら(JTサンダーズの)越川選手もカッコいい」


「堺ブレイザーズ」の選手たちは、真剣にアップを繰り返しながら、時々選手同士で軽くふざけて笑顔を見せたり、リラックスした様子も見てとれます。

両チーム合同練習が終わると、ホームゲームイベントとして、NBL所属プロバスケットボールチーム「和歌山トライアンズチアリーダーズ」のパフォーマンスが行われました。NBLで鍛えられたパフォーマンスは華やかで、動きだけでなく止まった時の切れのあるポーズもさすが。試合前のコートがあったまりました。

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▲短い時間にプロの技が凝縮されていました。 ▲アリーナにチアは映えますね!


■苦闘
いよいよ試合が始まります。
「堺ブレイザーズ」のスタメンは、松本選手、石島選手、ペピチ選手、千々木選手、横田選手、今村選手、リベロに井上選手。

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▲「1,2,3,ブレイザーズ!!」気合いをいれて試合に挑みます。


5セットマッチの第1セットはもどかしい展開からはじまります。常に先手を取られ、「JTサンダーズ」が先に8点を取りファーストテクニカルタイムアウトとなった時には、5対8と3点差をつけられていました。再開後は、石島選手の強烈なスパイクが決まって8対8まで追い上げます。しかしその後はまたも一進一退ながらじわじわと引き離されていきます。14対16でセカンドタイムアウトも「JTサンダーズ」。その後21対22の僅差になり、5番内藤選手がピンチサーバーで登場するも実らず。連続ポイントを与え、最後は気迫のラリーを制せられ、21対25で第1セットを落としたのでした。

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▲リベロ井上選手を中心に守りに奮闘するも......。


第2セットになってエンジンがかかってきたのでしょうか。ようやく「堺ブレイザーズ」先行でゲームが進むようになります。8対5でファーストテクニカルタイムアウトをものにし、ペピチ選手のスパイクが決まると定番の応援ソングが鳴り響きます。セカンドテクニカルタイムアウトも16対11で順調に「堺ブレイザーズ」。ところが雲行きが怪しくなってきたのは、21対18となってから、四連続ポイントを奪われ21対21に持ち込まれると、その後最後の踏ん張りがきかずに23対25で、大切なセットを落としたのでした。

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▲第2セットは勝利に近づいたものの......。


第3セットでは、セッターの今村選手に代わって、堺市出身の佐川選手が登場。印東監督は新鮮な風を吹き込もうとしたのでしょう。佐川選手はミスプレイの後、大きく深呼吸する場面もありましたが健闘。互角の戦いを中盤まで続けます。しかし、終盤は力負けといってもいいような一方的な試合となり、20対25で第3セットを奪われたのです。

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▲活躍を見せた千々木選手。しかし力及ばず敗戦。

ホームゲームで1セットもとること叶わずの敗戦。
リーグでも「堺ブレイザーズ」は2勝4敗。苦い一日となりましたが、終盤まで観客席からの応援の声は途絶えることはなく選手たちを後押しし続けたことが強く印象に残りました。


■記者会見
試合後すぐに、プレスインタビューが行われました。
最初は「堺ブレイザーズ」の選手から石島選手、井上選手が席につきました。

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▲井上選手と石島選手のインタビュー。


石島選手は、準決勝で今日と同じ「JTサンダーズ」に敗れたことに触れ、天皇杯後にチームの歯車が崩れ始めたのではないかとチームの現状を分析します。
今季初のホームゲームに期待していた堺のファンにメッセージをお願いすると、
「優勝目指して頑張ってやっていきたいので応援をお願いします」
そして、明日への抱負は一言。
「勝ちたいです」

そして、人一倍コート上で大きな声を出し鼓舞し続けた井上選手。
「もう沢山来ているので勝った姿を見せたいですし、自分たちも勝ちたいです。今日の試合をしっかり反省して気持ちを切り替えて次の試合に照準を合わせて明日の試合に挑みます」

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▲敗戦を語る印東監督。


選手と入れ替わって登場した印東玄弥監督は、まず敗因について語りました。
「一週間前にも天皇杯の準決勝で対戦していまして、追い詰めながらも負けたという反省を踏まえ先週一週間十分な準備をしてきました。しかし、約束事の面で徹底できていないところからほころびが出てしまって、2セット目のように相手を追い詰めながらも立ち直るきっかけを自らの手で与えてしまったことを残念に思っています」

堺のファンへのコメントもお願いしました。
「毎年こちらのホームゲームには大勢の堺市民の方に駆け付けてきてもらって、大きな声援を送ってもらっていることが励みになっています。感謝もしております。今日皆さんの前で勝利をお届けすることが出来なかったことを苦しく思いますけれども、また気持ちを切り替えて明日、ファイトする努力をしたいと思います。いつも応援感謝しております。これからもよろしくお願いします」

そして、第3セットに登場した堺出身の佐川選手のプレーについてもお聞きしました。
「2セット落とした流れの悪い時に出てきて、その状況を建て直すのは非常に大きな役目というか、難しい時に出てきたと思いますけれど、いい流れを作るプレーや局面も沢山あったかと思いますが、チームとしての力及ばず残念ながら勝つことは出来なかったんですけれども、要所でいい働きをしてくれています」

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▲今年で2年目のヴコヴィッチ監督。


引き続き、「JTサンダーズ」のプレスインタビューは、ヴェセリン・ヴコヴィッチ監督の登場です。
「すごく大事な試合をものにできて満足しています。また素晴らしいバレーボールの試合でお客様には満足してもらったと思っています」
余裕のあるコメントのヴコヴィッチ監督に、今日の対戦相手として「堺ブレイザーズ」の印象を尋ねてみました。
「堺ブレイザーズさんというのは、すごく質の高い選手が過去にも今も在籍していると思う。今ワンステップ進む段階にチームが来ているんじゃないかと思いますし、すごくいい試合が出来たことを堺ブレイザーズさんに感謝したいと思います」

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▲人気も高い越川選手。対戦相手に敬意を持ったコメントが印象的でした。 ▲途中出場で空気を換えて勝利に貢献した深津選手。


そして「JTサンダーズ」から越川優選手と深津旭弘選手の二人。やはり勝者の余裕か笑顔の受け答えでしたが、「堺ブレイザーズ」の印象を尋ねると表情を引き締め言葉を選び、敗者への気遣いを見せながら長いコメントをしていただけました。

越川優選手。
「もちろん試合なんで勝ちチームもあれば負けチームもあるということで、たまたま今日は勝ちましたけど、堺ブレイザーズさんは本当に地域密着で応援団長のなおきさんもそうですけど、ホームゲームが一番どこのチームよりも、近いというかチームと関係が近いというか、やはりそういうのを一番感じているチームだと思いますし、そういう部分でも選手というのはホームゲームで戦いやすさもありながら、プレッシャーも持ちながらやっているんだろうなと正直感じています。そういう中で、もちろん自分たちも勝つためにやっているので、たまたま今回は勝つことができたんですけれど、(堺ブレイザーズは)今年からチーム、監督も変わって色んなことを試しながらやっている時だと思うので、やはりどの選手がというよりはチームとしてこれから怖い存在であることは確かなんで、そういう中でも自分たちが勝っていくことで、自分たちが出来るだけ差を広げていきたいというのが自分たちの中ではある。できればセミファイナルでもファイナルでもあたりたくない相手のひとつです。堺ブレイザーズには、そういう盛り上がった時の強さもあると思っています」

深津旭弘選手。
「優さん(越川選手)も今言ったとおもうんですけど、爆発力が驚異的なチームだと思っているので、今日は向こうのそういう部分を出させずにゲームをすすめられたのが良かったと思っています。うちもそうですけど堺ブレイザーズさんもこれからチームとして、成熟というか伸びしろの部分が出て来るのがどっちのチームが大きいかというのが重要になってくると思う。堺ブレイザーズさんよりも、自分たちがそれを上回る成長をしていかないと、どんどんこれから厳しい戦いになっていく」

敗者が重い口を開いて誠実な言葉を紡ぎ、勝者が驕らずに敗者を賞賛する。スポーツマンシップとはこういうことなのかと感じられたインタビューでした。
その中でも一番強く印象に残ったのは、石島選手の一言。
「勝ちたい」
勝利への渇望。
勝利こそが選手とサポーターが何よりも待ち望むもの。
果たして明日の「サントリーサンバーズ」との勝敗やいかに。


撮影:ホリバエイジ/渕上哲也

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