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雑記帖 No.083

ぱんだこふん和菓子教室

本格和菓子とぱんだこふんが奇跡のコラボ!!

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「ぱんだこふん」。それは「パンダ」と「古墳」が合体した人気のキャラクター。ノリはライダー合体怪人的ですがその姿は超キュート。そしてキャラクターといえば、キャラクター和菓子でひっぱりだこの『宝泉菓子舗』の前田崇之さん。この二つのコラボが実現するのは、運命!  必然!  当然!  食と紙のマルチメディア展開?! ......というわけで、「ぱんだこふん和菓子教室」の様子を覗いてまいりました!


■和菓子の歴史も学ぼう!
教室では白衣に身を包んだ前田さんだけでなく、なんと「ぱんだこふん」作者のながたさわこさんもいらっしゃいました。
ながたさんは、白黒モノトーンでドレスアップ。今日はぱんだDAYだけあって、ぱんだスタイルのこだわりですね。
「さっき一瞬、『誰やお前』みたいな顔してましたよね」
と鋭い突っ込み。す、すいません。よくお会いする時の仕事着エプロン姿の印象が強くて......。しかし白黒のながたさんと並ぶと白衣の前田さんは白クマ感が出ますね! ......なんて口が裂けても言えません!

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▲ぱんだこふん作者のながたさわこさん。

さて、そうこうするうちに生徒さんも揃い、和菓子教室のスタートです。
はやる気持ち(食い意地)を制するように、前田さんの先制パンチ。
「せっかくですので、今日は和菓子の歴史も勉強していってください」
ホワイトボードに板書する前田先生の眼鏡がキランと輝きます。
ぬぬ。まさか、和菓子教室で授業がはじまろうとは......。

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▲「宝泉菓子舗」の前田崇之さん。

しかし、前田先生の授業は学校で教わったことがないお話で、手短でしたが興味深いものでした。
「あくまで僕の考えですが、菓子のはじまりは中国の三国志の頃にさかのぼります。当時は天然の果物や木の実であり『果子』であったと考えられます」
果物を切るだけか、水で煮たり、火で焼いたり、そんな程度ものでした。遣唐使などを通じて日本にも製菓技術が徐々に伝わりますが、躍進したのは戦国時代。
「お茶が伝わって喫茶の習慣が発達したのと、砂糖の精製技術が伝わったことによって飛躍的に技術が向上したんです」
堺の茶人・千利休も「利休まんじゅう」と言われるものを好んだとか。
その後、江戸時代になって、現代の和菓子とほぼ変わらぬまでに発達したそうです。

なお、和菓子を分類すると、

・朝生菓子:あんみつやイチゴ大福など。比較的安価。
・上生菓子:お茶席で出される手の込んだもの。ねりきりで作る。比較的高価。
・干菓子:日持ちのするお菓子

となります。今日、生徒さんにトライしてもらうのは、「上生菓子」のねりきりです。


■包餡 和菓子の基本は包むこと
前田さんは色とりどりのねりきりの生地と、薄紫色の餡を用意していました。
どちらも『宝泉菓子舗』で作られた本物中の本物。

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▲前田さんの用意したねりきり。 ▲前田さんの包餡。これは紫の鈴蘭をつくっています。

「餡をねりきりで包む包餡が和菓子の基本です。まずはお手本です」
と、いうやいなや無駄のない手つきで餡をねりきりで包みます。少し形を整えて、次に取り出したのは三角ベラ。
ただの木の棒にしか見えないのですが、これを使うことによって表面に線が刻まれ、魔法のように菊の花が生まれます。
......こんなんできるんやろか。
生徒さんたちの目が若干泳いでるように見えましたが、前田先生は容赦しません。さすが鬼軍曹です。サー・イエッサー!
「少し難しい斜めに線を入れるのをやります。この後は皆さんにやってもらいますからね」
鬼軍曹、待ったなしです。

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▲断面が角度の違う三角形になっている三角べら。使う角によって色んな使い方ができるそうです。 ▲二種類の菊と鈴蘭。

「では、何色で作りたいですか? 好きな色をいってくれたらねりきりを渡します」
先生からねりきりと餡を受け取り包餡にチャレンジ!
「失敗したら食べてしまっていいですからね」
え、マジ。なんかわざと失敗したい......なんて不届きものはおらず、生徒さんは真剣な顔で包餡を完成させます。
「皆さんなかなかお上手ですよ。一番難しいのが包餡ですからね」
と、次は三角ベラにチャレンジ。最初は力加減が分からずおっかなびっくりの体でしたが、慣れるにつれ熱を帯びていきます。

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▲真剣に包餡にチャレンジ。


■ぱんだこふんは完成するのか!?
スタンダードな「菊」を完成させると、いよいよ「ぱんだこふん」です。
包餡から始まる基本は実は一緒。餡をねりきりで包み、古墳型に整えます。そこに、粘土遊びの要領で色の違うねりきりで目や鼻をつけていきます。
「実はキャラクターものは教えようがないんですよ」
と前田さんが言うとおり、貼り付けるパーツの形や位置は、作る人のセンスによるのです。次々と個性的な「ぱんだこふん」が完成します。
真剣な生徒さんの中、一際燃えていたのは、やはり作者のながたさん!!
コンマ何ミリ単位でパンダの目鼻をつけていくさまは、中国の米粒に字を書く職人ばり!
「さすがすごいこだわりですね......」
鬼軍曹も気迫に後ずさる有様です。

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▲ながたさん作のぱんだこふんの出来には他の生徒さんも驚愕!!

ちなみに生徒さんが「ぱんだこふん」に掛かり切りの間にも、前田さんは得意のキャラクター和菓子をどんどん製作。子供たちに超人気の「妖怪なんちゃら」とか、キャラクター名を聞いただけで見本も無しで作っていくのですから、この人の脳ミソも一体どうなっているのか......。

こうして2時間の和菓子教室もあっという間に終了。
生徒さんの感想は?
「ぱんだこふんだけだと思ったら、和菓子の基本から教わって貴重な機会でした」(Iさん)
「すごい楽しかった。あっという間に時間が過ぎました。またきたいです」(Mさん)
「すごい難しかったけど楽しくて、すごく美味しかった。ながたさんに会えて感激しました」(Mさん)
などなど。
ながたさんのご感想は?
「お手伝いでこさせていただいたのに、自分が一番楽しんでしまいました」
では、前田先生から一言。
「楽しくやらせていただきました。みなさんそれぞれの形があってよかったです。人の手の形がそれぞれあるように、それぞれのぱんだこふんがあってよかったです」

生徒の皆さんは前田さんが驚くぐらい真剣で集中されていました。世界に一つだけの和菓子、そして和菓子作りの魅力を持ち帰っていただけました。

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▲皆で作品をもって記念撮影。

宝泉菓子舗
大阪府堺市堺区南三国ヶ丘町3丁5-13
TEL 072-238-8128

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