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雑記帖 No.039

偶然の出逢いを必然に BYO

Business Young Owners 南大阪の若い起業家たち

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▲『BYO』設立のきっかけをつくった伊藤智さん。

『偶然の出逢いを必然に』そんな言葉を掲げて若い力が南大阪を盛り上げるべく結集しました。
「BYO Business Young Owners」は若いビジネスパーソンが業種を超えて集まったグループ。その設立のきっかけは今風にネットでの呼びかけでしたが、集まったのは意外にも!?地元愛たっぷりの若者たちでした。


■偶然の出逢いから
中区深井の旧道沿いの住宅街に、イタリアンレストラン『Trattoria.L.S.C(トラットリア・エル・エス・シー)』はあります。
繁華街にあって不思議のないイタリアンですが、オーナーの伊藤智さんは公団住宅も近いこの場所を気に入って選びました。
「僕は地元の土塔町出身なんですが、学生の頃に友達とちょっと食べに行くとなると地元にお店が少なくて、中百舌鳥や堺東の方まで出ないといけなかったんです」
10年近く飲食の世界で調理や経営を学んできた伊藤さんが、だから地元にと『Trattoria.L.S.C』をオープンさせたのは1年半ほど前です。

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▲中区深井北町にある『Trattoria.L.S.C(トラットリア・エル・エス・シー)』。

伊藤さんには和泉市で焼肉店をオープンした友人がいます。
「近い立場で気軽に相談できるのはいいのですが、同世代同業者なのでどうしても話の幅が広がらないんです」
そんな時、伊藤さんは取引のある輸入会社『Huilnordジャパン』(ウィルノードジャパン)の社長から、企業経営者同士が情報交換会をしているという話を聞きます。親世代の企業家でもそんな努力をしている。自分たちももっと広く情報交換する必要があるのではないか?

「facebookなどを通じて『情報交換をしませんか?』と呼びかけてみたんです」
すると起業しているオーナー、これから起業を計画している人たちから反応があり、十数団体が協力するグループ『BYO』が出来上がったのです。

グループの業種は様々で、『Trattoria.L.S.C』のような飲食関係もあれば、美容、健康、販売など多岐に渡りました。この異業種の集まりであることが、その後の『BYO』の重要な個性となっていきます。

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▲『Huilnordジャパン』の山口さんとは、オリーブオイルを介して知り合いました。チュニジア直輸入の無農薬のオリーブオイルは日仏米の三カ国でオーガニック商品に承認。写真は5月にハーベストの丘で行われた大規模なイベント『フリーフェスティバル』にて。


■信頼関係があるから
『BYO』では月一回の定例会を開いています。
皆、20代の後半から30代ぐらいの若い仲間たちで、若さ故のフットワークの軽さは持ち味です。
「みんなすぐに動きますし、熱い気持ちをもってますね。それぞれ得意の分野があり、自信をもってやっています。それと、経営者はみんな個性的でどこか変わってますね(笑)」

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▲お店で味わって欲しいのは、ミシュラン一つ星のお店と同じ仕入れだという魚介類。

『BYO』のメンバーは、情報交換で互いにお客様や知り合いのお店を紹介しあったりするだけでありません。メンバー同士が信頼関係で結ばれていることによって他では出来ないサービスを提供することも出来るのです。

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▲フリーフェスティバルに参加を決めてから、縁のあるデザイナーに頼んて作った『BYO』のリーフレット。「偶然の出逢いを必然に」の言葉を考えるのにも、じっくりと時間をかけました。

訪問看護『ワンラブ』のお客様の中には障がいを持った方もいます。そうしたお客様が若い女性で成人式のような行事事との時におしゃれをしたい、髪を綺麗にセットしたいと思われても、簡単にセットを頼めないんです」
お客様によってはお店に行くのも難しい場合もあります。
「でも『BYO』のメンバー同士なら、訪問看護『ワンラブ』とセットサロン『苺一会』の間ですでに信頼関係が築かれていますから、お客様に安心してもらえるんです」
信頼関係のつながりを広げていくことによって、個別のニーズに対して細やかな対応が出来るのです。

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▲『Trattoria.L.S.C』で接客を担当する西脇さん。伊藤さんとは「兄弟ですか?」といわれるほど息ピッタリの相棒ですが、知り合ったのは昨年の開店後、偶然お客として店に入ったのがきっかけでした。


■異業種だからこそ
「みんな『何の集まりなんですか?』と尋ねられると、必ず『異業種の集まりなんです』と最初に説明するんです」
『BYO』のアイデンティティは、まず「異業種の集まり」であることにある。
これは伊藤さんたちも交流があり、つーる・ど・堺で以前紹介した『RE*Q』が雑貨屋とカフェのグループであることに比べると、また違った個性であると伊藤さんたちは捉えています。
「メンバーが『RE*Q』の主催者松本達洋さんと知り合いだった縁で、ハーベストの丘の『フリーフェスティバル』に参加させてもらったんです」
『BYO』の十数団体のうち8団体が参加を決めました。
「『BYO』としてははじめてみんなで参加したイベントで、みんなで何かを作り上げる楽しみがあって本当に楽しかったです」

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▲『フリーフェスティバル』では『Trattoria.L.S.C』のブースで出したスープパスタが完売しました。

「色んな人と出会えて店をやっている人たちとのつながりも増えました」
『フリーフェスティバル』に参加したことでチャンスも顔も広がりました。そして、メンバーにもある変化が起きたのです。

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▲『フリーフェスティバル』の主催者松本さんとつながりがあった『ごはんカフェG』さんのブース。 ▲大仙中町の麺屋『馬鹿力』さんは油そばで『フリーフェスティバル』に出店。

「『フリーフェスティバル』が終わってから、メンバー各自が『BYO』として何が出来るのか? を考え始めるようになったんです」
これまでもメンバーはそれぞれで各種イベントに参加してきましたが、『BYO』として参加するならまた違うアプローチで参加出来るのではないかと思うようになったのです。

そして『BYO』が主催するイベントの開催も構想されています。
「医・食・住をテーマにイベントをしようと考えています」
衣ではなく医としたのは、医療に携わるメンバーがいる『BYO』らしさです。
「医・食・住は生活をする中で必要なことです。全ての人に当てはまる部分ですよね」
特定の層にではなく、地域で出会う多くの人に『BYO』をアピールしていきたい、そんな意気込みが感じられます。

伊藤さんが地元の若いママさんやお年寄りに、気軽にイタリアンを楽しんでもらいたいとお店を作ったように、『BYO』のメンバーも地元に対する熱い想いを持っています。

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▲店名のトラットリアはイタリア語で『食堂』。LSCは『2番目にくつろげる所』の頭文字。気取らずにくつろげるお店を目指しているので、テーブルレイアウトもゆったりとしています。

グループ名の中の『young』は、自分たちが若い起業家であるというだけの意味ではありません。
「年をとっても『young』だと言えたらいいなと思ってつけたんです。だから気持ちが若い方なら年上の方でも大歓迎です。『BYO』のメンバーがもっと増えて欲しいと思っています」
若さと情熱、行動力でhappyの輪を広げたい。
堺から世界へ。
BYOの夢は最初の一歩を踏み出したばかりです。

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▲伊藤さんと西脇さんの名コンビ。まさに「偶然の出逢いは必然」でした。

堺市中区深井北町733-2
072-267-6372

LUNCH 11:00~15:00 (LO 14:30)
DINNER 18:00~22:00
定休日 月曜日(祝日の場合は翌火曜日)


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