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雑記帖 No.033

カクテル・ゴー・アラウンド

扉を閉めればそこは隠れ家に

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▲カクテルが一杯無料で楽しめる。『カクテル・ゴー・アラウンド』の詳細については→こちらの記事から! (写真/深井駅前の『街のあかり』)

ある夜、大小路のバー『assemble on eight(アセンブル オン エイト)』に、堺の名だたるバーテンダーが集まりました。5月13日からはじまったイベント『カクテル・ゴー・アラウンド』の原動力とも呼べる面々です。
堺を全国にアピールしようというこのイベントは、どのような経緯ではじまったのでしょうか?


■ハイクオリティな空間で味わう本当のお酒
「5月13日は『カクテルの日』。北大阪などではカクテルの日を記念して『カクテル・ゴー・アラウンド』が開催されたのですが、堺でも開催しないか? と声がかかったんです」
声をかけられた『assemble on eight(アッセンブル オン エイト)』の藤川勝浩さんが中心になって動き、『Whisky Cat(ウィスキー・キャット)』の大谷昭徳さんらと共に昨年は10店舗で開催したのでした。

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▲藤川勝浩さんはドラマにあこがれホテルで宿泊業務につきたいと志しましたが、レストラン勤務に。しかし、それが縁でバーテンダーの道へ。

「本当のお酒の美味しさ、バーの良さを知って欲しいんです」
バーテンダーの藤川さんは、もともとはホテルマン。お酒の素晴らしさを知ったのは先輩達に連れられたバーでカクテルを飲んだ時でした。それは居酒屋などで飲むカクテルとはまったく別物だったのです。
その後立場が上がり、お客様と接する機会が減ると、カウンターに立ちたいという思いがつのったのが、バーの世界へととびこむきっかけに。
「ホテル出身だからでしょうか。僕はバーは非日常空間であることを大切にしたいんです」
そう藤川さんは言います。

口をつけるグラスから始まって、カウンターや椅子、品のいい調度まで、全てが素晴らしいバーの中で味わうお酒は格別なものです。
「特に日本ではお客様の見る目は繊細ですので、優れたバーテンダーは所作にまで気を配ります」
カクテルを作る時の動作はもちろん、グラスを差し出す時の手の動き、カウンターで控える時の立ち姿まで、美しい姿を見せるバーテンダー。

バーやバーテンダーを含めたお酒文化全体を味わって欲しい、というのが『カクテル・ゴー・アラウンド』の意義の一つです。

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▲各店舗でロング、ショート、ノンアルコール、ラムベースの4種類のオリジナルカクテルから一杯選ぶことができます。


■つながりがレベルをあげた堺のバーテンダー
「堺にはいいバーが沢山あります」
堺出身の大谷さんは、関東でバーの世界に身を置き、再び堺へ戻ってきました。バーの魅力に取り憑かれて20年近くになります。
大谷さんの発案がきっかけで、南大阪のバーを紹介する小冊子『シェイクス』が2005年に創刊。現在はvol4まで刊を重ねています。

堺のバーは『シェイクス』を通して横のつながりが強く、『カクテル・ゴー・アラウンド』がトントン拍子で話が進んだのも、この冊子による下地があったからだそうです。
「堺のバーテンダーは、全国大会で優秀な成績を収める人が多数います。こんな地域はあまり他にないと思いますよ」
それもシェイクスを通じた交流から、互いに刺激しあっている影響があるようです。

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▲休日はバー巡りという小田さん。小田さんの勤める『街のあかり』は今年初参加。新進気鋭の腕がなります。

バーテンダー同士、バー同士がお互いをライバル視したりはしないのでしょうか?
「バーによって個性が違うので、ライバルという感じはありません。そもそもバーテンダーは皆お酒が好きなので、他のバーによく通うんですよ」
『街のあかり』の小田健吾さんも、実は大谷さんのお店のお客さんだったとか。
「僕は『シェイクス』を読んでバーを巡ったシェイクス世代なんでです。シェイクスのお陰で美味しいお酒の味に目覚めてこの世界に入ったんです」

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▲大谷さん(左)が衝撃を受けたお酒は、バカラのグラスを持ち込んでいたお客様から少し分けてもらったモルトウィスキーのポートエレン。「『天使のわけまえ』ですね」 ▲南大阪の37店舗の情報が掲載されているシェイクス。小田さんがシェイクス世代だというエピソードは大谷さんらも知らず、「そうだったんだ」と驚く一幕も。


■バーは自分磨きの場
シェイクスをきっかけに大人の世界を知ったという小田さん。カウンターは様々な人との出会いの場でした。
「年上の方によく可愛がってもらいました。高いお酒をおごってもらったり。異業種の方からお話を聞かせていただく機会なんて他ではあまりないでしょう。バーは自分磨きの場でした」

小田さんは、バーに通うお客さんの立場から一念発起し、スタッフ募集に応募してバーテンダーになりました。キャリアはまだ数年ですが、またたく間に実力が認められ海外のメーカーからスコットランドへ招待されるほどの凄腕のバーテンダーとなりました。まさにバーで自分を磨き、人生が変わった1人です。

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▲『街のあかり』であなたを待っている4種類のカクテルたち。

「僕はお客様との距離は近い方だと思います」
と言う小田さん。常連だった大谷さんの接客姿勢や技術を見習うこともしばしばだそうですが、マスターが変わればバーはがらりと変わるものだそうです。
大谷さんもうなずきます。
「スタッフが違えば違うバーになる。ひとつのマニュアルを作ったとしても同じバーは出来ない。そこにバーの魅力があります」
その人によって、あるいはその時の気分によって、ぴったりのバーがある。
常連がいつもいて、ふらりと出かけても知った顔が必ずいるバー。完全にプライベートで客同士が多くを語らないバー。
「まっすぐ家に帰りたくないからと、一杯だけ飲みに来られるお客様もいます」

バーは大人の隠れ家。
大抵、扉から中を窺うことは出来ず、少し入りづらいのも理由があってのこと。隠れ家の中に入らないと、得られないものがあるのです。
一期一会の人、お酒、特別な出会いがある場所。
『カクテル・ゴー・アラウンド』をきっかけに、堺に沢山ある個性的なお店を巡り、バーやお酒を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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▲大谷さんと、シェイクスを編集した樋口恵介さん。

※スタンプチケットは、参加店19店以外にも、こちらでも取扱いしております。
■紙カフェ
堺市堺区市之町東2丁1(山之口商店街内夢浪漫本舗)TEL:072-228-5201
■酒専門大店 酒家(しゅか)
堺市北区百舌鳥赤畑町1-29-1TEL:072-255-8955

■カクテル・ゴー・アラウンドfacebook



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