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雑記帖 No.007

Frida ~フリーダ~

職人気質なセラピスト?浜寺公園前のお花屋さん

花って、どんな時に買いますか?
大切な誰かへのプレゼント?それとも、自分自身へのご褒美...?

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浜寺公園の真向かいに位置する素敵なお花屋さん、フリーダ
「お花が欲しい時って、誰かに喜んで欲しいときや、自分自身が元気になりたい時だと思うんです。」
店主・千田絵美さんの、柔らかくも確固たる信念を貫く姿は、足を踏み入れるすべてのひとに元気を与えてくれます。

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取材のこの日に訪れた、若く可愛いお客さん。なんでも学校の課題を終え、フラフラの状態で花を買いに来たのだそう。
「そんな方には心が休まるような色や、優しい香りの花をおすすめしています。逆に元気いっぱいの方にはしっかり香りのするものや、少し変わった新種など。」
ひとりひとり「今、どんな気分なのか」を引き出すための話術が繰り出され、"今の"そのひとにぴったりのお花をチョイス。思わず「すご~い」と声が出てしまいます。
「この仕事ってセラピストみたいな役割りもあると思うんです。お客様の心に添い、花と一緒に癒す存在。これが本来、花屋のあるべき姿だと。」

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話をしている間にも、手際よくアレンジメントを作り続ける千田さん。

「職人になりたかった」と語る千田さんは、"ものづくり"の専門職を目指し、グラフィックデザイナーを選択します。でも、蓋を開けてみるとその毎日は"作業"の連続。もっとクリエイティブな仕事を求め、もともと経験のあった花屋で修行を重ねることに。

花を扱うお仕事は、見た目以上に過酷で厳しい世界。誰も何も、教えてはくれません。
「毎日隣で師匠がアレンジするのを見ているだけなんです。自分でアレンジさせてもらえるのはせいぜい¥1,000くらいの小さなブーケくらい。でも、その間に花の扱い方、梱包の仕方など、目で勉強、触って勉強です。おかげで花の扱い方は身に染み付きましたね。」
一人暮らしで生活はギリギリ。なのに少ない月給で山のように花を買い、部屋でひとり、自分だけのアレンジメントを試みる。これが至福の時間だったとか。
「今振り返るとそれが良かったのかなと。もう、早く花に触りたい~っ!て欲求が膨らんで、その反動で今があるのかもしれない。(笑)」

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その成果が実を結び、千田さん独自の感性が作品に見事に表れています。
フリーダのHPでは美しい作品が満載。まるでギャラリーを覗いているよう。

「ものづくりの世界ってどこでもそうですが、教えてもらおうなんて考え方自体、甘いんですよね。自分で学んで、自分で確立していかなくては。」
優しい外見からは思いも寄らないほど、職人気質な発言を連発。
問屋で花を仕入れる際も、『心を無にする』ことで自然とお客さんが求める花々を仕入れることが出来ていたり、試作品の新種たちに対しても、『一期一会』だと思えば迷わず仕入れていたり...。
「だってこの値段でこんな花が手に入るなら、安いものじゃないですか。お客様にも、『見てみて!凄いでしょこの花』とお見せすることが出来るし、『うわ、凄いねえ。こんなのあるんだ』って仰ってもらえるとこちらも『よっしゃ!』と。(笑)この瞬間がたまらなく幸せ。心の栄養です。」

契約先の保育園でも、子ども達にこんな花を触らせてあげたい、という気持ちから、キレイなだけでない、インパクトのある花を識的に選んでいるそう。そして男性へのプレゼント用アレンジメントには、別の意味でのインパクトをこっそり注入。


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写真の大きい花はバンクシア。左の紫色の一風変わった花は千田さん曰く「病気にかかっているみたいな」花、エリンジューム。

「男性って、キレイなだけの花に興味は沸かないじゃないですか。なんだこりゃ?ってつい触ってみたくなるような、普通じゃない花のほうが面白いと思ってくれる。だから、こういう花をそっと紛れ込ませるんです。」
そして実際触ってくれたなら、千田さんのなかでまたも大きなガッツポーズ。


...花屋って不思議です。提供する側によって、受け取る側の気持ちが色んな方向へ揺れ動く。それはきっと、花が生き物だから。視覚や嗅覚、触覚を通じて、手に取った瞬間、贈る側の気持ちが本能的に伝わってくる。花屋は、いかに効果的に、贈り手の気持ちを伝えるお手伝いができるか...いわば想いの代弁者なのですね。
「幸いこの近隣の方は、ボリュームは控えめでいいから質の高いものを、と求めて買いに来られる方が多いんです。ご自分も花を貰い慣れているから、贈られて喜ばれるものをとても理解されています。私自身もやりがいがありますね。」


今からは、華やかなバラの季節。
千田さんの『心を無にして』選ばれたバラたちも、それぞれに存在感を放っています。


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この「気だるい」色合いのバラはシュナーベル。

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写真奥に写るバラの名はふわり。色も香りも、ふわりとしております。写真手前、5月のスズランは幸せの象徴。

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今人気のプリザーブドフラワーも充実しています。千田さんのプリザーブドアレンジメントも、なんだか気だるげな美しさ。
(注:下段にある作品は生花です。)

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おっと、夢中で写真を撮っているあいだに、バラのアレンジメントが完成しました。
重量感があり、気品と風格、そして優しさが感じられる作品です。

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花咲き乱れる季節柄、ちょっと他には見られない、「一期一会」な花たちに、公園へのお散歩がてら、会いに行ってみませんか?

今年は浜寺公園内ばら庭園が20周年とのことで、盛大なイベントが催されます。
ここ、フリーダさんも今年のローズカーニバルに出店が決定!
※浜寺公園ばら庭園イベントの詳しい情報は、こちら。ぜひ、足を運んでみてくださいね。

Frida ~フリーダ~
〒592-8346
大阪府堺市西区浜寺公園町3-197-28
072-263-5191
定休日:木曜日(仕入れなどの都合で臨時休業のときもあります)

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