堺・南大阪の地域情報 つーる・ど・堺 ホウユウ株式会社

Bee Bless ビーブレス(はちみつ専門店)

---ビー マイ ハニー!愛しの“はち*みつ”にくびったけ---。



七道の駅前にある小さいはちみつ専門店が全国にファンを増やしています。
とろりと蜜度(密度)の濃~いお話をうかがってきました。滅多に聞けないはちみつのヒミツにも迫ります!



オーナーは大塚美和さん。岐阜で養蜂関連の仕事に就いていた経験を活かし、生まれ育った堺の七道ではちみつの販売を始めました。
扱う国産はちみつはすべて大塚さん自ら全国の養蜂家を回り仕入れたもの。しかも必ず現地で作業のお手伝いをしているそう。ミツバチや巣箱の様子を自分の目で確かめられるからこそ良質のはちみつを仕入れることができるというわけです。このようなスタイルで仕入れ・販売をしているのは日本でただ一人。



“雅蜂園”は会社名(ブランド名)です。
1年目は実家が経営する鉄工所の一間を借りて電話一本からのスタート。2年後の平成17年に現在の場所にお店“Bee Bless”を構えます。
開店前の予想は「1日にお客さんは1人か2人・・・坊主(ゼロ)の日もたくさんあるかも」。蓋を開けてみると百貨店や生協からの引き合いが続々。来店するお客さんもどんどん増え「おかげさまで毎日忙しくさせてもらっています。」



店内でパッと目をひくのが量り売りの4つのタンク。花の種類別にはちみつが入っています。定番商品3種類と、月替りでおすすめのはちみつが1種類。「うちのお客さんは自分でスライスしたレモンやショウガの入った瓶を持ってきて、ココに入れて~って(笑)」。柚子入りはちみつも販売されていますが?「私は自分で作りぃって勧めています(笑)。ありがたいことに七道界隈の食卓にはちみつが根付いてくれています。」
お客さんと直接つながりたいと始めたお店です。「例えば“今年はトチ(マロニエ)が大豊作で美味しいですよ”と商品の説明ができます。そこがいいところ。産地の話から会話がどんどん膨らむこともしょっちゅう。」



さて、大塚さんははちみつをどのように集めているのでしょうか。花が咲き始める春から夏の間が仕入れの季節。花を追うように日本列島を北上します。「最初は4月に鹿児島。そこから宮崎、福岡、長崎、愛媛、兵庫、岐阜、和歌山、新潟、長野、山形、秋田、青森、北海道などなど。1県の中で何軒も回りますから、どれだけの養蜂家さんを回っているのかわかりませんね。」
採蜜作業はミツバチが眠っている午前3時に開始。「お日さんが昇ってミツバチが動き出して最初に採ってきた蜜はしゃばしゃば。」水っぽい蜜が混ざらぬよう作業は時間との戦いです。
1ヵ所に2,3泊。長いところで3週間。現地からコンテナではちみつを店に送り、帰ってきて瓶詰めの作業、そして次の土地に出かける。その繰り返しがワンシーズンの間続きます。「天候に左右されるので綿密に計画を立てても無駄(笑)。天気予報とにらめっこの毎日です。」まるで漁師。






秋田で採蜜中の大塚さん。
ミツバチが大好きな京都のライターさん(*)から取材時に撮ってもらった一枚。一番のお気に入り。

*和田依子さん。 著作に「庭で飼うはじめてのみつばち」山と渓谷社


はちみつの味はもちろん花の種類によって異なります。しかし「同じ土地の同じ花の種類であっても養蜂家さん毎に味は違う。」つまりはちみつのクオリティ=養蜂家の腕。
「花の数とミツバチの数を正確に把握しているのが良い養蜂家さんです。両者の数を合わさないと違う花の蜜が混ざってしまうから。」たくさん採れればいいってものではないらしい。しかも「ミツバチは養蜂家さんの性格に似てきます。」丁寧な仕事をする養蜂家のミツバチはおとなしくてよく働くので味も良いそうです。ううむ。知れば知るほど深い。



これだけの人気店。堺東や難波にもお店を出したらどうかという話が出るのも当然。「これ以上大きくする気は全くないです。瓶詰めまで全部自分でやりたいから。」1年を通して安定した味を保たせるために瓶詰めはスタッフには任せられないとのこと。しかも鹿児島や岐阜ではレンゲの種を撒く活動を京都の企業とともに行っているそうで。大塚さんの優しい目の奥にキリリと強いものを感じます。
では将来の夢は?「60歳になって一番速いマラソンランナー。」んん?では2番目は?「社交ダンスかなぁ。」・・・。もう、自由な人だなぁ!

2週間後のホノルルマラソンに出場するため、この日大塚さんは出荷作業に追われていました。(詳しくは11.25のブログを・・・涙)これからも走って踊ってまた走って、全国からおいしいはちみつを届けてください!楽しい取材でした。ありがとうございました。



持参した瓶(*)に“れんげ蜜”(右)と月替りの“しな蜜”(左)を入れてもらいました。*持ち帰り用容器(別売)もあります
さっそく家に帰ってお味見。クセのないれんげ蜜はシンプルな食パンに、少々パンチのあるしな蜜はくるみパンに合わせました。どちらも経験したことのない深みのある味わい。最高。(感涙。)



■取材日:2010.11.25
■Bee Bless
堺市堺区三宝町2-130-4
TEL: 072-233-1138 FAX: 072-233-1274
月~金: 10:00-19:00 土曜日: 10:00-18:00
定休日: 日祝休
http://gahouen.com/