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まちあるき No.131

400年と45年の交流~ベトナムフェスティバル2018 (1)

ベトナムの食とアートを堪能

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2018年3月25日。一際寒かった今年の冬が嘘だったかのような暖かな日差しの朝でした。堺東の駅前から、堺市役所の方へと向かうと、同じ方向に賑やかな一団が向かっていることに気づきました。聞きなれない異国の言葉、鮮やかな色彩で、特に赤色が目立つファッションを身に着けた東南アジア系らしき若者たち。この日ばかりは、彼らの国籍を推測することは容易です。なぜなら向かう堺市役所前の広場『minaさかい』では、『ベトナムフェスティバル2018』が開催されていたからです。


■国交樹立45周年に日本とベトナムの文化交流
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▲挨拶に立つ堺市の狭間副市長。


好天に恵まれたこともあるでしょう。テントの立ち並ぶ広場には、すでに多くの人が溢れていました。日本人だけでなく、ベトナム人の姿も多く、体感的にはベトナム人の割合の方が多い印象でした。
堺市役所高層館入り口前に作られたステージの周りには人だかりが出来ていました。11時から開会式が始まるのです。今年は、日本とベトナムの国交が樹立して45周年にあたります。節目の年であることもあってか、開会式には堺市からは狭間惠三子副市長、ベトナム側からはヴ・トゥアン・ハイ総領事が登壇しています。

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▲昨年就任されたヴ・トゥアン・ハイ総領事。


狭間副市長は、400年も前の中世からの堺市とベトナムの交流について触れ、この一日を楽しんでほしいと述べました。
一方、ハイ総領事によると、この45周年の友好の年である2018年の1月にホーチミンで日本フェスティバルがあったのだとか。そのお返しともいえるのがこのイベントではベトナムの様々な文化、現代的なアートも楽しんでほしい。両国の文化交流、友好が進展することを確信していると期待の言葉を口にし、このフェスティバルに携わった様々な団体や企業、関係者への感謝の言葉を述べたのでした。


■ベトナムを食す
文化交流するなら何からって、それは胃袋からでしょう。
フェスティバルには9つの飲食ブースが出ていましたので、まずはベトナムグルメを堪能してみます。


●チェー・タイ
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ベトナムのスイーツドリンクのことで、様々なフルーツが入っています。なかでもチェー・タイはドリアンベースのチェーとのことでしたが、ドリアンぽかったかな? 臭みはなかったように思いますが、過剰なほどに甘かったです。


●春巻きと焼き肉のぶっかけめん
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めんは細麺、米粉でしょうね。なんだかもにゅもにゅした食感。具は、ハサミで切った揚げ春巻きと焼き肉です。スープとピーナッツがかけまわしてあって、仕上がりとしては、麺の食感が気になる馴染みのない味わいです。美味しいといえば美味しいけど、好き好きでしょうね。これはどこの料理なのかと尋ねると、
「(南部の)ホーチミンです」とのこと。


●ミークアン
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中太の平麺でうどんっぽい麺料理。これは食べた瞬間素直に「美味い!」と声が出ます。いわゆる"日本人好みの味"といえるでしょう。具は海老に肉にウズラ卵におネギにやっぱりピーナッツ。こちらはどこの料理なのかと尋ねると、「ベトナムの中部です」とどうやら中部の都市ダナンの名物のようでした。


他のブースも回りたいところだったのですが、いつのまにか広場の込み具合は頂点に達していました。ブースに並ぶ列は、広場から歩道にまではみ出す始末です。飲食ブースはあきらめて、芸術に触れてみることにします。


■ベトナムの芸術
ハイ総領事のスピーチの通訳では、「現代アート」と言っていましたが、ブースで見ることが出来たのは、アートといってもファインアート(純粋芸術)ではなくて、伝統工芸やクラフト的なものが目に付きました。


●ペーパークラフト
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立体紙細工がポストカードになったもの。これはベトナムの伝統的なものなのでしょうか? ブースのベトナム人スタッフに尋ねてみると。
「いえ、古くからあるものじゃなくて最近のものだと思います。でもベトナムのものを表現しています。作った人は有名な人じゃなくて、普通の人たちです」
ようするにベトナムの風景や文物をモチーフにしたペーパークラフトで、有名作家の作品ではなくて生産品ということのようです。とはいえ、なかなか綺麗な出来で、色彩感覚もビビッドで悪くないですね。


●とんぼのおもちゃ
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大きさはさまざまなトンボのおもちゃ。何をして遊ぶかというと、トンボの頭の下にでっぱった嘴のようなところだけで指に止まらせてバランスをとって遊ぶ。ようするにヤジロベエですね。


●ぬいぐるみ
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お土産になりそうな雑貨・ぬいぐるみなども販売していました。



■ライブパフォーマンス
ブースを眺めていると、ステージの方から歓声があがってきました。ぐるりと人垣ができて、皆手に手にスマホを掲げています。スピーカーからはポップな音楽が流れだしました。

●ベトナム人歌手ヴ・キャット・トゥオン(Vu Cat Tuong)
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▲スマホをかざすのは万国共通でした。

日本語での表記としてはブー・カット・トゥオンとされることもあるようです。20代で人気のあるシンガーソングライター。人垣が分厚くて撮影が難しかったのですが、なんとか一枚。ボーイッシュでユニセックスな空気感がありますね。YouTubeなどでもLGBTカップルが登場するおしゃれなPVを見ることができます。透明感のある歌声に、聴きやすいサウンド。日本語でもMCをされていましたけれど、今後日本でも活躍されるのでしょうか!? 

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▲なんとかアップの撮影に成功。


●チャイン弦楽器
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日本の箏にそっくりな弦楽器が演奏されていました。どうやらアジアに広がったこのタイプの楽器の原型は東南アジアにあるようです。演奏はチャン・ホアン・ミンさん。



ステージでは、この後ベトナムの伝統的な楽器演奏・舞踊・歌、さらにはベトナム武術ボビナムも披露されたようです。


ブースもステージも人気でMinaさかいは人が溢れかえっていました。ベトナムフェスティバルは、集客という意味でも大成功でしょう。
後篇では、このイベントを仕掛けた方たちにもお話を伺ってみます。

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