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まちあるき No.120

すみよっさんが堺のまちにやって来る

住吉祭 シメを飾る神輿渡御  ―住吉大社から大和川まで―

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 大阪夏の風物詩「住吉祭」後半のメインイベント、それが「神輿渡御」です。お祓いの神さまとして有名な住吉大神が神輿に担がれ、年に一度大和川を越えて堺のまちまでお出ましになり(=渡御)、堺の宿院頓宮でお祓いを行う、というもので、中世にはすでに行われていた由緒ある行事です。現在は毎年8月1日に行われています。
 
 行き先に堺が選ばれた理由は、その立地性。摂津国・河内国・和泉国の境目に位置するため、大阪府全域のお祓いをするのに最適とみなされたのでしょう。「すみよっさん」のめざす堺の「宿院頓宮」とは、「神様が一時的にお休みになるところ」という意味。「宿院」という地名の由来はここから来ていたんですね。
今回は住吉大社を出発した神輿が、約3時間かけて大和川に到着するまでをリポートします。

 ■大神輿、明治に奉納時のサイズで復活 

 ご神体が乗るのは、昨年75年ぶりに復活を遂げた大神輿。高さが3mあり、それを担ぐ棒の片方だけで150キロもあるそうです。こんな重量の塊が果してあの住吉大社の反橋を渡れるのか・・・。心配になってきます。

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▲大神輿を担ぐ衆の足元から白い砂塵が立ち上ります

■神輿行列 

行列には、子ども太鼓、神馬、人力車に乗った神楽女、武者などが続々と連なり、堺を目指します。

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▲赤い帽子の子ども太鼓。甲高いお囃子がお祭り気分を盛り上げます


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▲雅楽奏者。衣装が見た目にも涼やかです

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▲船神輿。美しい木造の船です

 ■反り橋を渡る

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▲橋の頂点を通過する大神輿 
 
 心配していた反り橋ですが、大勢の目が見守る中、大神輿はみるみるうちに上ってきました。橋の頂点にさしかかると、担ぎ手が大神輿を高々とかかげ、見物客からどよめきと拍手が湧き起こりました。 「ゆっくり下りて行こぉ」と叫ぶ号令役のもと、下りも危なげなく渡り終えました。住吉さんの橋といえば傾斜が急で、一人で渡るにしても注意が必要ですよね。それをあんな大神輿が通過するなんてちょっと信じられないですが、そこが祭りの醍醐味。観客はハラハラしながらも、非日常な光景に釘付けでした。

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  時刻は15時すぎ。8月の日差しと湿気で頭が朦朧としそうな中、境内の屋台でこんなものを発見。思わず体が吸いよせられていきました。 イチゴ練乳味のかき氷ですが、嬉しいのは、イチゴの凍ったのが乗っていること。これが手作りのシャーベットのような果実感で美味しい!イチゴの甘酸っぱさが口中にひろがり一気にリフレッシュしたところで、神輿の追っかけスタート。住吉大社を出た行列は、安立町を通過し、まっすぐ直線状に大和川を目指します。

■ 市中を行く

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▲沿道のあちこちに近所の人々が出てきてお出迎え 

 行列は、家や商店のすぐそばを通っていきます。 玄関のドアを開けて赤ちゃんを抱きながら見ている人や、白衣のまま見物している人、家の前でジュースや飴を用意してもてなす家族の姿などが見られます。

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▲休憩は頻繁にあります。馬もタライで水を飲んでひと休み。

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▲人気があったのは、白い神馬。まつげも白い 

 神輿には、鈴がたくさん付いています。「べっらっ」「べっらっ」の掛け声で神輿が上下するのにつれ「シャンシャカ」「シャンシャカ」と鳴ります。同時に、神輿に吊った鏡がキラキラと反射します。音と光を浴びればご利益がありそうな演出。

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▲結わいつけられた鈴

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▲まばゆい鏡 

 安立商店街のアーケードを道幅いっぱいに通過し、時刻も17時を過ぎた頃。
 「もう、あそこに大和川の土手が見えてきたでぇ」号令役の声がひびきました。住吉の鳥居を出発して約3時間。住吉側のお役目はあと少しです。

■大和川に到着

 たくさんの人が神輿行列をまち受けるなか、大和川に大神輿が到着しました。

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▲住吉の旗をはためかせて、悠々と土手を下りて行きます。

  昨夜の雨で水かさが増えたため、残念ながら今年の受け渡しは、川ではなく大和橋の上に変更となりました。橋上では受け渡しの神事が行われました。 暑さ対策で開始時間を遅らせたとはいえ、まだまだ暑い時間帯での大神輿引き。担ぐだけでも大変そうな大神輿を、ひたすら声と力をあわせて何時間もかけて運ぶ人の姿に、(これは凄い)(これは大変な労力だ)と何度もつぶやいてしまいました。渡御見物の魅力はこのエネルギーに接することにあるのかもしれません。 

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