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まちあるき No.092

与謝野晶子生誕祭2013

講談・現代アートで蘇る「現代」の与謝野晶子

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▲キャンドルの火は20分ほど。歌碑は数ある中でも堺でできた最初の歌碑です。

キャンドルの光が歌碑を照らすと、与謝野晶子生誕祭のはじまりです。
12月7日は、堺生まれの歌人・与謝野晶子の誕生日。生家跡すぐの『サンユー都市開発』のロビーでは毎年この日に「与謝野晶子生誕祭」が開催され、アートパフォーマンスの数々が披露されます。

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▲与謝野晶子生家跡からすぐ近く。会場の『サンユー都市開発』。 ▲多くのお客様がいらっしゃいました。

オープニングの「今年のうた」は、ソプラノ歌手の中野陽子さん。泉陽高校(当時は堺女学校)の晶子さんの後輩にあたります。「海こひし」、「ミュンヘンの宿」などでロビーの空気にアートが満ちます。

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▲晶子を歌う中野陽子さん。

そして「与謝野晶子生誕祭」初登場。同じく泉陽高校の後輩で、橋田壽賀子さんや沢口靖子さんなど女性の活躍が目立つ泉陽卒業生の中で気を吐く男性陣の1人、講談師の旭堂南陵さん。
講談は『晶子恋物語』。晶子と与謝野鉄幹の出会いを語ります。

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▲旭堂南陵さん。時にユーモラスに、時に迫真の演技の講談に聞きほれます。 ▲南陵さんは図書館でも所蔵していない貴重な晶子資料を持つ収集家でもあります。


生誕祭の後半戦は「ボルボックスアート団」によるパフォーミングアート。
晶子さんが若き日を過ごした堺で、若手アーティストを支援する活動を続けてきました。今年は綾之町東商店街の木工房『あをい屋』の若きオーナー辻大樹さんが、影絵作品を展示。そして若手にお手本にしてほしいと、伴野久美子さん製作の帽子の展示。現代美術家 朝岡あかねさんと、クリエイター渕上哲也さんのコラボユニット『PAO』によるインスタレーション(空間展示)の告知が行われました。

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▲綾ノ町東商店街にある木工房『あをい屋』に展示された辻さんの影絵の作品。片方から光をあてるとモナリザに、そしてもう片方から光を当てると......。

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▲ Sakamotoさん(左)と与謝野晶子倶楽部会員の中辻さん(右)。
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▲『フローラ』 ▲『independence』

帽子を依代(よりしろ)に、かぶった女性は「今年の晶子さん」になるのですが、今年の晶子さんは2人。
kumiko Sakamotoさんと、中辻かおるさん。古典にも造詣の深いアーチスト・伴野久美子さんが毎年製作した帽子から、坂本さんが被るのは初代の『フローラ』。少女時代の晶子さんをイメージしたものです。一方最新作は『independence』。こちらは社交界でも尊敬を集めた、文士としての晶子さんをイメージしたものです。

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▲朝岡さんは今後も堺を拠点にアート制作を行っていくとのこと。世界基準のアートを身近に触れる機会が増えそうです。 ▲接触事故で修理中だった堺トラムは2014年の正月明けから運行再開と同時にインスタレーションが展示。スライドで作品の一端を垣間見ることが出来ました。

朝岡さん、渕上さんによるアート作品は、ちんちん電車(阪堺線)の堺トラムで展示されます。
「私もそうなんですが、短歌と俳句の違いもよくわからない、句なのか首なのかも知らない人のために制作しました」
2年前に東京から堺へ転居した朝岡さんはイギリスやスペインでも長年活動を続けていました。多くの町を知る朝岡さんにとっても、生誕祭のようなイベントが頻繁にひらかれ、多くの人が楽しむ堺のような町は珍しいそうです。

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▲ケーキも、アートパフォーマンスのひとつとして企画されました。 ▲南陵さんの音頭で乾杯!

バースディケーキのロウソク点灯は、今年の晶子さんと竹山冨実さんの手で。参加者一同でバースディソングを歌い、テーブルに料理が並べられアーティストの交流会のはじまりです。

晶子さんをモチーフにして俳句と短歌も発表されました。

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▲「晶子さんは歌人なのに短歌の発表がないのはどういうことか」と、生誕祭に参加されることになったのは北夙川不可止さん。書家とのコラボ作品が展示されました。 ▲堺歌人クラブの小西美根子さん。

こうして80人以上の参加者を集めた『与謝野晶子生誕祭2013』も幕を閉じました。若い辻さんや、歌人の北夙川さん、現代アーティストの朝岡さんの参加があり、堺トラムでの展示など新しい力が加わり、新しい変化が起きた2013年の生誕祭だったのではないでしょうか。




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