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まちあるき No.077

『そうめん流し』 涼葵祭

綾之町東商店街の童遊び

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▲2階から急流地帯。子どもの方が反射神経よくキャッチ。

透明な青が沁みる秋の空に、夏の残り香が漂う日でした。
路面電車の軌道が吸い込まれる綾之町東商店街。クリエイターズ工房『あをい屋』には、老若男女が集っています。普段は人もまばらなアーケードに、こんな歓声が響くのはいつ以来の事でしょうか。

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▲近所のお年寄りから、友人関係まで、色んな人々が集まりました。

人々が取り囲むのは、町屋を改装した『あをい屋』の2階から伸びる竹筒。スライダーとなった青竹に、水が流されます。
そう、この日の『あをい屋』では、夏の風物詩「そうめん流し」を決行! 題して『涼葵祭(りょうきさい)』の開催です。

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▲『あをい屋』の辻大樹さん。辻さんと仲間たちの手で、くたびれていた町屋を改装しました。大工仕事も請け負っていますよ!

『あをい屋』の若きオーナーは辻大樹さん。以前クリエイターズ集団『FLAT』としての活動を紹介したことがありますが、屋号を『あをい屋』と改め本格的に活動を開始しています。
「かつては迷子が出るぐらい賑わった綾之町東商店街に活気を取り戻したい」
辻さんの想いが呼び水となり、この日スタッフと来客を合わせて50名以上が集まったのです。

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▲商店街のお総菜、それに手作り料理の数々も続々登場。
▲奥のキッチンで料理を担当したプロの料理人宮永さん。

もう1人、『涼葵祭』の中心となった人物がいます。竹林から竹を切り出し、竹筒のスライダーを組み立てた人形作家の三浦孝裕さんです。
「流すよー」
2階の三浦さんが、最初のそうめんを流すと、一番前に陣取った子どもたちが目を輝かせ、後ろの大人たちも箸を手に待ち構えます。

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▲2階からそうめんを投入する人形作家の三浦孝裕さん。

「大人のフリをしなくていい時間を作りたいと思ったんです。そうすれば、大人のフリをしなくちゃいけない時間でも頑張れるでしょう」
『そうめん流し』を企画した三浦さんの狙いは大当たりです。
水流に身をくねらせ滑り降りてくるそうめんを箸で捉えようと皆夢中。誰もが、童心を取り戻した一時でした。

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▲奥のカウンターバーも盛況。ミュージシャンの坂本さん夫妻も。
▲超スピードでそうめんが流れます。

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▲暑い2階から。三浦さんの男の背中を見よ!

実は、このイベントの前日、『あをい屋』の大家・奥田さんの100才になるお母さんが逝去されました。
イベントの終わりに辻さんは、皆の前で語りました。
「久しぶりに商店街が賑やかになって、きっと今見に来てくれているんだと思います」
皆でご冥福を祈り、黙祷を捧げました。
アーケードの隙間から夜空がのぞき、風が商店街を吹き過ぎて行きました。

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▲「辻くんの事が心配で見に来てはると思うわ」なんてスタッフの声も......。

あをい屋
堺区綾之町東1-2-8
Tel 072-245-9906
open 金・土・日 10:00~18:00

三浦孝裕



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