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まちあるき No.001

七道さんぽPart1

~大和川大橋から鉄砲町へ~

いち、に、さんぽ♪ しち、どう、さんぽ♪ 

さて、堺は七道のあたりを数回に分けておさんぽします。
1回目のスタート地点は、「大和川大橋」

国道26号線・大和川大橋南詰から南海本線七道駅までを歩きます。

大和川といえば堺市と大阪市を隔てる境界線です。七道からちょい北にある大和川を越えればもう大阪市内。でもどうしてだろう、大和川より南側(七道)と北側(住之江)では景色や空気が違う・・・。

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(左)大和川大橋の親柱 (右)大和川大橋全景と大和川の看板
※親柱とは橋の両側に設置される石柱のこと

ここは海に近い河口付近。橋の上を舞うカモメの大群を撮影する予定・・・だったのですが、足元にワラワラ集まってきたのは食べ物目当てのハトだけ。がっくし。
大和川大橋が架けられたのは1937(昭和12)年。当時の石造り部分が残っています。大和川の河原に降りてみました。もうすぐ節分だというのにまだまだ寒い。

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(左)川の中でじっと寒さに耐えるカモメたち。対岸は大阪市 (右)整備された川沿いの道路。上流までサイクリングできます(一部一般道路使用)

ところで、大和川を渡って北に行くと住吉大社があります。8月1日の夏祭りに、住吉大社のお神輿が大和川をじゃぶじゃぶ渡って堺市に入り、宿院頓宮にやってくることはご存知でしょうか。(※川渡りはここより東「大和橋」付近。) 2010年の秋、大阪市立美術館で特別展 『住吉さん(すみよっさん)』が開催され、その会場で神輿渡御の川渡りシーンが上映されていました。
しかしなぜ川の中を・・・。橋があるやん? ! もしやお帰りも川の中を?夜なのに?住吉大社に問い合わせてみました。「帰りはトラックに載せて、フェニックス通りから26号線を使います。」あらま。ということはまさにこの橋の上をお通りになるのですね!(大和橋は南下専用の一方通行ですしね。)ちょっぴり感激。にしても川風が冷たい。祭りが夏でよかった。

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■ダイセルの煉瓦造建築 (金網の隙間越しに撮影)

大和川を後にして26号線を南下。左手にはダイセル跡地。広大な敷地の中にぽつんと煉瓦造の建物が残っています。保存運動の結果、唯一残された明治時代の貴重な建物です。26号線を隔てた向いの富士フィルム工場も、ダイセルとともに近年閉鎖。歴史がどんどん変わっていくよ・・・。(ちなみに煉瓦造建築のベストヴューポイントは南海本線の車窓〈難波行きなら七道駅を出て間もなく左手〉です。)ここは"鉄砲町"という名が示すように、かつて鉄砲の試し撃ち場があったという記録が残っています。当時の風景もこんな感じだったのでしょうか。いずれこの地にはまた別の大きな建物が建つことでしょう。それまでの間、しばしノスタルジーに浸っていましょうか。

 

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(左)26号線「鉄砲町交差点」 (右)「鉄砲町交差点」西側の町屋

「鉄砲町北交差点」を経て、「鉄砲町交差点」へ。進行方向右手に古い町屋。堺市民や南大阪の人にとってはお馴染みの風景(ですよね?)。大阪からの帰り道にこの風景を目にすると、とたんに「帰ってきた~」。ホッと力が抜けるのです。

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(左)「鉄砲町交差点」南東角の建物(細野工務店) (右)細野工務店の窓からの眺め

「鉄砲町交差点」。南東角の立派な建物。歴史がありそう!ここで工務店をされている2代目細野社長(87歳)と娘さんにお話を聞くことができました。なんでも細野工務店の敷地は250㎡。建物は100年前に建てられたものだとか。中の事務所も当時のまま。つやつやと黒光りしている立派な柱を社長さんは愛おしむようになでて、「すごいやろ?」。事務所の窓から鉄砲町交差点と古い町屋が見えます。実に新鮮な風景。その町屋も細野工務店のお仕事。「当時家があったのは交差点の周辺くらいであとは畑ばかり。海水が上がってくるので作れる物はほとんど芋」だったそう。

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(左)「七道駅前通り」個性的なデザインの家  (右)マンションと町屋

「鉄砲町交差点」で、26号線に交わる道を東に入ります。ここが「七道駅前通り」。細野工務店の横3軒も細野さん所有の物件。玄関ドア上、コンクリートの庇のデザインが個性的。他所では見たことがありません。「室戸台風の時(昭和9年)に水に浸かって補修はしましたが、形はそのまま」とのこと。もう少し歩くとまたもや立派な町屋が。マンションと並んだ風景が不思議な感じです。


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(左)せめて名前だけでも残して欲しい、七堂濱  (右)駅前の八百屋さん

今は全く面影もありませんが、この辺はかつて"七堂濱"という地名の浜辺でした。白砂青松の名残はもはやこの看板だけに・・・?

そろそろ七道駅です。あ、偶然Bee Blessオーナー大塚さんとバッタリ。いつもの元気な笑顔に会えて嬉しくなりました。そうそう、駅前商店街の人たちは穏やかで優しいのです。さきほども、自転車の鍵を失くして困り果てていた私に、おじさま二人が「どないした?」。あったかい。人情が沁みるわぁ。そんなこんなしているうちに七道駅ロータリーに到着。七道駅前はいつもと同じ。静かでのどかなのでした。

今日のおさんぽを振り返ってみると、観光名所なんて皆無。でも、見慣れた風景を改めてじっくり眺めてみることで、そこここに歴史の痕跡を見つけることができました。無くなってほしくない風景ばかり。貴重なお話も聞けて楽しいおさんぽでした。


「七道さんぽPart2」につづきます。

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