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まちあるき No.000

与謝野晶子バースデーウォーク2010 報告レポート

※これは2010年12月に開催された与謝野晶子生誕祭のイベント記事です。

「与謝野晶子生誕芸術祭」は、2008年に「与謝野晶子没後130年記念祭」として開幕したのを皮切りに、翌年からは晶子の誕生日を祝う楽しい行事として進化し続けているお祭りです。
2010年の今年はアートの色を濃くし、アーティストとのコラボレーションも含めた、多彩なプログラムで楽しめる内容になりました。
与謝野晶子生誕芸術祭ポスターの製作は、大阪在住の若手アーティスト、井田将史さんを起用。山之口商店街のギャラリー「いろはに」では、岩本かずえさんによる、堺の風景を描いた水彩画カレンダーを販売(12月23日まで)。
12月5日(日)に開催された、朗読:-紫時- purplehour(パープルアワー)では、女優・やまおきあやさんをお迎えし、胸に迫る朗読を披露していただけました。

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集合開場へ到着すると、まずは「愛」をテーマに一筆。それを特設ボードにぺたり。
たくさんのハートマークが散りばめられて、なんともかわゆい壁に。それぞれに愛を叫んでおります。

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お次はバースデーウォークの道のりに手に持つ、蛍光スティックを配布してもらいます。
翌年まではキャンドルだったそうですが、風で吹き消される等の理由から、スティックに変更されたんだそう。

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右写真右:今年の晶子さん。右写真左:晶子さんの帽子をデザインした帽子作家、伴野久美子さん。


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女優・やまおきあやさんも参戦。銘仙の羽織が素敵です。


ところで、堺は大小路にある山之口商店街に、与謝野晶子の歌がひらひらと揺れているのはお気づきでしょうか?

「堺の津 南蛮船の行き交へば 春秋いかに入りまじりけむ」

生まれ故郷、堺を見事に言い表している詩ですね。ふるさとへの愛着が伝わってきます。



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その晶子フラッグを、みんな「せーの」で詠みあげながら、晶子の生家跡へと進みます。先導、解説は与謝野晶子研究科の松永直子さん。

鉄幹を追い東京で暮らすことになった晶子は、ふるさとである堺を偲ぶ歌をよく詠みました。忙しく仕事をこなす晶子が、ふと手を止めてふるさとを懐かしむ様子が、切なく伝わってきます。

「母遠て 瞳したしき西の山 相撲か知らず 雨雲かかる」
「ふるさとの 潮の遠音のわが胸に ひびくをおぼゆ 初夏の雲」

...晶子フラッグはまだまだあります。お気に入りの詩を見付けて下さいね。


少々風の強い日でしたが、皆さん元気に突き進んでいきます。松永直子先生と話すのは今年の晶子さん。

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生家跡に到着。キャンドル代わりに蛍光スティックを歌碑に添えていきます。
そこにはひと際、胸を締め付けられるような、ふるさとの両親を想う歌が。

「海恋し 潮の遠鳴りかぞへつつ 少女となりし 父母の家」

明るい色彩で灯る蛍光スティックが、詩の切なさも吹き飛ばしてしまいそう。
歌碑へ反射する光さえも芸術的。

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参加された皆さんで、晶子へ"HAPPY BIRTHDAY TO YOU"の曲が歌われ、花束が歌碑へ捧げられました。
「○○忌」ではなく「生誕祭」とお祝いが出来るのも堺ならでは。晶子に大いに喜んでもらいたいと、この生誕祭発起人のおひとりが、嬉しそうに語っておられました。

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株式会社サンユー都市開発で行われたサンユーロビーコンサートでは、「声楽会・虹の木もれ陽」の中野陽子さん・安部和子さん・南順子さんが、晶子をイメージした歌を披露されました。ピアノ伴奏は滝田あぐりさん。

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前半は「晶子・四季の歌暦」、後半は「晶子旅情・in パリ」。それぞれに情緒あふれ、晶子の気持ちに近づけるような内容でした。「オペラ座の怪人」では、歌のおどろおどろしさに、客席にいた皆さん、少々度肝を抜かれたようなお顔に...!

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とっても効果的で、感動的なプログラム内容でした。
再び会場の皆さんで晶子へ捧げるバースデーソングが歌われ、コンサートは終了。
この後のミニパーティでは、晶子への特注バースデーケーキ(デザートブティック POPEYED 提供)が登場しました。

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写真左::"しようちゃん"とは、晶子の戸籍上の名前である"鳳 志よう"から。
メインのケーキには小さな小さなヴァイオリン。ひっそりと芸術を表現する工夫がそこかしこに隠れています。

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さらに参加された皆さんで写真撮影。晶子の誕生日をお祝いできたその喜びを、まるでかみ締めるような、明るく誇らしげな表情です。


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今年の晶子さんにも撮影をお願いしました。お名前は田中晶子さん。とっても長身で、175cmもあるんだとか。


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この帽子は、帽子作家 伴野久美子さんに作ってもらったもの。
「テーマは「キャリアウーマン」です。前回の作品もそうですが、これらオーダーメイドで作られた帽子たちは、決して実用品ではなく嗜好品なんです。あくまでも、アクセサリーとしての帽子作りを意識しています。」とのこと。
今年の晶子さんの雰囲気にもぴったり。スカーフとのコーディネイトで、女らしさを忘れず、しっかりと仕事もこなす、ワーキングウーマンを連想させます。あれれ、まさに晶子そのものではないですか。

今回の生誕祭で常に意識したのは「アート」。
歴史ある堺で生まれた芸術家、与謝野晶子。これからの時代を担う現代アーティストとのコラボレーションで、現在でも十分通用する晶子作品の凄さを再確認することができました。
晶子作品には、現在の女性に対して十分に訴えるものがあると言えます。晶子ってどんな女性だったの!?と興味津々になりながら、晶子の半生を想像してみるのも楽しいですね。

多くの与謝野晶子ファンを巻き込んで、この度の与謝野晶子生誕芸術祭は幕を閉じました。
来年、再来年と、ますます進化を遂げるこの生誕祭。今後も目が離せません!

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